- 本 ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167917456
作品紹介・あらすじ
【映画化決定! 2022年9月16日公開】
沈黙は、連鎖する――それは罪か、愛か
出演:
福山雅治 柴咲コウ・北村一輝
飯尾和樹 戸田菜穂 田口浩正 酒向芳
岡山天音 川床明日香 出口夏希 村上淳
吉田羊 檀れい 椎名桔平
主題歌 KOH+「ヒトツボシ」(アミューズ/ユニバーサルJ)
監督 西谷弘 脚本 福田靖
【待望の文庫化! シリーズ累計1,500万部突破!】
2018年「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第1位
静岡のゴミ屋敷の焼け跡から、3年前に東京で失踪した若い女性の遺体が見つかった。逮捕されたのは、23年前の少女殺害事件で草薙が逮捕し、無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。町のパレード当日、その男が殺された――
容疑者は女性を愛した普通の人々。彼らの“沈黙”に、天才物理学者・湯川が挑む!
ガリレオvs.善良な市民たち
“容疑者X”はひとりじゃない。
感想・レビュー・書評
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黙秘権を行使し、2度も無罪を勝ち得た悪人が殺される。犯人は一体誰なのか。司法の在り方によって善良な市民たちが恨みという絆で繋がり、繋隠と沈黙を纏った真相が科学と論理の力で明らかにされていくミステリ。
私の遅咲き小説読書人生の門出に、花を添えてくれた敬愛なる東野圭吾。
とは言いつつも、実のところガリレオ・シリーズはTVでしか視聴したことがなく、本作品がシリーズ原作の初読となった。
早速感想を述べたい。
じつにおもろい。
私の場合、ドラマのキャスティングが染み付いているせいか、福山雅治を湯川教授に即投影出来たこと、それによって文字が映像化しやすくなり、サクサクと読み進められたことが純粋に楽しかった。
そして著者の文体がやはり好きだ。
東野圭吾の文体はとても読み心地が良い。だから読みやすい。よって感情移入がしやすいので登場人物に喜怒哀楽を持って読み進められるのだ。
そして兎角、本作の見どころ見せどころの秀逸さだ。
社会派ミステリの要素に対し、理系のトリックを施し、論理的かつ合理的に解決していく展開はお見事。
また、トリックも一筋縄ではなく、二重三重の仕掛けを用いており、物語も終盤で急展開を見せるなど、最後の最後まで楽しめた。
気付けば、堪能を尽くした故に484ページを読了するまでに4日ほど要した。
まさに私にとって、ミステリーのお手本と言える作品であった。 -
最後まで真相が二転三転して息がつけない面白さです。
歌手を目指していた佐織が殺されたところから始まる話なのですが、彼女の気持ちを想像すると辛い。
さらに最後の智也と佐織の両親との会話が、親の気持ちがものすごく分かって、辛かった。
すごく面白いのですが、同時に辛い気持ちになった本でした。 -
映画化決定。2022年公開。主演福山雅治。
File9・ガリレオVS善良な市民たち。
容疑者Xはひとりじゃない。
ー文庫 帯より
この作品は単行本がでたとき図書館ですぐ借りたのですが、返却期限に間に合わなくて、途中まで読んで返却してしまった本です。文庫化されたので購入しました。
途中までちゃんと覚えていました。
とても面白かったです。
ガリレオシリーズはTVのドラマをよく見ていたので、福山さん他のメンバーが全部、脳内変換されて喋ってくれるので、楽しいです。
それにしても、作者の東野さんは稀代のストーリーテラーというか、いつも話がポンポンと転がっていって面白いです。
3年前に失踪した若い女性の事件と23年前の女児の事件が絡み合うところが何とも上手く繋がっていて本当に面白いの一言です。
以下ネタバレしています。お気をつけください。
最後に皆に憎まれる嫌な容疑者が本当に犯人ではなかったかもという、すごいどんでん返しがありますが、湯川先生の物理学的な推理により、めでたしめでたしでほっとしました。 -
ガリレオシリーズ第9弾!
短編よりもこのような長編が好きです。
昔に比べて湯川のキャラが随分変わってきたような気がします。
またガリレオシリーズも、謎解きをベースとしながらも人情系に広がってきているのかなと思いました。
ストーリとしては
ゴミ屋敷の焼け跡から発見された女性の遺体。
容疑者として逮捕された男は23年前の少女殺害事件でも逮捕され、無罪となった男。
今回も結局は起訴されず釈放されます。
司法はこの男を罰することはできないのか?
