神と王 亡国の書 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2021年12月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167917944

作品紹介・あらすじ

 大ヒット『神様の御用人』の著者・浅葉なつの新作は、
 『古事記』からインスピレーションを得て生まれた
 「神」と「世界の謎」をめぐる壮大な物語。

構想に4年をかけ、緻密に作りこんだ設定、個性的なキャラクターたちが、
誰も知らない魅惑の世界へと誘ってくれます。
彼らの冒険を追ううち、いつしか読者は「命を司る者の正体」に迫ることに――? 


(『神と王』あらすじ)

 この世界に乱立する国々の中、古い歴史を持つ国・弓可留(ゆっかる)。
父の後を継ぎ、歴史学者として日々研究に励んでいた慈空(じくう)は
あの日、すべてを失った。
 他国の「神と歴史」を奪って肥大する隣国・沈寧(じんねい)が、弓可留の
宮殿に攻め入って王族を殺し、信仰のよりどころである国の宝珠『羅の文書』
を奪い去ったのだった。

命からがら逃げ出した慈空の前に、謎の二人組が現れ、ある「石」の在り処を問う。
その石こそは、慈空が親友だった王子から託されたもの――弓可留のもう一つの
宝珠「弓の心臓」だった。

「神はなぜ、国を見殺しにした?」

片刃の剣を持つ風天(ふうてん)、不思議な生物を手首に飼いならす
日樹(ひつき)、そして行商集団・不知魚人(いさなびと)出身の瑞雲(ずいうん)ら
と交わり、信じていた世界が根底から覆ってしまいそうな日々の中で
慈空は、『羅の文書』の奪還を決意する。
踏みにじられた故郷のため、亡き親友のため、そして――

●カバー画を担当するのは『キングダムハーツ』シリーズ『FF XIII』『グラブル』
『Fate/GO』『NieR リィンカネ』等に携わったイラストレーターの岩佐ユウスケ氏。
生き生きと躍動し、それぞれの信念を感じさせるキャラクター造形で『神と王』シリーズを盛り上げます。


大国の王太子や王太女、謎の青年たちが「世界のはじまり」を秘めた宝の争奪戦を
繰り広げつつ、「神は存在するのか」という根源的な問いに挑む――
読む者の胸にたくさんの矢が刺さる異世界ファンタジー誕生!

みんなの感想まとめ

神と人との関係を深く掘り下げた壮大な物語が展開されます。歴史ある小国・弓可留が隣国の侵攻により滅ぼされ、主人公の慈空は失った故郷の宝珠を取り戻すために冒険の旅に出ます。個性的な仲間たちと共に、彼は神の...

感想・レビュー・書評

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  • 浅葉なつさんの新シリーズ「神と王」。神と人との関わりが、異世界の国々を舞台に語られています。

    この世界も、日本でも、神は自然の中にあるもの。草木とか、火、山、川など。私達は、その恵みに感謝し、手を合わせ日々を暮らしてきた。そんな素朴な祈りが始まりだと思います。いつしか、そんな神様に、商売繁盛とか、幸せになれますようにとか願うようになった。人を殺すのに、神様を出して正当化したり、国を滅ぼされた国民は、なぜ神様は救ってくれないのかと嘆き悲しむ。

    当たり前ですが、神様は何もしてくれない。国と国の間に、戦いが起こらないように交渉することや、人々が安心して暮らせる世の中を作ること、これは、統治者の行うことです。祈ることではなく、一人一人が自分で考え、自分の足で生きるべき道をつかみとっていく。そんな強いメッセージが感じられる本です。

    浅葉なつさんといえば、「神様の御用人」シリーズが有名です。神様と人との関わりを真剣に考え、時には笑いや、ホッとする場面もあり楽しく読みました。こちらのシリーズは、同じテーマでありながら、最初から最後まで、ずーっと緊張の糸が張っていて、息を抜く場面がほとんどありません。曲者の登場人物達が、今後、どう活躍するのか楽しみです。

  • 【Vol.2:浅葉なつ】編集者が注目!2022はこの作家を読んでほしい! | ほんのひきだし
    https://hon-hikidashi.jp/enjoy/141835/

    【12月7日発売!】浅葉なつ新作ファンタジー『神と王 亡国の書』 | 特設サイト - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/sp/kami-ou

    文春文庫『神と王 亡国の書』浅葉なつ | 文庫 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167917944

  • この作品もとっても楽しみにしていたのに、長らく積み上げたままで、やっと本日手にとり、その面白さに一気に読んでしまいました(*^^*)

     神話が中心になる物語はやはりとても心惹かれます。(古事記が元ネタと言われれば読みますって♪

     この物語は神のものである『羅の文書』と『弓の心臓』といわれる宝珠が中心になります。

     沈寧国は歴史が浅く、他の国を侵略し、その歴史を身の内に入れることによって、国の威信や長い歴史は自分たちの物であったということで誇りを保っているという設定が、とても面白かったです。

