炉辺荘のアン (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2021年11月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (624ページ) / ISBN・EAN: 9784167917890

作品紹介・あらすじ

日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ第6巻

アン34歳、美しい村の炉辺荘(ろへんそう)に暮らす。
三男三女のわが子に慕われる母の喜び、医師の夫ギルバートを愛し愛される妻の幸せ、平穏な日常を生きる安らぎ、子どもたちの成長と冒険
。モンゴメリの生前最後に刊行された、記念すべき愛の傑作。

●アンの幸せな生き方
「普通の日というものはないのよ。どんな日も、ほかの日にはない何かがあるんですもの」
『炉辺荘のアン』第3章

●特徴1-日本初の全文訳
モンゴメリが、少女時代の男友達ウィル・G・プリチャードに捧げた「献辞」に始まる、日本初の全文訳。
従来訳で省略・改変された部分をモンゴメリの原書通りに翻訳。

●特徴2-巻末訳註で、約530項目について解説
作中に引用されるシェイクスピア劇、ミルトン、テニスン、キプリングなどの英文学、マザーグース、聖書の名句、移民国家カナダにおける登場人物の民族、ケルト、人名の意味、家政婦スーザンが作る料理と菓子、手芸、草花、動物、妖精、衣服、諺、音楽、カナダの地理と歴史、船舶、キリスト教など、本文中の約530項目について解説。
この長編小説の豊かな世界が存分に楽しめる。

●特徴3-口絵写真11点と地図2点
カナダと英国で訳者が撮影した本作ゆかりの写真11点を掲載。 炉辺荘のモデルの屋敷の外観と内部。
アンとギルバートが旅すると書かれているスコットランドの丘とメルローズの修道院跡、イングランドのエイヴォン川、シェイクスピアが眠るエイヴォン河畔の教会、モンゴメリが本作を書いたオンタリオ州の家。
プリンス・エドワード島北海岸とカナダ東部の地図2点。

●特徴4-あとがき……小説をより深く味わうために
一、モンゴメリの生前最後に刊行された本、アンが主人公のシリーズ最後の巻
二、小説の舞台……グレン・セント・メアリ村、炉辺荘
三、登場人物……六人の子どもたち、家政婦スーザン、クリスティーン・スチュアート
四、全四十一章の構成
五、本作第33章~ピーター・カークの葬儀、類似する別の短編小説「報復」
六、家庭生活の喜び~菓子と料理、手芸と庭作り、動物たち
七、キリスト教の教えを伝える母アンの人生は「生きている使徒書簡」を書くこと
八、本作を捧げた男性ウィルはギルバートのモデル
九、本作執筆時の六十代半ばのモンゴメリ
十、アンの生涯、「人生のささやかにして甘美なものはすべて、その道に撒かれている」

みんなの感想まとめ

家族の愛と成長を描いたこの作品は、アンが34歳になり、賑やかな大家族に囲まれた日常を描写しています。子供たちそれぞれの個性や問題を通じて、母としてのアンの姿が際立ち、彼女の温かさや優しさが読者に伝わり...

感想・レビュー・書評

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  • なんという、大家族でしょう!

    たくさんの子供に囲まれて、色々問題もありながらも幸せそうなアンは何時までも素敵。

  • あのアンが30代も半ばとなり、6人の子どもたちのお母さん。母親譲りのたくましい想像力はよいとしても
    、ブライス家の兄弟姉妹は思い込みが「底抜け」で、言わばあまりもの世間知らずから悩みが尽きない。人を信用し過ぎるかと思えば、ずいぶんと勝手な物語(偏見)を抱いてみたり。というか、炉辺荘の周りの子どもたちのいじめが呆れるほど陰湿で嫌になる。大人たちとて似たようなものか。昔のムラ社会では「あるある」話だったんだろう。こうして振り返れば、アンシリーズはアヴォンリー時代で幕にした方が良かったのかも。妄想に夢があった。

  • アンだけでなくアンの子どもたち目線の話も出てきて、少しまとまりがない。大人目線の話の方が私は好きかも。スーザンとレベッカデューが仲良しなのがよい。

  • アンの子供たちがメイン
    子供たちそれぞれが話の中心になるが、幼い子供たちはアンの子どもの頃のように癖がある
    アンにはダイアナがいたけれど、腹心の友に出会えた子供はおらず、なかなか読んでいて辛い箇所もあった
    子供視点であるとあまりにアンが賢母であって、こんなだったかな?と思ったところにヨナの日があり、バランスが取れていたように思う
    相変わらずの○○家括りでなされる噂話の類の記述は少しうんざりするが、まぁ文字起こしすれば現実こんなものかなと思いはする

  • スピンオフだから本編には劣るけど、最後の章とかめっちゃ良かった。素敵な中年。

  • 月日は流れアンは炉辺荘(イングルサイド)の女主人となり、6人の子供を育てる良き母として描かれる。
    短編集のような構成で子供たち一人一人が主人公になる話がある。
    アンが主人公の話はこの巻が最後で次からはアンの末娘リラが主人公になる。

  • アンは34歳になり、物語では6人の子どもたちの成長や冒険が描かれていて、思わず笑ってしまう場面もあった。個人的には、アンとギルバートの関係にもっと焦点を当ててほしかった。ただ、後半の出来事で、二人の間に倦怠期などなく、深く愛し合っていることが伝わってきた。

  • アンの子供達の物語。子供達めっちゃ夜中帰ってくるやん…。その度にスーザンがあったかい夜食を食べさせていて、当時の子供達は夜にご飯他食べるのありなんや〜って思った。

  • 子だくさんのアン。子供たちそれぞれに少しずつ違うアンが見える。普通の妻が抱く疑念をアンも抱くのだと何だか安心してしまう自分が面白い。

  • 【アン、6人の母に。夫婦の倦怠?】6人の子の母、医師夫人として、田園に暮らす日々の安らぎ、わが子が育つ喜びと淡い悲しみ。大家族の愛の物語。530項目の訳註付。

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著者プロフィール

島根県出雲市生まれ、筑波大学卒。『巨食症の明けない夜明け』(集英社)ですばる文学賞、評伝小説『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』(光文社文庫)で新田次郎文学賞。著作はイタリア、中国、韓国で翻訳出版される。『赤毛のアン』シリーズ(文春文庫)の日本初の全文訳を手がけ、作中の英米詩、シェイクスピア劇、聖書など数百項目を訳註で解説。金子みすゞの弟で脚本家の上山雅輔の日記と回想録を読解して小説『みすゞと雅輔』(新潮文庫)を発表。著書に幕末小説『島燃ゆ 隠岐騒動』(光文社文庫)、『英語で楽しむ赤毛のアン』(ジャパンタイムズ)など。趣味は編み物、洋裁、「すてきにハンドメイド」鑑賞。

「2021年 『金子みすゞ詩集 2022年1月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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