苦汁200% ストロング (文春文庫 お 76-3)

著者 :
  • 文藝春秋
4.04
  • (7)
  • (13)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 255
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167916954

作品紹介・あらすじ

震えているのは自分の声なのに、まるで他人事だった。
悔しさも悲しみも、なかなか追いついてこない。

クリープハイプ・尾崎世界観の赤裸々日記、絶頂の第2弾。
文庫版では、『母影(おもかげ)』が芥川賞にノミネートされ、情熱大陸に密着される日々を綴った2万字の書き下ろし最新日記「芥川賞候補ウッキウ記」を収録。
日常から溢れたすべての記録。

2020年12月25日

とある小説を読んでいて、
色んなことを思い出した。
それまで届かなかった事、
悔しかった事、
腹が立った事、
今まであたかも自分が
被害者であるかのように
振る舞ってきた。
でも、今回思い出したのは
加害者としての記憶だ。
都合良く忘れていた記憶が
蘇ってきて、愕然とした。
何気なく、確信的に、
自分は人を傷つけてきた。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 苦渋200%の文庫版

    追加された芥川賞候補の部分がまた良かった。
    どこまで行っても尾崎世界観は変わらないとさえ思えた。

  • 今回書き下ろしの「芥川賞候補ウッキウ記」。
    情熱大陸以上の密着で (いや本人が書いてるから!)
    読んだ後に情熱大陸を観たらもっと楽しめた。
    過ぎた日のことだけど本気で心配したり辛くなったし
    また母影を読みたいと思った。母影は本当に何度も読みたい。

    苦汁の本編に出てきた出版社の方の名前が
    選考会当日にデイジーバーに集まった方のところに
    書いてあるのがすごく感慨深かった。嬉しかっただろうなぁ。

  • 初めまして、尾崎世界観さん。
    アナタの日々が何故か愛おしい。

  • 日記を読むことで 彼の頭の中を覗けるのかなと思い読みましたが やはりというべきか わたしには到底分かりませんでした わからないということは好きだということだと思うので きっと これからも好きだなあ

  • 釆原うねはら 町屋良平 由規よしのり 吉岡里帆 やついいちろう 亀有のイトーヨーカドー お花茶屋 えいたいばし永代橋 ちょうちん提灯 たそがれたかこ 母影おもかげ 四条河原町よじょうかわらまち あの、相手が話し終わるのをじっと待っている姿が、MCバトルに於るチプルソと重なった。マイク片手に俯いて、相手の声に耳を傾ける侍のようなあの姿だ。 全盛期の吉見一起の如く、言葉がアウトローに吸い込まれて行った。

  • 泣いたり笑ったり苦しくなったり辛かったり、どんな日でもすべてがかけがえのない日だなって改めて思う。
    尾崎さんの日常を少しばかり見せてもらえるのが嬉しい。大切な本。
    これからもなんでもない日々を重ねて生きていこう。
    それが大切な日々になるだろうから。

  • 「世界観」なる名前を初めてラジオで聴いた時。YouTubeのオススメで、FM802の春キャンソング「栞」を知った時。そして「苦渋200%」を読み終えた今。自分が描く「尾崎世界観」像が変わり続ける。良いよ。

  • スキマ時間にちょこちょこ読み進めていたけど、とても日常的で好感が持てた。読んでいる最中に度々、文章をポツポツと書きたくなるような一冊だった。

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1984年、東京都生まれ。ロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル、ギターを担当。作家としても活動し、これまでに小説『祐介』、日記エッセイ『苦汁100%』『苦汁200%』(いずれも文藝春秋)、『犬も食わない』千早茜との共著(新潮社)を上梓。

尾崎世界観の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×