小袖日記 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2022年4月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167918620

作品紹介・あらすじ

上司との不倫にやぶれた「あたし」は、
自暴自棄になり、夜の公園を彷徨う。
頭上に雷が落ち気絶、目を覚ますと、
そこは平安時代だったーー。
当時の基準での美人(一重瞼でしもぶくれ)たちである
「おかめの大群」に囲まれ、現実の世界よりすこし重力の軽い
「パラレル平安朝」で、
「小袖」と呼ばれる女房暮しが始まった。
彼女は、中宮・彰子様の教育係である「香子さま(=紫式部)」の書く物語のために、
内裏や都、ときに辺鄙な洛外まで、
「ネタ」をさがすのが仕事だ。
夕顔、末摘花、葵の上、明石の君など、源氏物語を彩る
姫君たちのモデルとなった女人たちの「真実」の悲喜こもごもを、
小袖は深い共感とともに知っていく。
食べ物など当時の風俗も詳しく描きこまれ、
王朝物語、SF、ミステリーと小説の醍醐味てんこ盛り!
時空を超えて、女同士が共鳴し、ドラマは紡がれてゆくのです。
解説・山本淳子

みんなの感想まとめ

タイムスリップを通じて、平安時代の女性たちの実情を知ることができる物語が展開されます。主人公は不倫に失敗した現代の女性で、頭の中はそのままに、平安時代の「小袖」として新たな生活を始めます。彼女は香子さ...

感想・レビュー・書評

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  •  不倫をしていた上司から妻が妊娠したから別れたいと告げられた主人公のあたし。

     死んでやると飛び出して、結局、ばかばかしくなって家へ戻ろうとした時に落雷!

     気が付いたら、そこは自分のしっている平安時代と微妙にずれた感じの平安京。しかも、別人になっていた。その名は小袖。

     彼女は「源氏物語」を書いている香子付きの女房だった。

    すいません。積んでました(;^_^A
    で、先日の大河の紫式部で引っ張りだして読んだら、ものすっごく面白かった! しかも解説が山本淳子さんだし(大好き)

     小袖は香子が「源氏物語」を書くためのアシスタントとして、うわさ話やモデルにしているのではと言われている男性陣の動向を調べるのですが、そこで「源氏物語」に出てくる男性の自分勝手な部分に怒りを感じたり、血筋が良くても通ってくる男性がいなければ貧しい生活を強いられるしかない女性への哀しさなどを感じていくところがとっても好きです。

     私も、光源氏の女癖の悪さというのか、いつまでも永遠に母なる人物を求める(別名マザコン)ところがとても苦手でして……。

     中心になるのが、夕顔・末摘花・葵・明石・若紫となります。そこで小袖としてのあたしは生霊など信じていませんから、そこにある人間の業であったり、病だったりを見つけてしまうのですね。真実を知ることは切ないなぁと改めて思ったりもしました。

     それでも、戻る方法がわからないあたしは小袖として、香子に仕え続けるのですが……。

     あたしの源氏物語の感想が自分のものと近いので、とても共感してました。


     そして、最後に山本さんの身と世と心について語られている解説が心にしみます。


     楽しいけれども、考えることも多い作品は大好きです。再来年の大河ドラマを楽しみにしている方にも是非ともお勧めしたい一冊でした。

     楽しかった(*^^*)

    • 地球っこさん
      ロカさん、こんにちは♪

      はい、再来年の大河ドラマを楽しみにしている一人です。
      大河ドラマで紫式部なんて、ほんとびっくりしちゃいました。
      き...
      ロカさん、こんにちは♪

      はい、再来年の大河ドラマを楽しみにしている一人です。
      大河ドラマで紫式部なんて、ほんとびっくりしちゃいました。
      きたー、私の時代(笑)と思いましたもん。
      ロカさんとドラマが始まったら、感想をお話したいです(まだまだ先のことですが……)

      この小説、山本淳子さんが解説なんですね。わたしも大好きな先生なので、そのお名前だけでも、この小説に興味が湧きました!
      2022/05/16
    • ロカさん
      地球っこさん、こんにちは(^^)

      仲間(=´∀`)人(´∀`=)ですね。
      楽しみですね♪

      はい、ドラマが始まったら、たくさんお話したいで...
      地球っこさん、こんにちは(^^)

      仲間(=´∀`)人(´∀`=)ですね。
      楽しみですね♪

      はい、ドラマが始まったら、たくさんお話したいです(*^^*)

