岡っ引黒駒吉蔵 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2022年1月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167918101

作品紹介・あらすじ

藤原緋沙子の新境地! 江戸の岡っ引・吉蔵が大活躍する新シリーズ開幕。

幕末文久年間、何かと騒がしい江戸の町に、甲州から一人の男がやってきた。
その名も、「黒駒吉蔵」(くろこまのきちぞう)。俊敏で手先も器用、甲州黒駒という馬も乗り回す。
甲州勤番支配だった坂藤大和守定勝に気に入られて御用聞きをしていたが、甲州に置いておくのはもったいない、と、北町の与力・金子十兵衛の差配で江戸に出て、岡っ引きとなることに。
江戸に出ればいつか生き別れの父親に会えるのでは、と願う吉蔵だが……。

ある日街なかを暴走する馬に咄嗟に飛び乗って騒ぎを治め、馬主の侍に怪我人が出なかったか調べるよう頼まれる。
そして訪ねた小料理屋の板前・仙太郎が、先日も肝をつぶす目に遭ったと聞いて……。

一話完結の読み切り・書き下ろし時代小説。

みんなの感想まとめ

江戸の町を舞台に、岡っ引きの黒駒吉蔵が活躍する新シリーズが始まります。俊敏で器用な彼は、甲州で育ち、馬を自在に扱う特技を持つ。物語は、吉蔵が江戸での生活を始め、さまざまな事件に巻き込まれる様子を描いて...

感想・レビュー・書評

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  • 藤原緋沙子さんの新シリーズが始まります。
    岡っ引黒駒吉蔵シリーズの1作目
    2022.01発行。字の大きさは…中(字の大きさは、大ですが字が薄いので中)。
    2022.04.15~16読了。★★★★☆
    凧たこあがれ、やぶからしのおてい、の中編2話。
    甲斐国の牧で育ち、江戸で「凧 黒駒屋」を営み、岡っ引きをしている黒駒吉蔵の活躍の物語です。吉蔵は、馬と一緒に育ったために馬を自在に扱い、5才の時に別れた父が凧を作っていたため凧作りに優れています。

    【凧たこあがれ】
    松田藩藩主・敷島日向守忠恒(ただつね)の側室伊予の方は双子を生んだ。武家では双子は不吉とされ弟である仙之助は、松田藩御用商人の大店である近江屋に渡される。仙之助が5才の時に盗賊が入り、仙之助、女中のおみよと外出していた番頭の半兵衛を除いて皆殺しにあう。それから二十年後、仙之助が何者かに命を狙われる。黒駒吉蔵が調べて行くと松田藩では、その後に側室多岐の方に男の子が誕生し。多岐の方は、仙之助に刺客を放つ。
    ーーー お家騒動に巻き込まれた仙之助が哀れです。その後、仙之助はどうなるか気にかかります。
    【やぶからしのおてい】
    千二百石の旗本八木彦左衛門の屋敷に奉公していたおていは、三男の彦三郎と情を交わし、女の子・おはなを生むが取り上げられて里子に出される。おていは、よみうりでおはなの存在を知り、借金の返済で苦しんでいるのを知ると。自分の金を盗んだ巳之助を脅したが逆に殺される。黒駒の吉蔵が巳之助が、池之端仲町の料理屋花菱屋善兵衛であることを突き止める。
    おていは、土手に生えている生命力の強く踏んづけられても上を向いて生えて来る「やぶからし」のような女だと言われている。
    ーーー 苦境に負けないで頑張って来た女が最後に死んで花を咲かせます。心に温かいものが湧いてきます。

    【読後】
    藤原緋沙子さんの作品は、無駄なく書かれていて、読後感が良く、心がほんわかとしてきます。
    次作が楽しみです。

  • 2022年1月文春文庫刊。書き下ろし。新シリーズ1作め。凧たこあがれ、やぶからしのおてい、の2つの連作。黒駒の吉蔵なんていうもんだから、渋い中年の親分かと思いきや、若い親分でした。2編ともベタな話ですが、正義感の強い吉蔵や周りの人々が楽しい。さて、どうなりますか。次巻が楽しみです。

