トライアングル・ビーチ (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2021年7月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784167917210

作品紹介・あらすじ

スタイリストの実香子は、カメラマンの早瀬との長年の愛人関係に倦んでいた。広告の撮影で訪れた沖縄で、実香子は早瀬に怒鳴られる若いアシスタント・浩を見る。その晩、実香子は早瀬に誘われて部屋を訪れるが、隣は浩の部屋で――(表題作)。くすぶる女たちの官能を生々しく描く、著者初期の傑作短篇集。解説・内藤麻里子


若さゆえの性の喜び、
熟し始めた性の馴れ合いに
思わずため息をついてしまう(解説より)

文庫「短篇集」の新装版です



triangle beach
底知れぬ女たちの欲望


男を奪おうとしている、
あの若い女を殺したい

その言葉を聞きさえすれば、
もう彼には用はない

自分にできることは、
セックスでねじ伏せること

酔いと夢心地の中で
行われたから罪悪感はない

みんなの感想まとめ

人間の欲望と感情の複雑さを生々しく描いた短篇集で、特に女性の官能や不倫のテーマが際立っています。著者の若い頃の作品であり、彼女自身の経験や時代背景が反映されていることが、作品に深みを与えています。年齢...

感想・レビュー・書評

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  • 林真理子さん30代前半の頃の短編集。
    エロい不倫の話ばかり。

    今は大御所として君臨している林真理子さんにも
    こんな時代があったんだな…。

    何かで真理子さんも「若い頃はハラスメントも受けた」と言っていた気がします。
    作家としてやっていくために、そういったことにも耐え
    需要にこたえる小説も書かなければならなかったことでしょう。

    この本は当時『少々官能的に』としたものを、改題
    さらに表紙もマネの『草上の昼食』のオマージュになりました。
    文壇における林真理子さんへの敬意が垣間見えます。

  • 30,40代の女性と一定以上の経験があって、自分のことも俯瞰でみることも出来るのだけれど、それでもなおコントロールしきれない感情がにじみ出てきてしまう描写がとても人間臭くて好きです。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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