沈黙のパレード (文春文庫 ひ 13-13)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 8266
感想 : 624
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167917456

作品紹介・あらすじ

2022年公開 映画化決定!――福山雅治主演 湯川・内海・草薙がスクリーンに帰ってくる

2018年「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第1位

待望の文庫化!
シリーズ累計1400万部突破!


静岡のゴミ屋敷の焼け跡から、3年前に東京で失踪した若い女性の遺体が見つかった。逮捕されたのは、23年前の少女殺害事件で草薙が逮捕し、無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。町のパレード当日、その男が殺された――

容疑者は女性を愛した普通の人々。彼らの“沈黙”に、天才物理学者・湯川が挑む!


ガリレオvs.善良な市民たち

“容疑者X”はひとりじゃない。

感想・レビュー・書評

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  • 黙秘権を行使し、2度も無罪を勝ち得た悪人が殺される。犯人は一体誰なのか。司法の在り方によって善良な市民たちが恨みという絆で繋がり、繋隠と沈黙を纏った真相が科学と論理の力で明らかにされていくミステリ。

    私の遅咲き小説読書人生の門出に、花を添えてくれた敬愛なる東野圭吾。

    とは言いつつも、実のところガリレオ・シリーズはTVでしか視聴したことがなく、本作品がシリーズ原作の初読となった。

    早速感想を述べたい。


    じつにおもろい。

    私の場合、ドラマのキャスティングが染み付いているせいか、福山雅治を湯川教授に即投影出来たこと、それによって文字が映像化しやすくなり、サクサクと読み進められたことが純粋に楽しかった。

    そして著者の文体がやはり好きだ。
    東野圭吾の文体はとても読み心地が良い。だから読みやすい。よって感情移入がしやすいので登場人物に喜怒哀楽を持って読み進められるのだ。

    そして兎角、本作の見どころ見せどころの秀逸さだ。
    社会派ミステリの要素に対し、理系のトリックを施し、論理的かつ合理的に解決していく展開はお見事。

    また、トリックも一筋縄ではなく、二重三重の仕掛けを用いており、物語も終盤で急展開を見せるなど、最後の最後まで楽しめた。

    気付けば、堪能を尽くした故に484ページを読了するまでに4日ほど要した。

    まさに私にとって、ミステリーのお手本と言える作品であった。

    • みどりのハイソックスさん
      ありがとうございます♪
      では、「人魚の眠る家」を読んでみようと思います!
      ありがとうございます♪
      では、「人魚の眠る家」を読んでみようと思います!
      2022/02/18
    • akodamさん
      みどりのハイソックスの女さん

      人魚の眠る家、ご堪能ください。
      もしも原作に感銘を受けられたのなら、続いて映画もご覧いただきたいです♪
      みどりのハイソックスの女さん

      人魚の眠る家、ご堪能ください。
      もしも原作に感銘を受けられたのなら、続いて映画もご覧いただきたいです♪
      2022/02/18
    • みどりのハイソックスさん
      はい♪
      今、図書館の予約待ちです。
      早く読みたいな
      はい♪
      今、図書館の予約待ちです。
      早く読みたいな
      2022/02/19
  • 映画化決定。2022年公開。主演福山雅治。
    File9・ガリレオVS善良な市民たち。
    容疑者Xはひとりじゃない。
    ー文庫 帯より

    この作品は単行本がでたとき図書館ですぐ借りたのですが、返却期限に間に合わなくて、途中まで読んで返却してしまった本です。文庫化されたので購入しました。
    途中までちゃんと覚えていました。
    とても面白かったです。

    ガリレオシリーズはTVのドラマをよく見ていたので、福山さん他のメンバーが全部、脳内変換されて喋ってくれるので、楽しいです。

    それにしても、作者の東野さんは稀代のストーリーテラーというか、いつも話がポンポンと転がっていって面白いです。

    3年前に失踪した若い女性の事件と23年前の女児の事件が絡み合うところが何とも上手く繋がっていて本当に面白いの一言です。


    以下ネタバレしています。お気をつけください。


    最後に皆に憎まれる嫌な容疑者が本当に犯人ではなかったかもという、すごいどんでん返しがありますが、湯川先生の物理学的な推理により、めでたしめでたしでほっとしました。

  • 湯川先生おかえり〜!
    まぁ、だいぶ前に帰ってたみたいやけど…(^^;;
    長い付き合いの友達なんか、そんなもんかもしれん。たまに、会っても、すぐ昔に戻れるし。

    な〜んか悲しいな。
    いくら犯罪を犯したとはいえ…
    被害者なぁ〜殺されても仕方ないような…
    今回は、こうであっても、万全の証拠がないと有罪にしてはダメなのかもしれん。世の中には、こんなツライのもあるけど、逆に冤罪でツライ事もあるから。

    って冷静に言えるのは、他人事やからなんやろうな…こんなん、自分が当事者なら絶対しそう。でも、今回の場合、もっとツライ…自分なら死刑になっても後悔はないけど…

    相変わらず、メタンガスとか液体窒素とか、殺人方法は、色んな仕掛けが。
    段取りも含めて、こんなん自分なら絶対無理なやり方…途中で失敗しそう(^^;;
    方法は、極めて物理的というか、手順を踏んでいるように見えて…

    これをクールに、理路整然と解決に向けて進んでいく湯川先生。色々などんでん返しも。
    でも、この事件に絡んだ動機が、友情というのが泣ける〜(T . T)

    終始、福山雅治さんをイメージしながら読んでしまう。映画も楽しみにしてます〜!

