沈黙のパレード (文春文庫 ひ 13-13)

著者 :
  • 文藝春秋
4.11
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本棚登録 : 2702
感想 : 160
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167917456

作品紹介・あらすじ

2022年公開 映画化決定!――福山雅治主演 湯川・内海・草薙がスクリーンに帰ってくる

2018年「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第1位

待望の文庫化!
シリーズ累計1400万部突破!


静岡のゴミ屋敷の焼け跡から、3年前に東京で失踪した若い女性の遺体が見つかった。逮捕されたのは、23年前の少女殺害事件で草薙が逮捕し、無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。町のパレード当日、その男が殺された――

容疑者は女性を愛した普通の人々。彼らの“沈黙”に、天才物理学者・湯川が挑む!


ガリレオvs.善良な市民たち

“容疑者X”はひとりじゃない。

感想・レビュー・書評

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  • 黙秘権を行使し、2度も無罪を勝ち得た悪人が殺される。犯人は一体誰なのか。司法の在り方によって善良な市民たちが恨みという絆で繋がり、繋隠と沈黙を纏った真相が科学と論理の力で明らかにされていくミステリ。

    私の遅咲き小説読書人生の門出に、花を添えてくれた敬愛なる東野圭吾。

    とは言いつつも、実のところガリレオ・シリーズはTVでしか視聴したことがなく、本作品がシリーズ原作の初読となった。

    早速感想を述べたい。


    じつにおもろい。

    私の場合、ドラマのキャスティングが染み付いているせいか、福山雅治を湯川教授に即投影出来たこと、それによって文字が映像化しやすくなり、サクサクと読み進められたことが純粋に楽しかった。

    そして著者の文体がやはり好きだ。
    東野圭吾の文体はとても読み心地が良い。だから読みやすい。よって感情移入がしやすいので登場人物に喜怒哀楽を持って読み進められるのだ。

    そして兎角、本作の見どころ見せどころの秀逸さだ。
    社会派ミステリの要素に対し、理系のトリックを施し、論理的かつ合理的に解決していく展開はお見事。

    また、トリックも一筋縄ではなく、二重三重の仕掛けを用いており、物語も終盤で急展開を見せるなど、最後の最後まで楽しめた。

    気付けば、堪能を尽くした故に484ページを読了するまでに4日ほど要した。

    まさに私にとって、ミステリーのお手本と言える作品であった。

    • akodamさん
      mayutochibu9さん
      こんばんは。コメントありがとうございます。
      私は小説読書デビューから1年4ヶ月を迎えました。

      これまでにブク...
      mayutochibu9さん
      こんばんは。コメントありがとうございます。
      私は小説読書デビューから1年4ヶ月を迎えました。

      これまでにブクログのレビュー、ネットの書評などあらゆるものを参考に本を手に取ってきました。

      中にはmayutochibu9さん仰せの通り、私には何も響かなかった作品が、解説者に称賛されているものもありました。

      少なくとも私にとっての名作は、喜怒哀楽を揺さぶられるもの。この一点に尽きます。

      東野圭吾は巧みですね。
      読み手ごころを鷲掴みにしてくる。
      本作品でも、ズバリしてやられました。
      2021/10/12
    • mayutochibu9さん
      akodamさん
      こんばんは。わたしの拙いコメントを読んでいただいてありがとうございます。「アヒルと鴨のコインロッカー」にはハットさせられ...
      akodamさん
      こんばんは。わたしの拙いコメントを読んでいただいてありがとうございます。「アヒルと鴨のコインロッカー」にはハットさせられました。

      最近、首都圏ではコンビニに沢山の外国人アルバイトがいます。お国柄に
      よりかなり接客サービスが違いがあり、驚きます。
      だんだん外国人留学生が地方に増えた頃、この作品を読んだ記憶があります。

      私はいつも2,3冊気分で読んでいるので、まとめて読み終えるかんじです。
      では失礼します。
      2021/10/12
    • akodamさん
      mayutochibu9さん
      『アヒルと鴨のコインロッカー』は、かれこれ半年ほど前から積読棚で待機しています。

      小説読書デビュー時に、読書...
      mayutochibu9さん
      『アヒルと鴨のコインロッカー』は、かれこれ半年ほど前から積読棚で待機しています。

      小説読書デビュー時に、読書の諸先輩方から『伊坂幸太郎にハズレなし』と助言を受けて以降、コレクターのように作品をかき集めたのですが、現状1冊も読んでいません。

      いずれ読みたい頃合いが来ることを信じて待ちます。

      日本もインバウンド化が進み、私が住む郊外にも多くの外国人が住われています。すぐ近所には、最近NHK WORLDで紹介された外国人受入医院があり、首都圏からも多くの外国人が通院されているようです。

      話が大きく逸れてしまいました。

      私の脳は1冊でメモリ不足になる脆弱性故、mayutochibu9さんのように同時通読可能なスキルに憧れます。

      今後ともよろしくお願いします。
      2021/10/12
  • 福山雅治さん主演で映画化決定『沈黙のパレード』が第1位、最新刊『透明な螺旋』は第2位に!東野圭吾さんガリレオシリーズが総合ランキングでTOP2独占!|hontoPR事務局のプレスリリース
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000675.000009424.html

    映画『沈黙のパレード』福山雅治主演「ガリレオ」シリーズ第3弾、柴咲コウ&北村一輝も続投 - ファッションプレス
    https://www.fashion-press.net/news/75702

