- 文藝春秋 (2021年3月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784167916664
作品紹介・あらすじ
『怖い絵』や『名画の謎』シリーズで絵画鑑賞に
新たな視点を提示してきた著者は、芸術を、人を、
どのように洞察するのか?
名画との衝撃的な邂逅や、
一見穏やかに見える日常から掬い取る
おかしみと歓び--。
日常は、虹とトラウマと歓びに満ちている!
【収録エッセー】
第一章 絵を見る 絵を読む
「トレチャコフ美術館でのレーピンとの邂逅」
「絵を買う人々」
「ミレーの少女たち」
「謎解きせずにいられない」
「夫たちの怖い秘密」 ほか
第二章 人を知る 人を見る
「幸運の前髪」
「消えた時間」
「異類婚の哀しみ」
「翻訳不能」
「アートの商売人」 ほか
第三章 本を読む 本を書く
「かけがえのない『この人生』」
「恐怖の裏の切ない片恋」
「『後半』にもチャンスはあるのだから」
「阿修羅と美」
「わたしの始まりの一冊」 ほか
★絵画31点も掲載!
みんなの感想まとめ
芸術や人間の深い洞察をテーマにしたこのエッセイ集は、著者ならではのユーモアと鋭い視点が光ります。読者は、名画との衝撃的な出会いや、日常の中に潜むおかしみと歓びを感じることができ、絵画が持つ独自のリアリ...
感想・レビュー・書評
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あ、面白い♪くすっと
笑えるし絵画に対する
深い造詣は流石の一言。
なんでこれまで著者の
本を読んでこなかった
んだろうと密かに後悔。
イワン雷帝とその息子
の鬼気迫る表情は見た
瞬間息が止まりました。
書物でも写真でもなく
絵画だから表現出来る
リアリティですね。
仕事がらみの本に眠り
の精がくっついている
という話も同感。
数ページ読むと必ず瞼
が重くなるんですよね
・・・(笑詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エッセイ集、美術や西洋史関連の話が多くて、風土や習慣の違いとあわせて書かれていました。読まれた本の感想もあります。色々あるなかで、トーマス・クック、神の道を説く伝道師が畑違いの初の旅行業を立ち上げる経緯は興味深かった。そしてアジア人の黒い眼と欧米人の青い眼の違い、照明の違いには納得して一番印象に残ってます。
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中野京子さんが書いた本これで37冊読みました。
初めて、あちこちに載せたエッセイがまとまっています。
驚きました!
「わたしの始まりの一冊」として『名画で読み解くハプスブルク家12の物語』について書いています。
それまで中野京子さんは大学講師をされながら、
本を出していたものの、ほとんど初版止まり、
特に痛痒も感じていなかったそうです。
でもあるとき某出版社の編集者さんから怒られ、
目が覚め、プロ意識に目覚めた。
そこで出したのが『怖い絵』。
これは売れました。
しかし「タイトルで売れただけだ」との批判も耳にし、自信喪失。
約一年後に刊行したこのハプスブルク本が売れなければ、これまでだなあと思っていたところ、ものすごく
売れて!
だからこのハプスブルク本が、
彼女にとっていちおうプロの物書きとしてやっていく
自信がついた「始まりの一冊」なのだそうです。
私の本棚を調べてみたら、初めて読んだ中野京子さんの本が、このハプスブルク本。(2009年夏)
同時期に初めて図書館に予約して待って借りたのが『怖い絵』シリーズ。
それからどんどんこの関連の本を借り、2009年秋に六本木国立新美術館で「THEハプスブルク」を見、ヨーロッパへの想いがつのり、2010年生まれて初めてパスポートを作り、(震災で一年延期したけど)ヨーロッパ旅行を決行。
(ああ、また行きたかったのに、コロナで行けずに期限切れてしまった…)
ですので、中野京子さんの活躍と私の嵌っていく時期が、まさに重なっているんですね。
また、私は『怖い絵』では初めて予約した人に過ぎなかったのに、今は図書館ヘビーユーザーとなり、どんどん友達がいなくなりました…。
12年間、中野京子さんに多大な影響を受けました。
本当に良かったと思っています。 -
エッセー集と言っても、中野京子さんの日常を綴るというよりは、絵画の解説や書評が多く、相変わらず知的好奇心がくすぐられる。どのジャンルの文章も、情熱的でありながら、情景が浮かんで読みやすい名文。
本もよく読まれるようで、若干西洋美術系寄りな選書が面白い。
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美術館巡りが、好きであった。
何も考えず、その絵の前で、立たずんでいただけ、こんな絵が、描けたらとか、…こんな絵だったら、自分にでも描けそうなんて(とても無理だけど(笑))大それた事を思いながら、通ったものである。
そんな事を主婦なのに 育児に追われて、美術館巡りは、遠のき、子供から手が離れたら、今度は、行く機会をわざわざ捻出して出掛ける気力が無くなった。
