- 文藝春秋 (2021年10月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167917616
作品紹介・あらすじ
舞台は五島へ--。
隠れ切支丹の島に潜む狂気とは⁉
八代の湊を発った空也は、五島列島の福江島へと辿り着く。
唐人相手の抜け荷交易に用心棒として同行することになり、
値付けを賭けて、唐人武闘家との勝負にのぞむ。
執念深い薩摩東郷示現流一派が
この島にも迫ってきたことを報され、
隠れ切支丹がいるという中通島へと向かう空也。
湊近くのめし屋でみかけた婀娜っぽい女が
近づいてきて……。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
剣術と修行の旅を通じて成長する主人公の姿が描かれています。物語は五島列島を舞台に、空也が唐人との勝負や用心棒としての役割を果たしながら、さまざまな人々と出会い、試練に立ち向かう様子を描写しています。彼...
感想・レビュー・書評
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空也が、剣に恋に突き進んでいきます。
剣と十字架 ー 空也十番勝負(三)シリーズの4作目《決定版》
2021.10発行。字の大きさは…大。2022.05.26~27読了。★★★☆☆
寛政九年(1797)の秋から冬へと移ろう時節。江戸は神保小路の直心影流尚武館道場、十代目道場主・坂崎磐音の嫡男・坂崎空也18才は、父親の故郷である九州の豊後関前から、薩摩での約二年に及ぶ苛烈なる修行を終えて、肥後国人吉藩タイ捨流丸目道場での修業の日々を過ごしていた。
薩摩を出る時に久七峠で御家流示現流の師範、酒匂(さこう)兵衛入道と尋常な武芸者同士の勝負に勝ったが。その後、酒匂一族に追われる日々を送ってきた。とうとう酒匂兵衛入道の三男、酒匂参兵衛との八代での勝負に勝ち。次の修行の地五島列島福江島にて…。
寛政十年(1780)、正月。空也は、五島列島野崎島をたち次の修行地へ向かう。
三番勝負。野崎島にて長崎出島の双子のラインハルト神父を下す。
【読後】
読みやすく、字も大きく、テンポもよく、殺陣も多くて先々が楽しみです。そして美しくて魅惑的な高麗人の血が入った眉月が、酒匂参兵衛との勝負で傷ついた空也を看病する事となります。
【再読】
2017年1月から2018年12月まで「青春篇」で発行された7冊を「決定版」で再読していますが、はっきり覚えていない部分が多くて、楽しく読んでいます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「空也十番勝負」3巻、三番勝負です。
タイ捨流丸目道場の主丸目種三郎の書状を携え、行き先もわからぬまま八代湊を帆船肥後丸で発った空也は、福江島に到着。樊噲流桜井道場に身を寄せつつ、肥後丸の主船頭である奈良尾の治助とともに、唐人との抜け荷取引に用心棒として同行したり、空也の希望で、桜井道場の若手4人を案内方に、島でいちばん高い父ヶ岳に登ってみたりしているうち、空也をつけ狙う東郷示現流の者どもが迫っていることを知らされ、すぐに中通島へと移動。隠れ切支丹がいるというその島で、一人の女と出会います。
舞台がコロコロと変わり、そのたびに新たな人々との出会いがあるので、土地や人物を整理しながら読んでいます。そしてどこに行っても空也は山に登り稽古を続けるのですが、いろいろな事件に巻き込まれていきます。でもそれこそが人生勉強、空也の修行になるのですね。船には大砲が搭載され、出会った女性は銃を持っているという時代、剣術の修行をする空也は「剣の時代は……」などと考えてしまうことも。
江戸の尚武館でも、神保小路でも小梅村でも変化があって、時の流れを感じますね。相変わらずの武左衛門がちょっとうれしい今日この頃です。
著者プロフィール
佐伯泰英の作品
