泥濘 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2021年6月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (592ページ) / ISBN・EAN: 9784167917005

作品紹介・あらすじ

歯科医院による診療報酬不正受給事件が起きた。逮捕されたのは大阪府警OBら11人、しかし8人は不起訴に。事件の背後に「白姚会」の存在を嗅ぎつけたイケイケ極道の桑原は、建設コンサルタントの二宮を連れ、組事務所を訪ねるが――大人気ノンストップ・エンタテインメント、「疫病神」シリーズ第7弾! 解説・小橋めぐみ


「厄病神」、心肺停止に!?

府警OBをマトにかけた桑原・二宮コンビ。壮絶なコンゲームの末に、桑原が凶弾に倒れ……。

「厄病神」シリーズ最大の危機!!

あの桑原が死んだのか。
あの憎まれ口が聞けないのか。
連れ立って三途の川を渡ろうと
いっていたのは嘘だったのか――。(本文より)

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

犯罪をテーマにしたこの作品は、シリーズのファンにとって待望の第七弾であり、安定した面白さが魅力です。主人公の桑原と二宮は、歯科医院による診療報酬不正受給事件を追い、警察OBを相手に壮絶なコンゲームに挑...

感想・レビュー・書評

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  • 疫病神シリーズ。
    安定した面白さ。いつも驚かせれるのが作者のこの手の犯罪に関する取材力。

  • 発売日の前に発注し、発売となった頃に手元に届いた。そして紐解き始めて夢中になった。
    あの「二宮」と「桑原」のコンビが還って来た!
    二宮は大阪の通称“アメリカ村”の辺りに小さな事務所を構えて「建設コンサルタント」と称して“仕事”をしている。“仕事”というのは「前捌き」が転じて“サバキ”と呼ばれるモノで、建設現場に絡まるヤクザ等に纏わる調整を図るべく、何処かの組に話を通すようなことだ。近年は、その種の仕事も先細りであるが。
    その二宮が「疫病神」と呼ぶ「イケイケ極道」が桑原である。桑原はシノギの手伝いをさせようと二宮の所に現れ、二宮は様々な事件に巻き込まれる。2人が動き回る事件を通じて、何時も幾分の金は得ている。そして桑原から幾分の分け前は貰っているが、割に合うものでもないかもしれない。
    そういうことで、この二宮と桑原のコンビが絡まる様々な事件が描かれているのが<疫病神シリーズ>と通称される一連の作品である。本作は7作目になるという。
    本作は二宮の事務所に桑原が現れる場面から起こる。(このシリーズは殆どがそういう感じだが…)
    桑原は、歯科医師達が保険診療の治療費を不正に請求して受け取った一件の背後に、警察OBや他所の組のやくざが関係していると観ていて、彼らが不正に貯め込んだ金を奪うというシノギを思い立った。
    新聞報道を次々と出して事案を説く桑原の話しを聞いていた二宮だったが、桑原はその他所の組の幹部と二宮とが面識を有している筈であると言い出し、二宮が知る幹部の上に居る若頭に会う段取りを付けたいとした。そして「手間賃を5万円」につい惹かれて、二宮は面識が在る男に電話連絡をした。
    二宮は電話をするだけという意図だったが、桑原に同行を求められ、他所の組の事務所に一緒に行くこととなる。実は、その組と桑原との間では、数年前に“債権整理”という話しになった時に利害の衝突が発生して、双方の組長同士の話し合いで事を収めたという因縁が在った。
    そういう因縁が在る場所に桑原が乗り込み、二宮は同行を余儀なくされたのだったが、その場で喧嘩沙汰となってしまい、二宮は見事に巻き込まれてしまった…
    乗込んだ組というのは、何やら「妙に?」という程度に金回りが良かった。そういう状況の背後に何が在るのか?桑原の企みに巻き込まれた二宮だったが、二人は金を掴むことが叶うのであろうか?
    次々に危難に襲われながらも、敵陣営のカラクリが次々に明かされる様子が痛快だ…未だ新しい文庫本なので、余り仔細は綴らない方が好いであろう。
    何度か訪ねている大阪の、聞き覚えが在る地名の方々で物語が展開していて、様子が思い浮かぶようでなかなか愉しく読んだ。

  • 母の遺品であり疫病神シリーズ第七弾でありシリーズ最新作。

    歯科医院による診療報酬不正受給事件が起きた。
    逮捕されたのは大阪府警OBら11人、しかし8人は不起訴に。
    事件の背後に「白姚会」の存在を嗅ぎつけたイケイケ極道の桑原は、建設コンサルタントの二宮を連れ、組事務所を訪ねるが――

    良くも悪くもいつもの展開である。が、馴染んでくるとそれが楽しい。
    例によって桑原と二宮の会話は漫才のようであり、お互いきらいきらいと言いながら楽しんでいるようですらある。

    で、今回は警慈会とかいう警察OBの碌でもない団体の悪どい金儲けから掠め取ろうと桑原が動き出すのだが、いきなり二宮が(いつもの如く)ボコボコにされる。お、早いなという酷い感想を持ったのは内緒である。

    その後は例によって桑原がじゃんじゃんカチコミに行っては相手をぼこぼにしたり、上手いことお金を巻き上げられなかったりと言った展開。
    今作品のハイライトはなんと言っても桑原が撃たれてしまう所であろう。(もう文庫の帯にも書いてあるのでネタバレにもならない)
    シリーズファンはここでの二宮の会話がちょっとグッときたりする。
    疫病神だし悪魔だと思っているが、軽く扱ってはいない事が良く分かるのである。

