創意に生きる中京財界史 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2021年10月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167917708

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  • 2023.04.30
    1955年に中部経済新聞に連載された明治の中京財界の概説書。
    2023年4月の今とは異なり、豊田佐吉はベンチャースピリットの塊であったことが、抑えた筆致から伺われる。
    本書は2021年に新装版として再刊されたものだが、解説文にて、経営学者の楠木建いわく、現在はVUCAの時代だというが、経済と商売に限っていえば、いつでもどこでも「激動期」というのが本当のところであり、明治維新から昭和初期の不確実性、複雑性、曖昧性は今日の比ではなかったとのこと。
    人間は自分が1番大変だと思い込んで、あるいは思い込まないと生きていけない存在であることを改めて考えさせられている。

  • 名古屋圏の江戸時代から昭和にかけての発展がよくわかる。文体がちょっと読みづらかった。激動の時代で生き残り栄えた人たちは時代の波に乗っていったことがよくわかる。

  • 中京経済の背景を理解したくて手に取りました。
    失敗しても何度も立ち上がり事業を大きくして、激動の時代を生き続けるパイオニアの物語です。
    中国が台頭し、日本には起業家精神が改めて求められる時代ですが、日本人にはそのDNAが受け継がれているはずと勇気づけられました。

  • 幕末から昭和初年の資本主義黎明期、保守的、排他的、消極的な名古屋市の土地柄から創意をもって経済発展を成し遂げた経済人たちがいた。城山三郎が本名の「杉浦英一」名義で1956年に刊行された幻の処女作新装版。

  • 著者が1955年に中部経済新聞という専門紙に連載した、名古屋で活躍した経営者の歴史をまとめた一冊。

    幕末から満洲事変の頃迄約70年に渡っての通史となっているが、専門紙の歴史連載にありがちな、良くも悪くも色々な業種を取り上げたメリハリにやや欠ける感じを受けた。

    所で、何故今になってこの本が新版されたのだろう?
    渋沢栄一がらみか、とも思ったが、渋沢は何回か出てくるものの目立った活躍はなし、ドラマの他の登場人物も出てくる訳でもない。出版社の意図が解らなかった。

    くまざわ書店阿倍野店にて購入。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00619191

    城山三郎の処女作にして原点、復刊!

    名古屋を中心とする中京圏は、江戸期以来の豪商と外来の商人が混ざり、特異な経済発展を遂げた。日本の実業界を創った男たちの物語。
    (出版社HPより)

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著者プロフィール

1927年、名古屋市生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎える。57年『輸出』で文學界新人賞、59年『総会屋錦城』で直木賞を受賞。日本における経済小説の先駆者といわれる。『落日燃ゆ』『官僚たちの夏』『小説日本銀行』など著書多数。2007年永眠。

「2021年 『辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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