そして、男はその女性が住んでいた町に訪れます。
町の人たちの男に対する憎悪の想い。
そんな中、町のパレード当日、この男が殺害されます。
容疑者は、この男を恨む町の善良な市民たち。
しかし、彼らには鉄壁のアリバイが..
どの様に、男を殺害したのか?
誰が殺したのか?
事件の真相は?
湯川が明らかにしていきます。
今回、「容疑者Xの献身」の事件を振り返る湯川のコメントがあります。
こんなリンクも好きです。
最後の最後でさらなる真相までたどり着くのもよかった。
満足の展開で、読後感もよかったです。
折角なので、容疑者Xの献身を読んでから読みましょう。
また、これ、映画化されていたんですね。
映画も見てみたい!!
お勧めです! -
湯川先生おかえり〜!
まぁ、だいぶ前に帰ってたみたいやけど…(^^;;
長い付き合いの友達なんか、そんなもんかもしれん。たまに、会っても、すぐ昔に戻れるし。
な〜んか悲しいな。
いくら犯罪を犯したとはいえ…
被害者なぁ〜殺されても仕方ないような…
今回は、こうであっても、万全の証拠がないと有罪にしてはダメなのかもしれん。世の中には、こんなツライのもあるけど、逆に冤罪でツライ事もあるから。
って冷静に言えるのは、他人事やからなんやろうな…こんなん、自分が当事者なら絶対しそう。でも、今回の場合、もっとツライ…自分なら死刑になっても後悔はないけど…
相変わらず、メタンガスとか液体窒素とか、殺人方法は、色んな仕掛けが。
段取りも含めて、こんなん自分なら絶対無理なやり方…途中で失敗しそう(^^;;
方法は、極めて物理的というか、手順を踏んでいるように見えて…
これをクールに、理路整然と解決に向けて進んでいく湯川先生。色々などんでん返しも。
でも、この事件に絡んだ動機が、友情というのが泣ける〜(T . T)
終始、福山雅治さんをイメージしながら読んでしまう。映画も楽しみにしてます〜! -
福山雅治のイメージがつきまとうので
あんまり好きではないガリレオシリーズだけど
(福山さんが嫌いなのではないけど、先入観になってしまうので)
やっぱりさすが東野さんだなと思う。
湯川さんが切れ者すぎて、
草薙さんが無能に見えちゃうけど、
取り調べのシーンでは迫力があった。
年を取らないシリーズ物がある一方で、
こちらのシリーズはきちんと年を重ねていくのも
面白みの一つかと思う。
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久しぶりの、東野圭吾の長編ミステリー
10年近く前に読んだ『容疑者Xの献身』のガリレオこと、天才物理学者の湯川が繰り広げる、事件のトリックの推察と事件の全貌を知った時、息を呑んだ。
一人の残忍な男のせいで、たくさんの人の人生が狂った。
「人間じゃない、あれは人の顔のお面を被った悪魔だ」
容疑者をそう言い表すのに過言ではない、やるせない出来事が次々と起こる。
大切な人を奪われたのに、奪った人間は裁かれず、のうのうと生きていて、しかも拘留中の見舞金までせびって悪びれもせず息をしている。
司法でも裁けないなら、自分たちで拷問を与えて復讐をするしかない。自分たちの手で処刑してやりたい。
そう考えることは、正義に反するのだろうか
とても難しい、理屈は通用しない、理性で片付けられない人間の根っこの部分をザワザワとさせられる物語でした。-
わーーーさん、同じような本を読まれてたのでフォローしましたww
東野圭吾さん大好きです!こちらは映画もご覧になられましたか?映画も素敵でした...わーーーさん、同じような本を読まれてたのでフォローしましたww
東野圭吾さん大好きです!こちらは映画もご覧になられましたか?映画も素敵でしたよ!ただ、ハッピーと言えるかどうかですが....w2024/02/27
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久し振りのガリレオシリーズ、とても楽しみにしてました。あるパレードの日、重大な出来事が起きる。犯人は、パレードの中に潜んでいる沈黙を貫いて紛れている。本作のテーマは、復讐です。
遺族の気持ちを考えさせられる作品でした。沈黙は
時に自分を有利に進めることができるが、沈黙を貫いて待つのは、天国か地獄か、湯川が挑む一世一代の、心理合戦! 実写化もされるので、ぜひ公開前に、原作を読んでほしいです。
著者プロフィール
東野圭吾の作品






では、「人魚の眠る家」を読んでみようと思います!
では、「人魚の眠る家」を読んでみようと思います!
人魚の眠る家、ご堪能ください。
もしも原作に感銘を受けられたのなら、続いて映画もご覧いただきたいです♪
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今、図書館の予約待ちです。
早く読みたいな
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