己丑の大火 照降町四季(二) (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2021年5月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167916862

作品紹介・あらすじ

書下ろし新作 『照降町四季』(てりふりちょうのしき)<全四巻> 4カ月連続刊!

著者初・女性職人が主役 「江戸の大火と復興」を通して描く、人々の知恵と興奮のストーリー 


文政12年3月、神田佐久間町の材木置き場の奥で、消し忘れた小さな火がくすぶり始めていた――
ついに「己丑の大火」が江戸を襲う。
鼻緒挿げの女職人・佳乃と、その弟子の武家・周五郎は、すべてを焼き尽くそうとする火から、照降町を守るべく奮闘する。ご神木の梅の木が燃えようとしたその時、佳乃の決死の行動が、あきらめかけた町人たちを奮い立たせる!
江戸を焼失した大火事のめくるめく光景、町人の心意気が奇跡を呼ぶ、緊迫の第二巻。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

江戸を舞台にした本作は、大火によって人々の運命が揺れ動く様子を描いています。主人公の女職人・佳乃とその弟子・周五郎は、火事から町を守るために奮闘し、彼らの行動が町人たちに勇気を与えます。火事の恐怖と共...

感想・レビュー・書評

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  • 美しい佳乃を挟んで男同士の戦いか……

    己丑(きちゅう)の大火 ー 照降町四季シリーズの2作目 
    2021.05発行。字の大きさは…中。

    物語は、文政12年(1829年)晩春3月21日神田から出火した火が強風に煽られて大川(隅田川)の西の魚河岸、照降町などを焼き尽くす。そして照降町の復興が始まった同年初夏まで。舞台は、江戸魚河岸に近い照降町。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    火事の後に鼻緒屋の主人・弥兵衛が亡くなり娘で鼻緒職人の佳乃が名実ともに鼻緒屋と主人として生きて行きます。鼻緒屋の見習い浪人・八頭司(やとうじ)周五郎が、佳乃を想い支えるて行きますが、何か言えない事情があります。その佳乃を、幼馴染の船頭・幸次郎が熱い想いで見ています。
    この物語は、八頭司の剣が炸裂して照降町を、佳乃を守ります。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    【読後】
    今巻は、火事に始まり、その復興が始まった所で終わりました。
    小笠原家に関わる事柄が出てきませんでした。
    私は、佳乃と八頭司が一緒になって鼻緒屋を盛り立てていくのかと思いましたが、そう出来ない事情が八頭司にはあるようです。このため、本巻最後に幸次郎に佳乃を託します。私が思うに旧藩が絡む事情のような気がしてきます。
    う、うーん、どうもスッキリしないな……。
    2021.07.16読了

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    八頭司は、徳川家譜代の豊前小倉藩小笠原家15万石の重臣の次男ですが、剣も遣え、学問も出来、人柄も良いため、藩内の改革派と重臣派から誘いがかかり、浪人してからも藩内抗争に巻き込まれて行きます。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ※シリーズの感想と読了日
    初詣で ー 照降町四季シリーズの1作目 2021.06.02読了
    https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/416791669X#

  • 照降町四季シリーズの2巻目。1巻目はキャラクタ紹介の意味が強かったが、本作は文政の大火を描いており、非常にサスペンスフル。たばこの不始末が徐々に大火になっていくところなどは、70年代のパニック映画を見ているようである。そして風にあおられ大火が広がり避難していく様は、緊迫感が溢れ、剣戟シーンが霞んでしまう。往年の佐伯泰英の筆力を見たようだ。本シリーズも半ばにきて折り返し、ここから復興の物語と周五郎の旧藩がらみの物語が展開していくのだろう。楽しみである。

  • 江戸は何度も大火に見舞われているが、この火事の事は知らなかった。火事で解き放たれた罪人を見習いの浪人周五郎が大活躍で捕まえて行く。それにしても、宮田屋の大番頭に絶大な信頼を受けるのは人柄だろうか?
    女主人の佳乃の結婚話しが出てくるが、周五郎と結ばれたら良いと思うのだが・・
    先が楽しみになってくる。

  • 2021年5月文春文庫刊。書下ろし。シリーズ2作目。照降町が大火に襲われるという大変な状況の中で、鼻緒屋の佳乃や職人の周五郎の性格や立ち振る舞いもはっきりしてきた。展開に冗長なところがあり、読みづらく感じるが、プロットは面白い。毎月刊行で、次が早く読めるのは良いことです。

