立ち上がれ、何度でも (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2021年6月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784167917074

作品紹介・あらすじ

小学校の同級生・大河と虎太郎はプロレスを通して仲良くなるが、ある事故を機に離れる。その後、大河はトップレスラーへの道を駆け上がり、虎太郎は教師から悪役レスラーに転向する。様々な痛みを知り、過去を乗り越え、強さとは何かを求め続ける二人はやがてーー。
困難に立ち向かう全ての人に贈る青春小説!

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

困難に立ち向かう姿勢や、真の強さを求める心情が描かれた青春小説は、プロレスを通じて友情と成長を探求します。プロレスファンにとっては、試合の迫力や技の詳細がリアルに描かれ、まるで実際の試合を観ているかの...

感想・レビュー・書評

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  • 勝ち負けじゃない、どう立ち上がり、向かっていくんだ!松井珠理奈さん推薦!

    プロレスファン必読!とあったのでこれは読んどかなと手に取る。
    プロレスファンは何が見たいか、肉体のぶつかり合い、華麗な技の応酬、会場の雰囲気、そしてお約束。プロレスは受けの美学。だってロープに振ってやられるために戻ってくる?お約束を楽しむのがプロレス

  • これはもうプロレス好きとしては満点つけざるを得ない小説だと思う。試合場面の迫力、技の詳細や流れなど本当の試合が目の前で繰り広げられているようだ。プロレスファンは世間的には肩身が狭い。
    今でこそプ女子などが認められて一般的なメディアでも取り上げられて来たが、私が子供の頃はプロレス好きというと好奇の目で見られた部分も確かにあった。この小説はプロレスに偏見を持っている人にこそ読んでもらいたいものだ。登場人物の小林虎太郎の母(大のプロレス嫌い)が虎太郎に言うプロレスに対する偏見は、世のプロレス嫌いの人を代弁しているのだろう。虎太郎がそれに対して言う言葉はプロレス好きが世間に対して言うべき答えともなっている。解説に書かれているプロレスを表す言葉「筋書きのある真剣勝負」。正にこれに尽きると思う。
    是非プロレスを否定、或いは知らない方はこの小説とミッキーローク主演の映画「レスラー」を合わせて見てもらえると少しはプロレスに対する偏見も無くなるのではと思う。と同時に分からない奴らにこの面白さを丁寧に教えてやる必要はないという意地悪な想いも湧き上がって来た。

  • プロレスは怖い。
    だから、観たいとは思わない。
    でも、レスラーのすごさは否定しない。

    そうしたレスラーのすごさが
    よく描かれていると思う。
    面白かった。

  • 小学校でのいじめ事件を経て成長した二人はプロレスのリングで再会する。天性のスターか不遇のヒーローか。多くの人の想いを乗せたゴングが鳴る。困難に立ち向かう全ての人に贈る青春小説。
    自分の技をかける相手を信じ、相手の技を全て受ける。強い男の象徴がプロレスラーだ。勝ち負けよりも大切なことが、四角いリングに詰まっている。全男子には、"プロレスごっこ"の矛盾を是非知っていてほしい。

  • 小学校の同級生二人。
    一人はクラスの人気者、
    もう一人は教室の隅にいる
    おとなしい子。
    二人は揃って
    プロレスの世界に進む。

    光り輝く栄光の道、
    マイナーな日陰の道。
    歩む道のりは異なる。
    その道に入る経緯も違う。
    どちらの道にも茨があり、
    どちらにも歓びや仲間がある。
    強さを追い求め、
    強さを証明するため
    戦う点は共通している。

    そして三十歳となった20年後、
    大晦日のドーム決戦で
    メインイベンターとして
    あいまみえる。

    そんな二人のドラマに
    対照的な姿に、
    ファンは熱狂する。
    プロレスなんて・・・
    と思っていた人たちも、
    引き込まれていく。
    二人のまばゆい強さが、
    多くの人を惹きつける。

    この物語が面白いのは、
    そうした強さへの憧憬を
    描きながら、
    同時に突き放してもいるところ。
    ゲームをマッチメイクする
    人たちの物語も描かれる。
    プロレスラーの強さなど、
    幻影にすぎないと分かっている。
    分かっていて演出する。
    そして分かっていながら、
    二人の戦う姿、
    本物の「強さ」に心打たれる。

    プロレスを愛する人も、
    プロレスが食わず嫌いな人も、
    思わず唸らされる一冊と思う。

  • 【「強さ」を求める二人の熱き青春小説!】小学校でのいじめを経て成長した二人はプロレスのリングに上がる。天性のスターか不遇のヒーローか。想いを乗せたゴングが鳴る。

  • プロレスに興味はないけれど、解説によると「読むべきだ」と心強いお誘いがあるので読んでみました。
    いやぁ面白かった!!
    です。

    子どもの頃父親が見るテレビのプロレスを見るともなしに見ていた記憶があります。力道山とかジャイアント馬場の名前は憶えています。「どうせ八百長だ」という言葉に覚えもあります。
    格闘技を見ると痛い思いが先に立つのであんまり見たくないのだけれど、ショーの一つの形だと思えばそれも有りかと思います。たぶん見ないけど(ごめんなさい)

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著者プロフィール

1979年生まれ。宮城県出身。東北学院大学教養学部卒業。2012年『名も無き世界のエンドロール』(『マチルダ』改題)で第25回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。他の著書に『本日のメニューは。』『怪盗インビジブル』『ストロング・スタイル』『ヒーローの選択』など。

「2020年 『KILLTASK』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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