  • 福山雅治さん主演で映画化決定『沈黙のパレード』が第1位、最新刊『透明な螺旋』は第2位に!東野圭吾さんガリレオシリーズが総合ランキングでTOP2独占!|hontoPR事務局のプレスリリース
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000675.000009424.html

    映画『沈黙のパレード』福山雅治主演「ガリレオ」シリーズ第3弾、柴咲コウ&北村一輝も続投 - ファッションプレス
    https://www.fashion-press.net/news/75702

    東野圭吾ガリレオシリーズ|文藝春秋
    https://www.bunshun.co.jp/galileo/

  • 久し振りのガリレオシリーズ、とても楽しみにしてました。あるパレードの日、重大な出来事が起きる。犯人は、パレードの中に潜んでいる沈黙を貫いて紛れている。本作のテーマは、復讐です。
    遺族の気持ちを考えさせられる作品でした。沈黙は
    時に自分を有利に進めることができるが、沈黙を貫いて待つのは、天国か地獄か、湯川が挑む一世一代の、心理合戦! 実写化もされるので、ぜひ公開前に、原作を読んでほしいです。

  • こういった善人を追い詰めていく話、苦手だな。グイグイ引き込まれる面白い話じゃなかった。なので、東野作品にしては読むのに結構時間かかってしまった。

    湯川センセのおせっかい、今回はかなりうざかった。警察じゃないんだから、敢えて明らかにしなくていい真相、あっていいと思うけどな。まあ、ラストにどんでん返しがあったので、余計なお世話だけじゃなかった訳だけど。

    そして、相変わらずの強引な謎解き。端から大勢による復讐劇と決めつけて、自然じゃない形でドンドン推理を進めていく展開には違和感を感じたし、ラストのどんでん返しだって、湯川センセの神のごとき推理(というか決めつけ)がなければ絶対に分からなかったこと。要するに、読者に対してフェアじゃないんだよな。

    警察・検察の取り調べに黙秘を貫き通したほど図太く、しかも卑劣で凶悪な蓮沼に、体を苛む拷問でなくて「液体窒素で脅して真実を語らせる」っていうのもぴんとこなかった。すぐに気が遠くなってしまって脅しなんかにはならないんじゃないかな。

    本作は、アガサ・クリスティの「オリエント急行殺人事件」のアイデアをベースにしてるのかな? 作中で草薙にビジネスホテルの個室を「アガサ・クリスティの小説で有名なオリエント急行の個室でさえ、もう少しましだったのではないか」と描写させているし、ラストで夏実に湯川を「まるでエルキュール・ポアロ」みたいだと言わせてるし。「オリエント急行殺人事件」に倣ったのなら、湯川センセの采配で、復讐劇への参加者は罪に問われず事件終了、で良かったのになあ。

  • 待望のガリレオシリーズの文庫新刊。
    冒頭から惹き込まれ、気がつけば被害者遺族側に感情移入してしまう。物語は単調に進んでいく印象だが、小さなピースが少しずつストーリーを狂わせていき…ラストは!
    読み終えた後に『沈黙のパレード』というタイトルがぴったりと嵌った気がした。

    唯一気になったのは、湯川先生のキャラクター。
    アメリカ帰りとのことだが、こんなことする人だったかな?と…。

    映画化されるとのことで、配役など考えて読むのも楽しかった。

  • 東野圭吾さんの作品はよく読みますが、ガリレオシリーズはかなり久しぶりだった気がします。(『真夏の方程式』以来?)
    やっぱりめちゃくちゃ面白いし、これも映像化してほしいなぁ〜と思ってしまいました(笑)


    静岡県のゴミ屋敷が全焼し、焼け跡から3年前に失踪した女性の遺体が発見された。
    容疑者として浮かび上がった人物は、23年前にも女児殺害容疑で逮捕・起訴されたが、黙秘を貫き無罪となった男だったー。

    今の事件を解く鍵が過去の事件にあったり、殺人を取り巻く人間関係には複雑な事情が絡んでいたりと、東野圭吾さんお得意の要素が満載です。
    終盤、無事に事件が解決したと思わせておいてからの、隠された真相が明らかになっていく展開は、ノンストップで読まざるを得ませんでした。

    『容疑者Xの献身』とリンクした場面が出てきた際には、個人的に一番好きな作品なので、おぉ〜!と興奮してしまいました。

    本作の次のガリレオシリーズ『透明な螺旋』も手元にあるので、早く読みたいです。

  • 今回はトリックというより、人情。
    最後の最後で悲しい結末。

    ページ数が多いから読むのが大変だったけど
    読み応えあり!!面白かった。
    湯川先生好きだな〜〜

  • 23年前の事件で逮捕され無罪になった男が、また今回の新たな事件で逮捕されたが、証拠不十分で釈放。
    その男が町のパレードの最中に殺される。
    この男が犯人と信じる被害者の家族たちの犯行なのか。家族が営む店の常連客も加担しているのか。
    死因はわからず、彼らのアリバイも完璧。
    読者も、犯行は彼らで間違いないと思いながらも、その謎に困惑する。
    今回も、天才物理学者・湯川が、その専門性を生かしながら、謎を解明する。
    まだまだページ数が残っているのに、これで解決?と、疑問を持てるのが、紙の本のいいところ。
    やはり、どんでん返しの一転があった。
    一筋縄ではいかない面白さは、ベストセラー作家の面目躍如。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

「2022年 『希望の糸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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