風に訊け 空也十番勝負(七) (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2022年5月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784167918705

作品紹介・あらすじ

七番勝負は新たな武者修行者の登場で幕を開ける。
老爺、愛鷹とともに旅を続けるひとりの武芸者。
安芸広島藩の重臣の息子で、間宮一刀流の達人でもあるその男は、江戸を訪れた折に、自ら同様に命を賭して武者修行の旅を続ける空也の存在を知る。
己と空也はいつの日か相まみえると確信し、旅を続けるが……。

一方、異国での戦いを終えた空也は、船に乗りこみ、数年にわたった修行の地である西国をはなれる。下船したのは長州萩。ここが新たな修行の地となった。
稽古の場を求め、萩の道場を訪れた空也は、ひょんなことから藩主派、家老派による萩藩の対立に巻き込まれるが、家老派と自らの因縁を知り、藩主派に力を貸すことに。
金も力もない藩主派の同年代の仲間たちと共に家老派を倒すための策略を巡らせる空也たちは目的を達することができるのか?

十六歳から四年を過ごした西国をついに離れ、新たな武者修行者が登場するなど、空也の新たな冒険が始まり、驚きに満ちた七番勝負の行方は――。

みんなの感想まとめ

新たな武者修行者の登場とともに、空也の冒険が再び幕を開けます。江戸を離れ、長州萩に向かう空也は、藩主派と家老派の対立に巻き込まれ、仲間たちと共に策略を巡らせながら悪事を暴くことに挑みます。剣術だけでな...

感想・レビュー・書評

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  • 江戸は神保小路の直心影流尚武館道場十代目道場主、坂崎磐音の嫡男、空也の武者修行の物語です。

    空也は、長崎会所の密偵・高木麻衣と一緒に中国上海でイギリス東インド会社の重役で武器商人ミスター・スチュワートの娘アンナを盗賊から救い出します。その帰りに長州萩城下に立ち寄り、長州藩毛利家の御家騒動に巻き込まれます。
    空也は、若き長州藩士と藩主・毛利斉房を助けて、国家老・毛利佐久兵衛と御用商人の浜中屋七左衛門の悪事を暴きますが。国家老派の凄腕の剣客・東郷四万之助の恨みをかい。東郷と果し合いをする事となります。見事に勝ち。これにて七番勝負。

    【読後】
    字が大きく、読みやすいです。空也が剣術だけでなく、人柄も丸みをおびてきます。今後の空也の活躍が楽しみです。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    風に訊け ー 空也十番勝負(七)シリーズの9作目
    2022.05発行。字の大きさは…大。2022.10.10~11読了。★★★☆☆
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  • 七番勝負だけど、・・?
    長崎で対立した因縁の長州藩に到着。最初は偽名で対応するが、即藩主に会い、実名で対応となる。この辺のやりとりが毎度なだけになんとかならないものか?偽名で通す意味が途中から無くなってくる。七番勝負の相手とは最後に対戦。これもギリギリのように見えて簡単に退ける。ライバルのような凄腕の相手が最初から出てくるが、微妙に掛け違う。これも、これからの続編に出て来るのだろうと思うと引っ張りすぎなようにも思うのだが。

  • 2022年5月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ9作目。修行の旅は長州藩へ。まだ二人の邂逅はないものの空也の十番勝負相手となるかもしれない剣豪が登場。面白くて次も楽しみです。

  • #3287ー16ー110

  • 坂崎空也十番勝負の7番勝負目。あまり変わり映えがしない。早く武者修行を終えて江戸の面々との再会のシーンを描いてほしいと思ってしまう。本作で言えば、久しぶりに剣術シーンが面白かったが、全体からしてみればほんの少しで残念。長崎篇は周りのキャラクタも良かったので、秋が来なかったが、短期滞在の萩では周りのキャラが今一つ生きていないので、代わり映えのなさが目立ってしまったのかもしれない。次に期待する。

  • 居眠り磐音シリーズは自分が小説を読むようになった本で大好きです。圧倒的に読みやすくて一気に読めてしまいます。続編を楽しみにしています。

  • やはり、時代物は国内に限りますね。お家騒動にまで首を突っ込むとは、蛙の子は蛙かな?いよいよラストスパートに向けて目が離せなくなってきましたね。

  • 佐伯作品はこうでなくっちゃ!近年の佐伯作品にはない面白さ。

  • 「空也十番勝負」、七番勝負です。

     冒頭から突如、安芸広島藩浅野家の重臣佐伯家の次男、彦次郎という武者修行者が登場。佐伯家の小者伴作と愛鷹千代丸とともに、武者修行の旅をしています。空也の修行旅とはかなり違う様式での旅ですが、どうやら空也と出会うために旅立ったもよう。果たして、空也とどこでどのように出会うのか、そもそも出会えるのか⁉︎

     そんなこととは露知らず、当の空也は相変わらずです。奈良尾の治助が主船頭を務める肥後丸が〈山陰路長州萩〉に近づいたとき、長崎で出会ったある男が長州藩毛利家の家臣であったことを思い出し、とっさに降り立ちます。が、ここで萩藩内の藩主派対家老派の対立による騒動に巻き込まれることに!