    それにしてもこんな桑原の後始末をする嶋田は大変だ。でも昔の自分と似てるから可愛がるんだろう。

    このシリーズ、最初はヤクザ用語や関西弁が満載で読み進めるのに苦労したが、4作品も読んでるとすっかり慣れるものである。
    非常に楽しめた

  • 相手の気に入らないところは言うまでもなく沢山ある、しかしどうなってもいい存在では決してないということを、桑原と二宮がお互いに自覚してきている感じがしました。

  • 疫病神シリーズ、今回のテーマは医療や福祉を巻き込んだ詐欺事件でした。
    物語自体が面白いのは言うまでもなく、多くの知識を与えてくれて読み応えある一冊でした。
    2人の掛け合いが見ていて楽しい!

  • 疫病神シリーズ最新刊読了。本作も相変わらずの桑原、二宮コンビの掛け合いが最高級でした。まだ続きそうですね

  • もうページが止められない。金を巡っていやらしい奴ばかりなんだけど、面白くてしょうがない。

  • 相変わらず2人のやり取りは面白い。イケイケの桑原といつもババを引く二宮。二宮と桑原との報酬交渉のシーンは、まさに漫才さながらで笑い無しには読めません。今回は悪徳警官の中川の絡みも多く、悪党3人が警察OBを向こうに回し、一物持ちながらシノギを進めていきます。ただ、シノギの構造が複雑な為、2、3回読み直しが必要かも。
    ブラックユーモアではありますが、コロナ禍の現在では、こういったカラっと笑える小説は貴重な存在と思いました。

  • 良えよ。桑原と二宮の掛け合い最高やなあ。シリーズの中でも一番の出来とちゃうかなぁ。600p近くも有るぶっとい文庫本やし何回かに分けて読んだんだが、特上の大阪弁の掛け合いがこんなに残ってるやんとメッチャ幸せな気分で読了したわ。早よ映画化してくれへんかな。

  • 1326は子の40符ツモアガリだよね。

  • コロナ、ウクライナ、知床遊覧船…なんか、スカッとできる一冊!と、「疫病神」(笑)
    いやースカッとしましたぁ!桑原の容態は心配やけど、二宮との蜜月感は”過ぎる“と要注意です。

  • 喧嘩っ早いやくざと、その煽りを受けて怪我をしつつも、都度の高級な食事や分け前の恩恵を受ける堅気の男性の友情話。敵対するやくざから、おれおれ詐欺とかの上がりを掠めとるために色々走り回るのがストーリーの軸だけど、どちらかというと、呆れる程の男性の金への執着と、掛け合い漫才のように交わされる会話を楽しむ本だな。なのでどこを読んでも面白いけど、次が気になるとはならず、読み終わるのに時間がかかった。

  • 桑原と二宮のコンビは読んでいて楽しい。
    今回もあっというまの読了でした。

  • おもしろい!
    かけ合い漫才のよう。この作品、関西の微妙なノリがわからないと、面白さが減っちゃいますね。

  • このシリーズは鉄板ですね!
    なんか最近は主人公二人がかなり体を張っている感じで、作者はぼちぼち主人公のどちらかを死なせて、このシリーズを終わらせたがっているのか?などとチラチラ考えてしまうような内容となっています。

    もう体ボロボロじゃないですか~
    やめたげてよ!

    相変わらず楽しいです。
    この腐れ縁の二人の関係が、なんかいいんですよね。

  • 今回のコンビは会話のやり取り、武闘とも濃密。今後も楽しみ。

  • 爽快な気分
    最高の会話

  • イケイケ

  • 図書館にて借りる、第768弾。
    (京都市図書館にて借りる、第232弾。)

    疫病神シリーズ第7弾。

    「疫病神」→「国境」→「暗礁」→「螻蛄」→「破門」→「喧嘩」と計8冊を読み、頭の中で桑原と二宮の会話がいつでも聞こえてきそうである。

    前作で破門され一応、堅気の身となった桑原だが、サラッと本作ではニ蝶会に戻っている。堅気でも極道でも桑原のイケイケぶりは相変わらず。

    本作は介護施設とオレオレ詐欺に気付いた桑原がどんどんカチコミをかけてゆき、組筋と関わりあい、いつもの展開に。本作は腐れ刑事中川の活躍も見逃せない。二宮を救ったのは間違いない。

    2人の会話のテンポも相変わらず良いし、楽しい。ずっと読んでいたい。

    星は3つとしているが、4つでもいい。意味はない。
    シリーズの新刊が出てない。何故だ。早く次を!早く!


    「わしは極道やぞ。人生、意地で生きとんのじゃ。」

  • 疫病神シリーズ第7段
    桑原が大暴れでまさにノンストップ
    二宮は相変わらずやられ役でいい味出してる
    オレ詐欺事件も絡んで面白かった

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著者プロフィール

黒川博行
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業後、会社員、府立高校の美術教師として勤務するが、83年「二度のお別れ」でサントリミステリー大賞佳作を受賞し、翌年、同作でデビュー。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞、96年『カウント・プラン』で推理作家協会賞を、2014年『破門』で直木賞、20年ミステリー文学大賞を受賞した。

「2022年 『連鎖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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