    東野圭吾ガリレオシリーズ|文藝春秋
    https://www.bunshun.co.jp/galileo/

  • 待望のガリレオシリーズの文庫新刊。
    冒頭から惹き込まれ、気がつけば被害者遺族側に感情移入してしまう。物語は単調に進んでいく印象だが、小さなピースが少しずつストーリーを狂わせていき…ラストは!
    読み終えた後に『沈黙のパレード』というタイトルがぴったりと嵌った気がした。

    唯一気になったのは、湯川先生のキャラクター。
    アメリカ帰りとのことだが、こんなことする人だったかな?と…。

    映画化されるとのことで、配役など考えて読むのも楽しかった。

  • こういった善人を追い詰めていく話、苦手だな。グイグイ引き込まれる面白い話じゃなかった。なので、東野作品にしては読むのに結構時間かかってしまった。

    湯川センセのおせっかい、今回はかなりうざかった。警察じゃないんだから、敢えて明らかにしなくていい真相、あっていいと思うけどな。まあ、ラストにどんでん返しがあったので、余計なお世話だけじゃなかった訳だけど。

    そして、相変わらずの強引な謎解き。端から大勢による復讐劇と決めつけて、自然じゃない形でドンドン推理を進めていく展開には違和感を感じたし、ラストのどんでん返しだって、湯川センセの神のごとき推理(というか決めつけ)がなければ絶対に分からなかったこと。要するに、読者に対してフェアじゃないんだよな。

    警察・検察の取り調べに黙秘を貫き通したほど図太く、しかも卑劣で凶悪な蓮沼に、体を苛む拷問でなくて「液体窒素で脅して真実を語らせる」っていうのもぴんとこなかった。すぐに気が遠くなってしまって脅しなんかにはならないんじゃないかな。

    本作は、アガサ・クリスティの「オリエント急行殺人事件」のアイデアをベースにしてるのかな? 作中で草薙にビジネスホテルの個室を「アガサ・クリスティの小説で有名なオリエント急行の個室でさえ、もう少しましだったのではないか」と描写させているし、ラストで夏実に湯川を「まるでエルキュール・ポアロ」みたいだと言わせてるし。「オリエント急行殺人事件」に倣ったのなら、湯川センセの采配で、復讐劇への参加者は罪に問われず事件終了、で良かったのになあ。

  • 23年前の事件で逮捕され無罪になった男が、また今回の新たな事件で逮捕されたが、証拠不十分で釈放。
    その男が町のパレードの最中に殺される。
    この男が犯人と信じる被害者の家族たちの犯行なのか。家族が営む店の常連客も加担しているのか。
    死因はわからず、彼らのアリバイも完璧。
    読者も、犯行は彼らで間違いないと思いながらも、その謎に困惑する。
    今回も、天才物理学者・湯川が、その専門性を生かしながら、謎を解明する。
    まだまだページ数が残っているのに、これで解決?と、疑問を持てるのが、紙の本のいいところ。
    やはり、どんでん返しの一転があった。
    一筋縄ではいかない面白さは、ベストセラー作家の面目躍如。

  • ガリレオシリーズ9作目。今回の作品も面白かったです。殺人事件に関与する何人もの善良な市民が、他人をかばう為に沈黙する様は、正に「沈黙のパレード」です。
    一方で、この殺人事件の被害者は、以前殺人事件を犯しながら、黙秘権を行使し無罪判決を勝ち取った「蓮沼」。
    ガリレオシリーズ1作目から段々と個性が立ってくる「湯川」は、今回はアメリカから帰国して教授に昇進し、少しキャラが変わったようにも思います。
    ミステリー小説の中で肝心なモノの1つはトリックだと思うのですが、このトリックが読んでいる途中で想像できてしまうのが少し勿体なかったです。しかし、東野圭吾のガリレオシリーズは、湯川の(チョット無理やりな)推理と(かなり緻密な)登場人物の心理描写にあると思います。この点は読みごたえがあって、実に面白かったです。

  • ガリレオ大復活!!

    そんな言葉が思い浮かびました。

    容疑者Xの献身、聖女の救済、
    タイトルの奥深さが味わえるのが
    ガリレオの魅力だと感じています。

    沈黙のパレードも、正にその域に達して
    いました。

  • ちょっと読書スランプに陥っていて、こんな時は東野圭吾でしょと思って読みました。さすがの文章力でサクサク読めるし、入り込める作品でした。しかしながら、ガリレオシリーズはどこまで読んだかすっかり忘れています。でも、予備知識なしでも楽しめるし、実写化された福山さんの湯川先生が読みながら動いています。ラストはこれで終わりかな〜って思ったらもう一つ種明かしがありましたね。最後の1ページまで無駄にしないところが素晴らしい。しかしながら事件はどれも傷ましい事件なので、しっかり蓮沼に罪を償わせたかったですね。映画ではこの役はだれがするのかなぁ。

  • ガリレオシリーズ第9弾!
    今回も登場人物は多いが、事件の概要やトリックが複雑ではなく、読みやすかった。
    真相に辿り着いたかとおもいきや二転三転して読者の思い込みを裏切るところは東野圭吾さんらしいと思った!
    そして、ガリレオ先生優しい!!

  • 久しぶりにガリレオシリーズを読みました。
    それぞれの人物たちのアリバイや感情、トリックが交錯しまくりで読む手が止まらない。
    これが終着点かと思えば覆される…。
    真実は一体どこに?!

    最後の最後まで楽しませてもらいました。

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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