本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784167917203
作品紹介・あらすじ
女の怖さ、儚さ、したたかさ、危うさ――。
江戸時代に起こった事件をモチーフに紡がれた珠玉の5篇。
単行本『奇説無惨絵条々』を文庫化にあたり改題。
「雲州下屋敷の幽霊」雲州松平家前当主・宗衍の侍女となったお幸は、どんな酷い仕打ちを宗衍に受けても、恨む素振りを見せない。業を煮やした宗衍が思いついたのは、彼女の背に刺青を入れさせることだった……。
「女の顔」南町奉行所の将右衛門は、材木問屋の娘・お熊が夫に毒を盛った事件で下女のお菊を取り調べる。彼女が頑なに口を割らない裏には恐るべき事実があった。
「夢の浮橋」見世物小屋一座の智は若い男に頼まれて、身の上話をはじめる。貧乏漁師の家から吉原に売られた彼女は、花魁の八橋姐さんに可愛がられていたが……。
ほかに「だらだら祭りの頃に」「落合宿の仇討」を収録。
解説・田口幹人(書店人)
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
江戸時代の人間の業をテーマにした短編集は、女の恐ろしさや儚さ、したたかさを描き出しています。各篇は、実際に起きた事件を基にし、虐待や毒殺、仇討ちなど、暗い側面を持つ物語が展開されます。「雲州下屋敷の幽...
感想・レビュー・書評
-
いいね!(≧∇≦)b
良かった!
江戸時代の五編の物語。
・だらだら祭りの頃に
打ち首獄門に処される女が最後に脳裏に描いた光景。
・雲州下屋敷の幽霊
虐待殿といいなり女
・女の顔
恐い女
・落合宿の仇討
殺しを請け負う男
・夢の浮橋
見世物小屋の女の過去
こういうのでいい。
説教臭くもなく、押しつけ思想もない。
ただのお話。ちょい無惨。
江戸時代に起きた事件をモチーフにしているらしい。
「だらだら祭りの頃に」が地味だけど一番好きかな。後を引く。
なんかシーラッハの短編くさい。
あそこまで硬くもないが、投げっぱなし感が心地良い。
例えるなら大きな鐘を突いて、ゴーンと鳴る音や振動から何を感じようが聞いたものの勝手、みたいな。
残念だったのが幕間の話が余計だったこと。おそらく無理矢理に連作短編集にしようとしたためだろう。
いらん。
それが足を引っ張って減点。
そんなのより書き下ろしであと一編か二編でも追加してくれた方が嬉しい。
そうなら★4もあり得たかな〜。
ちなみに単行本でのタイトルは「奇説無惨絵条々」だったそうだ。
どんな表紙かと調べてみて驚いた。
京極夏彦さんが帯書いとるやん。
「戯作、斯くあるべし」と。
まったくその通りでございます!!
フォローをし合う関係ではないが、ブグログである方のレビューを読んで気になった作品でした。
ここをご覧にならないと思いますが、なーさんさん、ロカさん、ありがとうございました(_ _) -
色んな本を読むんだけど、はたとこの本のように「人間の業」が描かれたような作品に出会う。そうすると、「お前は何食わぬ顔で日々を送っているつもりかもしれないが、俺全部分かっていんだぞ」と、嘲笑われているような感覚に陥って、ぞくりとする。
谷津矢車は、職人的天才。作品は極めて緻密。 -
実際に江戸で起こった事件を題材に、すごみのある話に仕立ててあるのが面白い。短編集ですが、タイトルの「雲州下屋敷の幽霊」が非常に残酷で印象に残った。悲惨な話が多くちょっとメンタルにくる。
-
1つ1つの短編で読みやすく、幕間を読むことで幾次郎と一緒に読んでいる気分になる。
1話ごと、『うわぁ…』ってなりました。
でも、面白かった。谷津先生の他の作品も読んでみたい。 -
単行本『奇説無惨絵条々』を文庫化にあたり改題。
宮部みゆきの三島屋シリーズより1トーン暗目の「物語」が語られるのに、落合吉幾と元書物問屋と黙阿弥の現実が枠構造になってる構成。
「物語」一つ一つが結構、救いようがなくて重い。短篇集にしちゃうの、勿体なくないか? -
短編小説集でかなり読みやすかった。個人的には「女の顔」と「落合塾の仇討」が面白かったと感じた。「事実とは所詮上澄みだから真実を書き入れてあげないと物語は張りぼてになってしまう」という考え方はかなりハッとさせられるところがあった。
著者プロフィール
谷津矢車の作品
本棚登録 :
感想 :

読むのかな〜って
読むのかな〜って