- 文藝春秋 (2021年12月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167917968
作品紹介・あらすじ
平戸を発った空也は、長崎街道を下り長崎へと向かう。途中、大村で篠山小太郎と名乗る男と知り合い、長崎へと同道した。辿り着いた長崎には、紅毛人の居留地である出島があり、異国の帆船が停泊するなど、これまで修行地とは異なる、異国の香りが漂う町だった。空也は、島巡りの途中で出会った長崎会所の高木麻衣、長崎奉行所の鵜飼寅吉を訪ねて再会を果たす。空也は長崎奉行松平石見守と面会し、薩摩酒匂一派の追手を欺くために松平家家臣「大坂中也」と身分を偽って武者修行を続けることを許された。空也は長崎奉行所の長屋で寝起きし、奉行所の道場での稽古、福岡藩邸への出稽古に励み、また、丸山遊郭で若き父・磐音が長崎を訪ねた日々のことを知るなど、充実の日々を送る。そんなある日、麻衣に乞われ、外海で会所の船の積み荷を狙うという海賊船退治に手を貸すことになるが、海賊船について聞く中で、大村で会った篠山小太郎の意外な正体が明らかになる。長崎会所の帆船オランダ号に乗り込んだ空也は海賊船との戦いに臨むことになるが……。
みんなの感想まとめ
剣術修行を続ける坂崎空也の成長と冒険が描かれた物語で、彼は長崎に辿り着き、異国情緒あふれる街で新たな出会いや試練に直面します。長崎会所の高木麻衣や奉行所の鵜飼寅吉との再会を果たし、空也は身分を偽りなが...
感想・レビュー・書評
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空也は、次々と決闘をしながら強くなっていく…。
未だ行ならず(上) ー 空也十番勝負(五)シリーズの6作目《決定版》
2021.12発行。字の大きさは…大。2022.05.28~29読了。★★★☆☆
寛政十年(1798)、二月下旬。江戸は神保小路の直心影流尚武館道場、十代目道場主・坂崎磐音の嫡男・坂崎空也19才は、父親の故郷である九州の豊後関前から、薩摩での約二年に及ぶ苛烈なる薬丸新蔵との修業で身に付けた東郷示現流から別れた野太刀流を修め。薩摩を出て肥後国人吉藩タイ捨流丸目道場での修業の日々を過ごしていたが。
薩摩を出る時に久七峠で御家流示現流の筆頭師範、酒匂(さこう)兵衛入道と尋常な武芸者同士の勝負に勝ったが。その後、酒匂一族に恨みを買い追われる日々を送ってきた。そして肥後国八代で酒匂兵衛入道の三男、酒匂参兵衛との勝負に勝ち。
次の修行の地、五島列島野崎島にて長崎会所の密偵の高木麻衣を助けて、長崎で辻斬りをした双子のラインハルト神父のサーベルとの勝負に勝つ。対馬では、長崎奉行所の密偵の鵜飼寅吉を助けて対馬藩の阿片の密売を突き止める。その時から高麗武術の達人李智幹老師一味に追われる事となります。
壱岐、平戸と戦いながら修行し。高麗武術の達人李智幹老師の息子、李遜督から教えられた「高麗武術」を身に付けて、李智幹老師一味と戦い、これを破り。次の修行の場所を求めて、平戸から長崎に向かいます。
長崎では、長崎奉行所の鵜飼寅吉と、長崎会所の高木麻衣を助けて、長崎会所の船を襲う海賊船フロイス号の船長で、イスパニア人の貴族にして剣客ホルヘ・マセ―ド・デ・カルバリョ卿と洋上で勝負して勝つ。
胸には、美しくて魅惑的な高麗人の血が入った眉月への想いを秘めて…。
五番勝負。イスパニア人の貴族にして剣客ホルヘ・マセ―ド・デ・カルバリョ卿を下す。
【読後】
読みやすく、字も大きく、テンポもよく、殺陣も多く、空也のおっとりした人柄が微笑ましく先々が楽しみです。
【再読】
2017年1月から2018年12月まで「青春篇」で発行された7冊を「決定版」で再読していますが、はっきり覚えていない部分が多くて、楽しく読んでいます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「空也十番勝負」、5巻の上巻です。
平戸を発った空也は、大村城下を経て長崎へ。長崎会所の高木麻衣と再会し、長崎奉行松平石見守貴強と面会すると、そこで鵜飼寅吉とも再会。薩摩の酒匂一派に追われている空也が剣術修行に打ち込めるよう、長崎滞在中は、長崎奉行所の新任として大坂中也という名で過ごすことに。
空也はどこへ行ってもほっといてもらえませんなあ。でも結果的にそれが空也を助けてるんですけどね。今回は、長崎らしく海賊船退治に巻き込まれるハメになるのですが、その一方で、父磐音の意外な過去を知ることになります。長崎という土地柄もあり、戦う相手も方法もだいぶ近代的になってきて、ハラハラです。
ところで江戸では、薬丸新蔵が改名して薬丸長左衛門兼武となり、三十間堀に野太刀流の道場をオープン。そこへ道場破りが現れますが、これがなんともおもしろい展開に。武左衛門の作戦が、なかなかどうしていい感じ。やっぱり江戸はおもしろいぜ!
ただちょっと、空也の長崎旅を知った磐音と奈緒が……ううむ、私がおこんさんだったら、やだな、こんな話をする2人を見たら。
さて、空也がいろいろな人と再会できてちょっとうれしい上巻でした。さらにもう1人、あの人と再会できるかも、という楽しみを胸に抱き、下巻へとまいります。
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【足掛け四年の武者修行、舞台は長崎へ】長崎へと辿り着いた坂崎空也は、島巡りで出会った長崎会所の高木麻衣、奉行所の鵜飼寅吉と再会。西国での武者修行を続けるが……。
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佐伯泰英の作品