     そして神に近い地位にある人が語る「神は本当に助けてほしい時にたすけてくれるのか」という言葉や、「人を助けるのは人である」という言葉がいろいろと考えさせられました。

     それを読みながら思っていたのが、どなたか忘れてしまったのですが民俗学の先生が『神は自らを神とは主張しない。人がそれを求めた時、神は誕生する』という言葉だったりします。

     では、この二つの宝珠が今後どのような役目を果たしていくのかというのは次の巻へのお楽しみということになると思いますが、雨の一日を楽しく過ごさせていただきました。

     闇戸(くらど)とか、気になる言葉もあり、ワクワクです(≧▽≦)

  • 侵略された国の神器を取り戻すうちに
    助けてくれなかった神とは?
    と悩む慈空に色んな種族の信仰
    生き方にふれ
    自分が救われたかったら
    自分で行動しなくては
    何も変わらないに気づいていく…

    でも心の拠り所に神様はいて欲しいかな

  • 古事記からインスピレーションを得て生まれた浅葉なつのファンタジー。
    と言われればどうしても『神様の御用人』シリーズの印象が強い故、日本神話に纏わる物語かと思ってしまうが、いい意味で裏切られる。
    祖国を暴力により滅ぼされた主人公。王太子より託された宝珠を抱え命からがら逃亡するも謎の追手が彼に近づく。世界に存在する国と統治する国王、そこで信仰される神、国民、体の一部が獣である混ざり人、国籍を持たない行商集団の不知魚人、御柱の森、闇戸の住民である杜人等、物語の世界観を構成する謎の要素が満載。漢字の読み方に難を感じるもののグイグイ読ませるストーリーで楽しめる。

  • 面白かったー、3.8かなぁ。

    表紙が気になって読んでみた。

    だいぶ、オリジナル名詞と難読漢字がでてくるので、慣れるまでは読むのがしんどかったが、そんなのきにならないぐらいに引き込まれた。キングダムの序盤を彷彿とさせる内容で、とても引き込まれた。

    あらすじは、弓可留国の歴史学者である慈空が、沈寧国に攻め込まれ、亡国となった祖国の秘宝を取り戻そうとする事から始まる。薬屋である日樹、ある指令をうけ慈空と目的をともにする風天、少数部族の頭領である瑞雲。慈空は彼らとともに、最凶帝国である沈寧国に挑んでいく。

    という感じ。
    この本は古事記からインスピレーションをうけたとあるが、自分としては、帝国の印象は"元"だし、
    中国が舞台の様にイメージできてしまう。
    まぁ、古事記の内容を詳しく知らないからだろうが。

  • これは、ハマりそうっっっ!!
    読む前から、コレ絶対自分が好きなヤツやぁー、の、確信持って読みました!!
    神と王。神か、王か。

    十二国記以来のワクワクと期待感!!
    続きも一気読みしたくなる!!
    けど、読み終わるのももったいない!!
    しばらく睡眠不足続きそう、、、。

  • 始めは中々ストーリーに入っていけなかったが、途中から夢中でページを捲る。神とは?王とは?
    これ続く感じかなぁ?

  • 古事記からインスピレーションを得て書かれたこの物語
    面白かったです!
    謎も色々あってこの先が楽しみ♪

    植物を凶暴化する「種」という生物とか、一軒の家ほどの大きさの甲羅を持つ不知魚(いさな)とか、混ざり者とか、大好き

    「神」とは何でしょう?

  • わくわくしながら読んだけど、全ての展開が読めてしまうので感動はなかった。キャラクター達の行動する動機が浅くて感情移入しにくい。
    設定は面白かったので次巻も読んでみようと思う。

  • Amazonオーディブルで聴いた。

    序盤退屈、中盤面白く、終盤退屈。

    実はこの人、王様でした〜!ていうの、しらけるんだよね。

    続編はオーディブルで配信されてない。
    本を買ってまで続きを読みたい感じでもないかな〜。

  • 登場人物や国の名前がなかなか馴染まなかったのと、世界観が結構読み進めないと入ってこなくて途中までは詰まったけれど、最後は怒涛でした。

    とある国が滅ぼされ、追われる身となった少年が仇を取るという物語なのですが、それがいつの間にか物語の主軸ではないことに気づき、このファンタジー世界の序章のなかの一つのエピソードできた。

    主人公、この子じゃないの?のモヤりが、最後に解消されました。この子ね、と。


    2023.11.10
    179

  • ファンタジーだ!のわくわくはたまらない。
    漢字をあてられた人名や国名がうまく読みこなせずに世界に没入できない残念さが残った。
    でも続きは読んでみる。

