彼方のゴールド (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2021年7月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167917197

作品紹介・あらすじ

老舗出版社「千石社」で営業部から総合スポーツ誌に異動になった目黒明日香、26歳。勝ち負けにこだわるスポーツへの苦手意識が強かったが、仕事は次から次へとやってくる。野球にバスケットボール、水泳、陸上……ライターやカメラマンとともにアスリートの努力と裏側を取材するうちに、スポーツの魅力と、伝える仕事の面白さを知っていく。
解説・大矢博子。

みんなの感想まとめ

スポーツに対する苦手意識を抱える主人公が、出版社のスポーツ誌部門で取材を通じて成長していく物語は、アスリートの光と影を深く掘り下げています。取材の過程で、選手たちの努力や裏側を知ることで、スポーツの魅...

感想・レビュー・書評

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  • オリンピックイヤーだからこその文庫化だったのでしょうね。

    スポーツと政治は切り離されてべきなのですが、昨今はそうもいかないようで

  • 同じ会社を舞台にして、ゆるくシリーズものとしてすでに3作出ているらしいが未読。
    これは"文春のスポーツ雑誌"すなわちNumberを思わせる部署が舞台ということで、Number好きの私は読んでみようと思った。
    取材する側の目線は、ちょっと裏側を見るようで面白い。ほしい写真のタイプによってカメラマンを選ぶとか、人気雑誌に求められている記事とか。時間をかけて選手たちとコミュニケーションをとるライター、その二者の危うい関係。
    隠したいことも時には持っている選手に話を聞き、週刊誌風ではなく「競技」そのものに焦点を当て続けるのも、スポーツ雑誌の使命。難しい舵取りを迫られながら、新人の明日香は走り出す。爽快な物語。
    「遠くに思える選手に今一歩踏み込んで内側に迫ったり、意外な一面を引き出すのがGoldの記事であり、その誌面を作るのが自分の仕事だ。」

  • 普通に面白かった

  • トップアスリートの光と影。
    そういうもの、端から見てるとドロドロしたものが含まれているように思ってた。
    確かにそれはあるけれど、それだけではない。
    高みを目指して挫折して、自分の人生は終わったと全てを諦めて敗北感と共に生きていく。
    そんなのは、何かに一生懸命になったことのない人の戯言だ。
    アスリートとして頂点を目指すことは終わったのかもしれないけど、その経験を生かしてその後の人生をいくらでも豊かに生きていくことができる。
    誰かを応援しながら、自分も応援して。
    スポーツは、それをやっている人だけのものじゃなくて、支える人も観戦する人もいろんな人がいて、それぞれの人のもので。
    それぞれの人の希望の光であってほしい。

  • 出版社のスポーツ誌部門に配属になった女性が色々なスポーツの取材に。
    ライターさんやカメラマン、コーチやマネージャーまで周囲の人々の背景も描かれていて先が気になる。

  • 千石社シリーズ?の今回はスポーツ誌。
    経験も興味も殆ど無かった新米記者が突然ここまで普通に専門誌の仕事をこなせるとは思えず、それぞれのエピソードもスポーツの表面だけをなぞった感じですが、短編だからこそそれなりに面白く読めました。

  • 出版社の営業からスポーツ誌Goldの編集へ異動になった主人公の成長物語
    スポーツに縁が無い、むしろちょっと苦い思い出のあるスポーツというものに触れていく中で、あらゆる競技の表も裏も体験していく。

    千石社シリーズはもっとお仕事小説の色が濃い気がしていたが、今回は薄め。
    ちょっと物足りなさを感じなくもないが、これはこれであり。

    第4章「キセキの一枚」が良かった。
    誰かの頑張りが自分の励みになる。人生で1人で良いから、自分もそんな人になりたいと素直に思えた章だった。

    「Gold」のモデルは文藝春秋のスポーツ誌「Number」だそうだ。

  • 03/08/16(月)お盆休みの最終日、読めるところまでと読み始めましたが一気読みでした。相変わらず、引き込まれ時間を忘れてしまいます。

    プロ野球選手のインタビュー、大垣の言葉『場数を踏むのが一番』その言葉を聞いた山川の『しがみつくものではなく、踏むもの』。これは同意です。やはり、何事にも経験を積まなければ…。翌年の山川がこのインタビューの後から活躍をして、先発復帰したのだろうし、大垣をリスペクトし明日香に感謝をしているんだろうなと思わさせられるのは勝手な勘ぐりなのだろうか?

    2017年に初出してる《スタートライン》に一瞬、某タレントと某作者氏を連想したのは自分だけだろうか?某タレントの名前が似ていたり、大御所、芸人が擁護したり。でも、時期が違うなと…。そういえば、2020年の東京オリンピックに向けて書かれた本を延期になり1年遅れで終了した後に読んでいるんだなとこの時気が付きました。

    カメラマン凡野と的場トレーナーのエピソードは箸休め的で参りました。若干煽られてきたテンションが、スポーツから少し距離を置きながらほっこりラブ系のエピソード。ふたりの行く末を妄想させてしまう辺りがページ数以上の満足感。

    たぶん、主題になってるんだろう水泳のエピソードもかなり煽られてしまいました。
    子供の頃のエピソードが前半から散りばめられいて、誰がそのあとに絡んでくるのだろうかと想像をしながら読み進めてきた最後にレースの結末を気にさせられながら…。

    もしできるのならば、千石社の総合スポーツ誌『Gold』の【2020 TOKYOオリンピック 特集号】が読んでみたいな。

  • 何者にもなれなかった人が日常を支えているのです。

  • 2021年7月20日購入。

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著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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