居眠り磐音 決定版 竹屋ノ渡 (50) (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2021年3月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784167916633

作品紹介・あらすじ

磐音父子に、将軍家斉の命が下る!

田沼との激闘の日々は遠くなった。
尚武館道場に入門し、兄弟子と立ち合い稽古に励む空也。
そんな孫を、居眠りしながら温かく見守る金兵衛。
梅の花が香る小梅村の新春、心穏やかな時を過ごす磐音だったが、父子揃って目通りせよとの将軍家斉の命が届く。
将軍継嗣家基を守れなかった自責の念から、磐音は政と一線を画してきたが、ついに登城の覚悟を決める。
そして……。真剣勝負を願う老剣術家との最後の戦いが迫っていた。

感想・レビュー・書評

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  • 「居眠り磐音」50巻です。

     前巻から5年後の寛政5年(1793)、坂崎空也は14歳。2年前から尚武館での稽古が許されています。尚武館、そして坂崎磐音の後継としての自覚も芽生えてきて、心身ともにかなり頼もしくなってきました。

     空也がここまで成長しているということは、周りも等しく歳をとっているわけで、多くの登場人物が家族のように思えるこの物語の中で、加齢による衰えを見せる人物がいると、やっぱり寂しくなっちゃいますね……。

     本巻のメイン・イベントは、なんといっても、磐音と空也父子が第11代将軍家斉からの呼び出しを受けてからの一連の出来事でしょう。依田鐘四郎が〈片手で両眼を覆った〉とき、彼の思いがどっと押し寄せてきて、私の目にも涙がにじみました。これぞまさしく、感無量。

     それから、尚武館のわんこがなんと3匹に! 小梅が牡を2匹産んだそうで、名前は白山から取ってシロとヤマ。この子たちが登場するたびに、わたくし、もれなくとろけております。

     そしてもうひとつ、かつて私が惚れたあのお方が、尚武館に戻ってきてくれてうれしい! こっ、この人は、もしかして……あの方では……? やっぱりーーーーーっ‼︎ とめっちゃテンション上がりました。

     長く楽しませてもらった大好きなこの物語も、あと1冊で終わりかぁ……と思うと胸がギュッとして寂しくなるけど、そのあとに、空也を主人公にした「空也十番勝負」というシリーズがあるので(こちらも「決定版」として同じ文春文庫から刊行中)、そっちできっとまたみんなに会えると信じています。

  • ☆4.5

  • 【尚武館道場、神保小路に再興す!】磐音は、将軍家斉から、嫡子空也と目通りせよと命じられる。覚悟を決める磐音の懐には、老剣術家が立ち合いを願う書状があった……。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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