  • 途中からわくわくがとまらなくなって一気に読んでしまった。神とはなんなのか、というところからラストのセリフに痺れてしまった。
    薫蘭とても好きだ……!!慈空も、まっすぐでとても好き。日樹も瑞雲も!(風天も、好きだけど…!)またみんなに会えるといいな。
    友であり兄である彼との関係がとても切なかった。
    これからシリーズをおいかけるのがとても楽しみ。

    神様の御用人を描かれた浅葉さんの、あらたな神の話。でも芯はやっぱり浅葉さんで、登場人物たちそれぞれの胸にある神の姿に引き込まれる。

  • 弓可留の歴史学者・慈空は、沈寧に国と王族を奪われ、「弓の心臓」という宝珠を託されたまま、傷を抱えて逃れていきます。
    追手に追われながらも、風天と日樹に救われ、さまざまな人々が暮らす不知魚人の住まいで、これまで目を背けてきた存在と向き合うことになります。
    その出会いは、彼の過去の価値観を静かに揺らしはじめました。

    一方、沈寧の王太女・薫蘭は、父王の暴虐に心を痛め、「正しさ」を求めてひそかに誓いを抱えています。
    慈空が捕らわれたとき、彼の想いに触れた薫蘭は、宝珠を守るために彼を逃し、偽物だけを父王へと差し出しました。

    すべてを失った慈空は、風天の問いに導かれるように、それでも生きる道を選びます。
    やがて沈寧へ潜入する計画が進む中で、「祈る」という行為に寄りかかる人々の姿にも触れ、世界の広さと心の奥の柔らかさを知っていきます。

    そして祭りの日。
    白叡の策と薫蘭の願いが交錯する中、王の暴走は終わりを告げ、風天は“神の名”を利用した権力の歪みを鋭く問いただします。
    やがて風天こそが斯城の王であると明かされ、沈寧と弓可留は新たな支配のもとへ戻っていきます。

    物語の中で、慈空は“不知魚人”の中に混ざり者や杜人がいることを知ります。
    彼の故郷では、杜人は“知能の低い、差別すべき存在”として語られていました。
    だからこそ、世話をしてくれた人たちだと知っていても、どこか胸の奥に不快な影が差したのでしょう。

    そんな慈空に、瑞雲は問いかけます。

    「知らないから怖いんだ。混ざり者も杜人も、お前は言葉を交わしたことがないだけだろう」と。

    この言葉が、深いところに落ちていきました。
    “知らなさ”が“怖さ”を生み、その怖さが差別という形をとることがあるのだと感じました。

    私もかつて、発達障害のある人たちが怖かったことがあります。
    理解できない行動を見て、不安や不快を抱いていました。
    けれど、ボランティア先で彼らと過ごすうちに、喜びも悲しみも、ゆっくりとした成長も、私と同じ場所に息づいているのだと知りました。
    触れ合ったとき、私は初めて“無知だった自分”に気づいたのです。

    慈空がさまざまな存在を受け入れていくように、私もまた、人を知り、自分を知り直していく旅の途中にいます。
    だからこそ、子どもたちに向き合うとき、「知ること」は誰かを理解する光になり、自分の成長へと続く道になるのだと、そっと伝えていきたいと思いました。

  • 神様の存在を身近に感じる「神様の御用人」シリーズとは異なり、何とも壮大なスケールのファンタジーです。古事記からインスピレーションを得たとの触れ込みですが、多神教らしさはあるにせよ特に古代日本感は今のところ感じません。
    固有名詞を覚えるのにひと苦労しますが、出足としてはかなり面白いです。
    最強の悪玉っぽかった沈寧王が予想外にあっさり打ち取られたので、次巻はまた新たな敵?が現れるのだろうか。

  • 本当になかなか一冊終われない、、合わないのかもしれません。
    ルビが少なくて慣れるまではそれぞれの呼称を覚えるのが大変です。

  • ファンタジー読みたい欲が強まって、
    よく知らないまま雰囲気だけで買って読んだ。
    正解だった。

  • 名前や国が難しくなかなか話に入り込めなかったが、後半からは話の展開がはやくスムーズに読めた。
    架空の動物たちが出てきてそれを想像するのが楽しかった。
    民を幸せにするのは神ではなく王、風天の根底にあるこの言葉をどのように展開されるのが、続きが楽しみ。

  • 『古事記』からインスピレーションを得て書かれた異世界ファンタジーです。
    この話は、長い歴史のある平穏な国が突如隣国に襲われ、滅ぼされてしまいます。
    王太子から宝珠「弓の心臓」を託された主人公「慈空」はそれが世界の始まりを記すものだと知り、敵国に奪われたもう片方の宝珠を奪還するために奮闘します。宝珠の明かされていく謎や新しくできる仲間との掛け合い、作り込まれた世界観が面白く、読む手が止まりません。
    (モリ―さんのおすすめコメント)


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著者プロフィール

第17回電撃小説大賞で<メディアワークス文庫賞>を受賞。「空をサカナが泳ぐ頃」でデビュー。

「2023年 『神様の御用人 継いでゆく者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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