そんな時に、中野京子氏の本を手にして、絵画の見方も少し変わってしまった。
ナイチンゲールもそうである。
下級層の人々と共にクリミア戦争に旗を振り回しながらのイメージだったのに、上級層のお嬢様が、ボランティア活動でも、一番に危険な場所へ突入するなんて、予想にもしなかった。
この時代で、上級層女性のワークレディである。
又、宗教画についても、磔刑図の聖釘の本数などの記載も思いもしない点に目を向けていて面白い。
又、この本では、本からの絵の話に、興味が湧く。
のんびりと眺めていた絵画にも、色んな視点から見ての楽しみ方に、この本を読んで、又、美術館への足が向かいそうである。 -
2章の、絵画とか本とかあんまり関係なかったりもするエッセイがすごい面白かった。ところどころクスッと笑っちゃう感じ。
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絵画に対する解説が記載された本だと思っていたが、様々な雑誌等に寄稿された記事を集めた本であった。
各絵画に対しては数ページ程度で記載されており、しかも解説している絵画が掲載されていないものもあったりと、素人が絵画の初歩を勉強するためにはハードルが高いものであった。
エッセー集なので仕方ないのかもしれないが。 -
中野京子さんからは教えられることが沢山あります。
絵画を観ることの楽しみが格段に飛躍しました。「怖い絵展」良かったです。『レディ・ジェーン・グレイの処刑 』忘れられない…。 -
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3章の、著者が好きな様々な本の紹介は、大変面白く、自分でも読んでみたいと思う本だらけだった。順番に読んでみようと思う。
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美術やその周辺に関するエッセイ。絵には興味ないとか、ハプスブルク何?と言う方には是非読んで欲しい。絶対に一度は聞いた人名が出てきます。
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【珠玉のエッセイを文庫オリジナルで!】「怖い絵」シリーズなどで絵画鑑賞に新たな歓びを提示してきた著者による、知的ユーモアにあふれ、ときにスリリングなエッセイ集。
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第一章 絵を見る 絵を読む
第二章 人を知る 人を見る
第三章 本を読む 本を書く
おわりに -
絵画に限らず日常の日々も扱ったエッセイ集でした。
他の著書で書かれたことをまたエッセイで扱う場合もあるので何となく知っている話もありますがいつもの軽快で読みやすい文章なので気にならずに読めました。
花粉症を枯草熱と言う話と著作が売れなくて編集者に怒られた話が印象に残っています。 -
対象のもつ力にガイドの魅力は左右されるなぁ、と。
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中野京子さんの、今まで新聞や雑誌に寄稿したエッセーをまとめたもの。
第一章が美術関連。第二章が身辺雑記。第三章が書評など、本について。
第一章で取り上げた画家は、レーピン、ルーベンス、モネ、アルチンボルト、ターナー、ベラスケスなど。
「絵画のタイトルを画家が決めるようになったのは近代になってから」という記述が興味深かった。
ルネサンスなど、昔の時代では、特権階級からの受注が主で、内容もタイトルも決まっていた。
それに対し、近代ではモンドリアンの「ブロードウエイ・ブギウギ」などはタイトルの勝利、と述べる。納得。
このように、時代を経て、画家のあり方も、画風やテーマと共に大きく変わっていった。
宮廷画家や工房を切り盛りしていた頃と違い、19世紀末では、印象派のように、画家が一人で活動するようになった。
これがフリーランスの始まりだったのかな。
西洋音楽も宮廷音楽家から、古典派になるとベートーベンのように独立して仕事する人が増えてきた。
美術も音楽も、バロックから古典になると、大きくその立ち位置も変化していったんだろうな。
今まで、中野さんの本は美術解説本しか読んだことがなかったので、新鮮だった。
大学で語学や西洋文化史をかつて教えていたことがあったようで、授業や生徒たちとのクスッと笑ってしまうようなやり取りや、授業の具体的な内容、仕事で朗読することになり練習に苦労したこと等、また、日々の出来事なども語られており、中野さんの意外な一面も知れて面白かった。
最初の方は教鞭をとりながら翻訳書やオペラの本を出すも、初版止まりで全く売れなかったようだ。
しかし2007年の「怖い絵」第一弾で成功を収めたという。その後、ずっと感心を持っていたスペインのハプスブルク家について書いた一冊が、自分の中でのはじまりの一冊になった。これは絶対読んでみようと思った。
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著者プロフィール
中野京子の作品
