沈黙のパレード (文春文庫 ひ 13-13)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1365
感想 : 57
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167917456

作品紹介・あらすじ

2022年公開 映画化決定!――福山雅治主演 湯川・内海・草薙がスクリーンに帰ってくる

2018年「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第1位

待望の文庫化!
シリーズ累計1400万部突破!


静岡のゴミ屋敷の焼け跡から、3年前に東京で失踪した若い女性の遺体が見つかった。逮捕されたのは、23年前の少女殺害事件で草薙が逮捕し、無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。町のパレード当日、その男が殺された――

容疑者は女性を愛した普通の人々。彼らの“沈黙”に、天才物理学者・湯川が挑む!


ガリレオvs.善良な市民たち

“容疑者X”はひとりじゃない。

感想・レビュー・書評

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  • 待望のガリレオシリーズの文庫新刊。
    冒頭から惹き込まれ、気がつけば被害者遺族側に感情移入してしまう。物語は単調に進んでいく印象だが、小さなピースが少しずつストーリーを狂わせていき…ラストは!
    読み終えた後に『沈黙のパレード』というタイトルがぴったりと嵌った気がした。

    唯一気になったのは、湯川先生のキャラクター。
    アメリカ帰りとのことだが、こんなことする人だったかな?と…。

    映画化されるとのことで、配役など考えて読むのも楽しかった。

  • ちょっと読書スランプに陥っていて、こんな時は東野圭吾でしょと思って読みました。さすがの文章力でサクサク読めるし、入り込める作品でした。しかしながら、ガリレオシリーズはどこまで読んだかすっかり忘れています。でも、予備知識なしでも楽しめるし、実写化された福山さんの湯川先生が読みながら動いています。ラストはこれで終わりかな〜って思ったらもう一つ種明かしがありましたね。最後の1ページまで無駄にしないところが素晴らしい。しかしながら事件はどれも傷ましい事件なので、しっかり蓮沼に罪を償わせたかったですね。映画ではこの役はだれがするのかなぁ。

  • ガリレオ大復活!!

    そんな言葉が思い浮かびました。

    容疑者Xの献身、聖女の救済、
    タイトルの奥深さが味わえるのが
    ガリレオの魅力だと感じています。

    沈黙のパレードも、正にその域に達して
    いました。

  • 個人的にはすっごくモヤモヤしてイヤ〜な気持ちになるラストでした。
    東野圭吾さんなので物語自体はすごく面白くて、スイスイ読めるし、最後の怒涛のどんでん返しはよかったかな。
    「え?!これで終わり??あり得ないよね?!あ、よかったまだページあるよね…そうよね……え?!こうなるの?!??ウワ〜〜胸糞悪い……」
    となるラストでした。蓮沼が最後の最後までホントにクソすぎてこんなクソな奴に人生狂わされる留美さんご愁傷様って感じだし、まぁ高倉夫は妻想いで優しいな〜〜と思った。
    他人の子に自分らの夢預けて育てるなんて大変よ…。佐織序盤から芸能人向いてないなって思ったし、才能あるのにサクッと恋愛して妊娠する女の子今時珍しくないからな〜と思った。
    映画化するにあたり、感動要素なくない?!というのが一点。献身は献身という意味で泣けるし、方程式は血の繋がりのない親子の愛情で泣けるけど、パレードは、、、泣きどころがないので、登場人物が多いというところをいかして真犯人は誰だ?!??ハラハラドキドキ路線で行くしかなくない?!実質自分もそれで読んだ。映画化するにあたりどういう感じで仕上げてくるのか気になる本作でした。
    沈黙のパレードという題名の伏線回収は好きです。あと沈黙とパレードという言葉のミスマッチ感もとても惹かれます。

  • このまま終わったらつまらない、と思ってからの展開が面白い。女性の捉え方で違和感ある箇所がいくつかあるのが残念だが、それはストーリーに全く関係ない。映画化では佐織役が誰か気になる。

  • 映画化を見越した作品となっております。読んでる間じゅう湯川が福山雅治に変換されますね。しかも容疑者Xの献身の事件の下りがなんとも...

  • どんでん返しに続くどんでん返し。息もつかせない終盤の迫力だが、少し現実離れしすぎではないか?と思わないでもない。将来の歌姫の候補者がこのような結末になるだろうか?2つの事件がこんな繋り方をするだろうか?著者の想像力が少し飛び過ぎではないかと感じざるを得なかった。複雑なストーリー関係から、一体、刑法の何罪になるだろうかと興味深く読むこととなった。歌唱の天才少女の描写はリトグリのmanakaの歌唱を思い出した!

  • 容疑者は彼女を愛したふつうの人々。悲しき復讐者たちの渾身のトリックが、湯川、草薙、内海薫の前に立ちはだかる。

    ガリレオシリーズ第9作目。
    文庫化・映画化が決定したとのことで読みました。

    数年間行方不明になっていた街で人気者の少女が、遺体となって発見された。容疑をかけられたのは、かつて少女の殺人の容疑をかけられるも、黙秘権を用いて「沈黙」を貫きその嫌疑を逃れた男。しかし、この事件でもまた沈黙を貫き、証拠不十分で釈放されてしまう。
    町全体に不穏な憎悪の空気が漂うなか、秋祭りのパレードの日に男は復讐を受け殺されてしまう。どのようなトリックを用い、男は殺されたのか。そしてパレードの日に何が起こっていたのか。

    今回、湯川たちが立ち向かう事件は言うなれば「復讐のパレード」。読者は、物語の始まりから街の誰かが殺したことはわかりますが、特定できない中でストーリーを追うことになります。
    容疑者たちの怒りは、殺人の嫌疑をかけられた男のことを考えれば当然。彼は殺人を犯しながらも「自白をしなかった」=「沈黙を貫いた」ことで、証拠不十分となっただけなのだから。

    さらに今回は、他のガリレオシリーズの長編と同じように「善良な市民たち」がやむを得ない事情や、世間も納得するような「義憤」や「仇討ち」によって殺人を計画します。今回も「正義とは何か」という疑問を突きつけてきます。
    読み終わった今でも、彼らの計画したことは「善」なのか「悪」なのか、自信を持っていうことはできません。

    個人的に印象に残っているのは、湯川があるタイミングで発した『容疑者Xの献身』の石神に対する思いを吐露したシーン。やはり湯川にとっても、忘れられない事件なのだ、ということがわかりシリーズファンにとっては嬉しいものでした。

    ガリレオシリーズは、まだ続くようなので次回作も楽しみにしたいと思います!

  • 久しぶりの東野圭吾。ガリレオシリーズらしく、物理的な話もあり、東野圭吾らしさの二転三転もあり、切なさもあるものの最後はスッキリと終わり、楽しく読めた。最近の東野圭吾は脳死や殺人についてや親子など社会的なテーマも多かったので今回は加害者と被害者と罪とはを深堀するのかなとは思い、読み進めたが、そこはそれほどでもなかった。ただ、加害者の嫌味っぷりが上手く、そこを考えながら読むことができた。愛する人を守るために罪を犯す。ここを表現できる役者さんでの映像化がまた見れるかと思うと今から楽しみ。

  • 久々の東野圭吾。
    読みながら、映像にしやすそうだなと思ったら、やはり映画化が決まってるのか。キャストが気になるところ。

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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