      源氏物語を読み始めてから、山本淳子さんの参考書を読ませていただいております♩

      解説も素晴らしいですよ♪
      お時間ありましたら、ぜひぜひ╰(*´︶`*)╯♡
      2022/05/16
  • 雷(いかづち)に打たれて目が覚めたら、時代も見目形も変わっていたなんて、さぞビックリしたと思う。あたしは、頭の中はほとんどそのままで、おかめ顔の小袖という女房になっていた。彼女は香子さまのお付きとして仕え、源氏物語のネタ集めに奔走する日々を送っていく。

    香子さまの推理は、この時代ならではのものがあり、聡明さが伺えた。女性の装束や、生計を立てるための生き方には、自由の欠片もみえず、そのなかで楽しみを見つけて生きるのは大変だったろうと思った。住まいや食べ物、暮らしぶりなども興味深かった。

    小袖(あたし)の語りは、ざっくばらんで、爽快だった。この時代の人達とのギャップも楽しめた。また、源氏物語の夕顔、末摘花、葵、明石、若紫を違った見方で楽しめた。

    ところで、本当の小袖自身は、違う時代でどのように暮らしたのか、気になった。本当の小袖による日記も読みたくなった。

  • 当時の美人顔

    おかめについての

    詳細な描写にも笑えます

    完璧なおかめ とかね



    つい どうして

    『源氏物語』の女性たちは

    抵抗が薄いのか

    と思いがちですが



    運動不足で極端に

    筋力がなかった 当時の女性たち

    衣装も長い髪のある頭も重く

    男性にのしかかれたら

    抵抗できないとは

    すごく 納得したなぁ

  • 2024年の大河ドラマが、吉高由里子さん主演の、紫式部らしい。

    源氏物語、全巻、はこれから読むのは大変そうで、何か読みやすい源氏物語は?
    とさがしてみた。

    不倫で、失恋した、自称「あたし」は、
    平安時代へタイムスリップ。

    物語の書き手の女房、香子(こうし)さま
    の助手、小袖として、大活躍!

    夕顔、末摘花、葵明石、若紫、と物語の裏事情?というか、事実は、こうですよ!
    という物語が、語られる。

    それが、とても面白い!

    どの時代でも、それぞれ色々な苦労が有るもので、生てゆくのは、皆、大変ですね。

  • 単行本からの再読用に買った文庫本の改訂版
    そして、再読♪

  • 女は 千年の時間の向こう側でも
    男たちからすれば「譲ったり譲られたり、所有したり捨てられたり、平気でできる、物」だったけれど

    翻弄されるだけの物ではなく
    裏をかいたり 一矢報いんとしたり、
    女たちは 確かにいて、必死に生きていた。

    …と 雷に打たれた あたしが(異世界にワープしたのか 臨死体験だったのかは不明)
    同じような悩みを持つ女性たちに触発されて
    元気に一歩踏み出して 良かったなぁと思った。
    本来のあたし再発動。

  • えぇ、こんな時代に行ってしまったら対応できないよ。
    今からでも『源氏物語』を読んでおく!?

  • 現代から見れば平安時代、「源氏物語」の男君、女君たちは突っ込みどころ満載。何だかなと思っていたところをつついて見せてくれた。

    SFミステリーはやっぱり苦手かな。

  • 前に読んで面白かったのでもう一度読みたい。

  • 源氏物語を執筆中の作者の側に仕える者と入れ替わるタイムスリップもの。 本当かどうかは別として、平安時代の風俗描写が面白く描かれている。 主人公がタイムスリップして最初に目に入ってきた当時の美女たちをおかめ顔と表現する場面には吹き出しそうになった。 ストーリーも源氏物語の根幹を探る柴田さんの謎解きがユニークかつ温かい。 タイムスリップものはあまり読んだことがないけれど、ちょっとハマってしまいそう・・・。(o^^o)v

  • 大河ドラマ「光る君へ」にむけて紫式部予習本。にはならない、完全なるエンタメ小説。タイムトラベルでファンタジーでミステリー。
    源氏物語には元ネタがあり、それを脚色して物語をつくっているという設定がおもしろかった。柴田よしきさんらしく、源氏物語のどの姫もかっこいい。

  • 町中そんなに臭いのか。

  • 不倫に敗れて自暴自棄になっていたあたしは、
    平安時代にタイムスリップし、「源氏物語」を
    執筆中の香子さまの片腕として働くことに…。
    平安の世も、現代も、女は哀しくて強い。

  • 元気で賑やかな平安絵巻

  • 雷に打たれたらそこは平安時代。
    私の意識だけ他人の体に!というSFミステリ。
    源氏物語にはこんなエピソードが・・・。って元ネタエピソードが実に面白い。
    男っていうヤツはって事ある事に言ってるような人が主役なんだけど、それは置いておいて。
    最後には自分なりの回答を見つけ出したところも良かった。

  • 柴田よしき 何度か買いましたが、初めて読了したかも。

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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