     この7巻、めっちゃおもしろい! これまでの空也シリーズでは一番好きな話。平櫛道場で出会った仲間たちがみんないい子で、私大っ好きです。空也の修行も、まだ長州にいるけど終わりに近づいてきているらしく、江戸にいる磐音たちのシーンも増えてきてるし、本巻から登場した佐伯彦次郎一行の旅も、千代丸のおかげでなんだかのどかな雰囲気があって悪くないし、空也の物語もまだまだこれから! な感じがしてうれしくなりました。

     ということで、やっと出版に追いつきました。次巻は9月発売とのこと、楽しみです!

  • 修行先で計らずもトラブルに巻き込まれてきた空也が、今回は自ら萩藩の内紛に介入する。
    いきなり藩主に意見具申するとは、空也も坂崎磐音の名前を利用するようになった感じがしてやや意外だった。
    だけど、これもまた成長の証と捉えると、確かに武者修行の終わりが近づいてきた感じがします。
    それにしても思わせぶりなだけで終わった佐伯彦次郎がこの先敵対するのか仲間になるのかはっきりせず、なんとも不気味な存在です。

  • 居眠り磐音シリーズの坂崎磐音の息子・空也が諸国の武者修行に出る空也十番勝負シリーズ。
    前作まで長く滞在した九州を出て、空也は萩の城下町へと向かう。

    剣の腕はからきしだが頭が良く藩主に忠誠心を抱く若き上士と出会い、藩のお家騒動に巻き込まれる、という物語だ。
    磐音シリーズの初期の頃(磐音が一介の浪人だった頃)を彷彿とさせる内容だった。

    ここ最近の空也のシリーズでは、彼の超人的な能力やそれを褒めそやすやり取りが出てくるばかりでちょっと白けていたのだけれど、本作では空也の妹の睦月が兄を身勝手だと江戸でこき下ろすシーンなどもあり、空也を完全無欠の超人として扱わないところにほっとした。

    本作では空也とまみえなかったが、彼とは対極の武者修行をしている青年も登場し、次作にどのように関わるのかが興味深い。

  • 示現流が尾をひいているよね。
    新たに出現した武者修行者だけど…10人武者修行者がいたら10通りの武者修行の形があると言っても、まぁサイテーとしか言えない。

  • 萩に向かい、長崎会所を襲い、海賊行為をした者たちを萩の若者たちと懲らしめる。

    七番勝負はまたもや示現流の使い手だった。江戸の一党は空也の旅が終わりに近づいていると感じる。

  • 新たな登場人物佐伯彦次郎が登場。
    勝手に空也に対抗心を燃やしているようですがかなり強そうなので十番勝負のトリになるのかな?と思いながら読みました。

    今回は萩藩のお家騒動に巻き込まれる空也ですが稽古先の平櫛道場の若者たちが良い人ばかり。
    最後まで空也が江戸の尚武館の嫡男と信じなかった一ノ木が江戸で尚武館に行ったらどんな反応をするのだろう等と思ってしまいました。

  • 空也が九州をやっと離れ、萩藩で政にかかわり、最後七番勝負へ
    本筋の話と離れますが、長年父磐音と寄り添ってきた私は、鰻割きの浪人から始まった自分を振り返り、空也の成長を誇らしく思いつつ、それとは別に感傷に浸る父磐音の想いに胸が熱くなりました。坂崎磐音が浪人磐音に戻った瞬間。久々会えて嬉しかったわぁ

  • 舞台は長崎から萩藩へ。

    相変わらず、争いに巻き込まれていくのですが、今回は同じ歳ぐらいの仲間もでき、楽しそうな空也でした。

  • 十番目は安芸広島藩の佐伯彦次郎となるのか?

  • もういいかな…。読んでも読んでも頭に入ってこないや。磐音とおこんさんのやり取りには惹かれるのに、空也の話はなんも入ってこない。何だかなー。

  • 16から武者修行を続け4年。九州を離れ上陸したのは毛利家。お家騒動に巻き込まれていく。終わりが近いのか最後の敵なのか、別の武者修行の者の話が。後は江戸へ戻るだけなのかと思いきやもういくつか波乱がありそうです。

  • 江戸に向かう空也が立ち寄った先、長州、萩藩。
    内政は若い藩主と実権を握る家老たちとの内紛が政を苛んでいた。

    長崎会所との付き合いで数々の冒険をした空也。
    萩藩の剣士との戦いは、長崎会所の船を襲う海賊行為から守るためだった。

    それが今回の内紛にも関連があり、藩主を助けることになった空也。

    どうなるかは、考えずとも見えてくるストーリーだが、それはそれ。
    空也10番勝負シリーズの脇役たち。居眠り磐音シリーズの主人公たちの語りで進んでいく。

    数多く時代小説を読むと、出身、地位、時代がもっと複雑であるはずなのに、語り口口調がほぼ似た印象の佐伯泰英の作風に、どうしても柔らかな人物像が見えてこないのが残念。
    佐伯泰英の作品は『痛快』の快感こそが、持ち味なのだろう。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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