  • 「照降町四季」の第1話「初詣で」を読まないで、第2話の「己丑の大火」から読み出してしまった。

    作者 佐伯泰英氏の作品が好きで、つい手に取ってしまって、読み出した。
    文政12年の大火で、江戸の町々が、燃え広がってしまう。
    神田の佐久間町からの材木置き場から、見習いの職人のたばこの火が、この大火事の原因である。

    江戸の町は、木造と紙でできた家々であり、導火線のように、一つが、燃えると連鎖反応のように火が燃え移ると、何かの本で読んだ事がある。
    日本橋の魚河岸から照降町ヘ、風と共に火の粉が広がって来るさまは、読んでいても怖い感じがする。

    その照降町にある梅の木をご神木のように皆が信じて居り、この梅の木を火の粉から守る佳乃と周五郎。

    そして、この大火事で、牢から解き放された悪人たちが、火事場泥棒になって、履物問屋「宮田屋」の千両箱を狙ってくる。
    周五郎の活躍が、・・・・
    磐音や小藤次のように、悪を退治する様は、快い。

    次は、この町が、どのように再建していくのか!
    ご神木の梅の木を水をかけて、火の粉から守った
    「鼻緒屋」の娘佳乃は、・・・・吉原の花魁からの梅花の下駄を特別注文を受ける事に・・・

    しかし、江戸は火事が多いから、大店は、証文やら大金を保護するための知恵が、凄い!
    小さいお店でも、証文など、油紙で、包んで、井戸へ・・・と、本で読んだけど、昔からの人の知恵は、凄いものだと、思いながら、これからの展開を楽しみにしている。

  • 大火の説明が長すぎ……

  • 感想は最終巻で。

  • シリーズの2

    江戸が大火につつまれる。
    それだけでなく人間関係や家族にも大きな変化がある
    1が平らだった分、
    2の波が大きい。



  • シリーズ二弾。父の後継として鼻緒挿職人の道を生きる佳乃。腕を見込まれ上物の仕事を任されるようにもなって来た。そんな時江戸の町を焼き尽くすような大火に見舞われ、照降町は大きな打撃を受ける。が、人々はそれでも逞しく立ち上がっていく。
    今作で家も焼け、父も病で亡くなってしまうが、佳乃は仕事を再開し、強く逞しく成長し続ける。どちらかというと浪人の周五郎が大活躍する場面が多いかな。

  • スーパーマンの周五郎。佳乃とくっつく? 磐音も裏同心も同じパターン

  • 時代人情小説の名手佐伯泰英、長編では描けない
    コンパクトでダイナミックな物語を紡ぎだした
    改めて佐伯先生のご長寿を祈念したい、いつまで
    も好きな物語の中でほろ酔い気分で漂いたいから

    文政12年(1829年)江戸の大火で記録がのこる
    己丑の大火、神田佐久間町河岸材木小屋の出火は
    日本橋・京橋・芝一帯を炎で嘗め尽くした
    (文政の大火・佐久間町火事)
    照降町も全て焼け落ちたが、神木として親しまれ
    ている梅の木を夜通し水をかけ、最後には我が身
    を木と運命を共にせんとばかりに縛り付けた出戻
    り鼻緒挿し師の佳乃の姿に長屋の人間も奮起して
    神木を守った
    (周五郎も火事場泥棒を捕まえ、大店に恩を売る)

  • 大火事で常に事件が起こり続けている感じ。二人が照降町においてなくてはならない人に成長して来ました。

  • 第二弾
    照降町に落ち着いた佳乃、腕を認められ病気の父の跡をと思うとき江戸を襲う大火が、町内の御神木の梅を守り抜き、そして周五郎も町内の信頼を集め、牢解き放ちの悪党を見事退治、父を亡くした佳乃と旧藩に秘密を抱えた周五郎の今後は

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    文政12年3月、神田佐久間町の材木置き場の奥で、消し忘れた小さな火がくすぶり始めていた――
    ついに「己丑の大火」が江戸を襲う。
    鼻緒挿げの女職人・佳乃と、その弟子の武家・周五郎は、すべてを焼き尽くそうとする火から、照降町を守るべく奮闘する。ご神木の梅の木が燃えようとしたその時、佳乃の決死の行動が、あきらめかけた町人たちを奮い立たせる!
    江戸を焼失した大火事のめくるめく光景、町人の心意気が奇跡を呼ぶ、緊迫の第二巻。

    令和3年5月24日~26日

  • 【江戸を大火が襲う!女職人が主役の全四巻連続刊行】文政12年、材木置き場の奥で燃え上がる炎――「己丑の大火」から照降町を守るため、佳乃と周五郎は決死の策に出る。感動の第二巻。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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