  • 新シリーズ。藤原さんらしい作品で、今後楽しめそう。今回の2作はまあ顔見世ってことで

  • 藤原緋沙子の新境地! 江戸の岡っ引・吉蔵が大活躍する新シリーズ開幕。

    幕末文久年間、何かと騒がしい江戸の町に、甲州から一人の男がやってきた。
    その名も、「黒駒吉蔵」(くろこまのきちぞう)。俊敏で手先も器用、甲州黒駒という馬も乗り回す。
    甲州勤番支配だった坂藤大和守定勝に気に入られて御用聞きをしていたが、甲州に置いておくのはもったいない、と、北町の与力・金子十兵衛の差配で江戸に出て、岡っ引きとなることに。
    江戸に出ればいつか生き別れの父親に会えるのでは、と願う吉蔵だが……。

    ある日街なかを暴走する馬に咄嗟に飛び乗って騒ぎを治め、馬主の侍に怪我人が出なかったか調べるよう頼まれる。
    そして訪ねた小料理屋の板前・仙太郎が、先日も肝をつぶす目に遭ったと聞いて……。

    一話完結の読み切り・書き下ろし時代小説。

    令和4年3月1日~2日

  • 202405/人物描写や設定は面白いけど、1巻2巻とも同じ展開(殺人の目撃者が、人を救う為のお金欲しさに犯人を脅して金をゆすろうとするも殺される)だったりで物語的にはワンパターン系。

  • これは新シリーズなのかな? いつものように読みやすくてスイスイ読めちゃう感じがいい。1話めの話はちょっと飛びすぎかなとも思うけど、まぁ、いいかな

  • 岡っ引きの吉蔵なるものが、主人公である。
    馬を自由に扱い出来るという若者。
    この時代に、市中を馬の乗ることは、一般の市民は、無理であったと、思う。
    テレビのような、今のサラブレッドのような馬でなく、もっと、どっしりとした、背の低い馬であると、読んだ事がある。

    さてさて、物語は、2話からなるのだけど、時代小説の毎度あ馴染みの双子の子、一方は、跡継ぎ、もう一方は、庶民へ養子縁組。
    ヘンリー王子の暴露本の題名ではないが、スペア的なのだったのだろうか。
    お世継ぎが、病弱、お家の派閥争い、
    養父母と育て母親をうしなった仙太郎、さてさて、実の母親に会いに行くのだろうか?

    2話目は、男に騙されて店まで失ったおていという女性。
    八木家の三男のお手付きで、懐妊し、親子引きされたのに、ある時読売を見て、我が子と、確認。
    その娘が、お金に窮しているのを、元の騙した相手に取りに行って、殺されてしまうという、悲しい物語。
    父親なる武士が、自分の名を言い一人で、弔いに着て、自分の娘に、金銭を手向けるのだけど、この時代面目を主とするもの、このような結末に、わざわざしてくれたのだろうか、と、思うぐらい、ホッとなごむような終わり方をしている。
    しかし、やはり、私としては、苦労したおていさんが、母が、名乗りを上げて、一度は、娘と面と向かって逢って欲しかったな~と、思いながら本を閉じた。

    吉蔵の逮捕の仕方を、昔テレビで見た、銭形平治の投げ銭如き腕のような気がしながら、読んだ。

  • 【甲州黒駒を乗り回す岡っ引、吉蔵が大活躍。新シリーズ開幕!】幕末の江戸―甲州出身の岡っ引・吉蔵は町なかを暴走する馬に飛び乗り、惨事を防ぐ。数日後、長屋で女が殺され駆けつけてみると…。

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著者プロフィール

藤原緋沙子(ふじわらひさこ)
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒。シナリオライターとして活躍する傍ら、小松左京主催の「創翔塾」で小説を志す。2013年に「隅田川御用帳」シリーズで第2回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。本書は土佐の絵師として人々の幸せを願い描き続けた金蔵の生涯を温かい眼差しで活写した渾身の時代小説。著者の作家生活20周年記念作品である。著書に「橋廻り同心・平七郎控」シリーズ(祥伝社文庫)他多数。

「2023年 『絵師金蔵 赤色浄土』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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