未だ行ならず 下 空也十番勝負(五)決定版 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2021年12月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167917975

作品紹介・あらすじ

眉月との再会、そして酒匂一派との最後の決戦へ!

長崎の地で福岡藩黒田屋敷の剣道場に加わり、
稽古を繰り返す坂崎空也。
そこに薩摩の眉月から、
江戸へ戻る途中に長崎に立ち寄るとの文が届く。

心待ちにする空也だが、
一方で、酒匂兵衛入道の嫡男・太郎兵衛が
鹿児島の屋敷から姿を消し、
長崎に向かった可能性が浮上する。

どこに逃げようと、酒匂一派から逃れることはできない。

覚悟を決めた空也がひとり、向かうのは……。

感想・レビュー・書評

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  • 空也、とうとう真剣勝負で意識が途絶え…。
    未だ行ならず(下) ー 空也十番勝負(五)シリーズの7作目《決定版》
    2021.12発行。字の大きさは…大。2022.05.29~31読了。★★★☆☆
    江戸は神保小路の直心影流尚武館道場、十代目道場主・坂崎磐音の嫡男・空也の武者修行の物語です。

    寛政十年(1798)、夏。薩摩藩領内加治木の薬丸道場から、武名を挙げようと江戸で道場を開いた野太刀流の薬丸新蔵は、酒匂(さこう)兵衛入道の次男・次郎兵衛との尋常勝負に勝つ。坂崎空也19才は、長崎での修業の日々を送っていたが酒匂兵衛入道の息子三人の最後の長男・太郎兵衛と真剣勝負をして、身に太郎兵衛の太刀を受けた直後、空也の意識が途絶えた。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    寛政七年(1795)、夏。坂崎空也16才は、父親の故郷である九州の豊後関前の地から、武者修行に出て。薩摩での約二年に及ぶ苛烈なる修業で身に付けた東郷示現流から別れた野太刀流を修め。薩摩を出て肥後国人吉藩タイ捨流丸目道場での修業の日々を過ごしていたが。
    薩摩を出る時に久七峠で御家流示現流の筆頭師範、酒匂兵衛入道との尋常な武芸者同士の勝負に勝ったが。その後、酒匂一族に恨みを買い追われる日々を送ってきた。そして肥後国八代で酒匂兵衛入道の三男、酒匂参兵衛との勝負に勝ち。
    次の修行の地、五島列島。対馬。壱岐。平戸。長崎と修行を続けてきました。
    厳しい修行のなか空也の心には、つねに美しくて魅惑的な高麗人の血が入った眉月への想いを秘めて…。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    【読後】
    読みやすく、字も大きく、テンポもよく、殺陣も多く、空也のおっとりした人柄が微笑ましく先々が楽しみです。2018年12月に本作「空也十番勝負(五)」を出版してから休止していましたが。2022年1月に「空也十番勝負(六)」を出版して、物語が再開されました。嬉しいです。
    【再読】
    2017年1月から2018年12月まで「青春篇」で発行された7冊を「決定版」で再読していますが、はっきり覚えていない部分が多くて、楽しく読んでいます。なお、5月23日から、このシリーズを1作目~7作目まで読んできましたが、新刊「空也十番勝負(六)」は予約が多く手元に来るのに2ヶ月ほどかかりそうです。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    【令和4年(2022年)5月に読んだ本】
    5月に読んだ本は、21冊です。
    5月に読んだ中で特に印象に残った本は、今村翔吾さんの「塞王の楯」です。この本は、字が小さくて本当は読むのを中止するつもりでしたが、どうしても読みたくて毎日少しずつ読んできました。このために約3週間かかりました。いまでの今村翔吾さんの本を読んだ中で一番感動しています。
    皆様の応援で5月も楽しく読書が出来ました。
    ありがとうございます(⌒-⌒)ニコニコ...
    今月のベスト本は、下記の4冊です。
    ★★★★★は、5月はありませんでした。
    ★★★★☆は、下記の4冊です。
    塞王の楯 ―――――――――――――――――― 著者/今村翔吾
    https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4087717313#comment
    無明 ― 警視庁強行犯係・樋口顕シリーズの7作目 ―― 著者/今野敏
    https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4344039319#comment
    ごちそう たべに きてください ―― 作/茂市久美子、絵/しもかわら ゆみ
    https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4065217946#comment
    恋大蛇 ー 羽州ぼろ鳶組シリーズの13作目《幕間》 ― 著者/今村翔吾
    https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4396347995#comment
    ※令和2年(2020年)1月から、その月の最後に読んだ本に、その月のベスト本をのせています。

  • 「空也十番勝負」、5巻の下巻です。

     引き続き、長崎で偽名にて武者修行中の空也ですが、やはり薩摩からの追手に知られたようです。どこへ行っても追ってくる酒匂一派に覚悟を決める一方で、命の恩人である渋谷重兼&眉月と再会し、和やかで幸せなひとときを過ごします。

     麻衣さんと寅吉さんがいいですねぇ。麻衣さんはカッコよくて、女として憧れます。

     ラストの緊張感は、久々にハンパなかった! そしてこれは、ここで〈了としたい〉なんつって中断されちゃったら、読者は「うそーーーーーん‼︎」て叫びますわ。いやぁ良かった、今回決定版ですぐ続きが読めて!

     双葉文庫版では、「空也十番勝負 青春篇」をここでいったん〈了〉とし、のちに「空也十番勝負 再起篇」を考えてもよいのでは、と「あとがき」に書かれているので、この決定版の6巻以降は実質「再起篇」だと考えて良さそうですね。

     空也が江戸へ帰る日を楽しみに、これからも読み続けますぜ! ていうかその前に大変ですよこれは。まずは6巻に突入だ!

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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