- 文藝春秋 (2022年5月10日発売)
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感想 : 22件
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784167918804
みんなの感想まとめ
アメリカ滞在中の研究生活を通じて、著者の哲学的な考察や日常の出来事が鮮やかに描かれています。空港到着から始まり、ルームシェアやアパート生活、研究者との交流を通じて、アメリカの文化や環境に触れた様子が丁...
感想・レビュー・書評
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哲学的紀行文
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2017年10月1日から2018年1月末まで、学外研究ということでハーバード大学のライシャワー日本研究所に客員研究員として滞在した。日本の現代思想についてアメリカの研究者と議論するのが目的。
空港に着いたところから、ルームシェアしたり、研究者の家に滞在したり、アパートを借りて住む。その間の足取りが記される。研究者とのやりとりなども記されるので、哲学的な事柄が街の様子や食事の間に散らばっている。千葉氏のアメリカでの行動や、何を考えて生活していたのか、などさらりとした記述だが、フィルムを見ているような臨場感で記される。
朝食を外でとる場面が何回か記されていたが、いずれも量が多すぎて、半分残して、昼食にした、などとあるのが興味深い。
単行本:2019.5刊
2022.5.10第1刷 購入 -
淡々とアメリカ滞在期間の出来事を記しているのではあるが、そこに哲学者の考察がさらりとさりげなく取り入れられ心掴まれる。
著者とアメリカの距離感には親しみを覚えた。まぁアメリカのことは観光でしか知らないのだけど。 -
紀行となっているが、アメリカでの研究滞在生活のなかで、自身の研究との接触、様々な人々や文化との接触、街や交通、食事、カフェ、コーヒーの酸味など環境との接触についてその化学変化や差異を仔細に見つめて記録した様な一冊。仮説や思索の行く末、新たな疑問、違和感や観察など、著者独特の繊細な感覚と、それを過不足なく表現できる文章力や背景の視座とをひっくるめて味わうことができて面白かった。
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大学での研究を目的にトランプ政権以降のアメリカへ行き滞在。アメリカならではの日本との大きな違いを哲学的論考を交えて綴る。紀行とあるが、移動は少なく旅のような趣きはない。日常が日本からアメリカ各地に変わったことで生まれる思考が日記形式で記されている。随所に独特のセンスを感じるフレーズが散りばめられている。
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素晴らしいエッセイ。千葉さんの思想、体感、そして、そう感じてしまう文化構造が吐露されていて、一気に読んだ。
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例えばメンターみたいな人と話してたら、会話の端々に「なるほど」と頷くようなことあるじゃないですか
そんな本です
短期留学先のアメリカでのふとした日常をきっかけに哲学的思考を少し広げ、それをつらつら書いてる
大風呂敷感がないのが良い
所々難しいけど -
研究書や小説を執筆する千葉さんによる米国滞在記。かなり短い文章の集合体なので読みやすい。
他方、描写があっさりで物足りない部分が多かった。米国の某かに違和感を持つ時の説明や、出来事の切り上げ方に不完全燃焼の感を抱いた。タイトルからディケンズの作品を連想してしまったこと、同じく米国滞在から始まる小田実の『何でも見てやろう』のような軽快でありつつも深みのある考察を期待してしまったこと、など、こちらの勝手が入っているのかもしれない。
いずれにしても、著者のファンもしくは米国に同じような滞在経験がある方であれば楽しめるかもしれないが、単純に米国滞在記として面白いと思う人はなかなか多くないのではないか。これはアメリカ研究をする方の解説を読んで思い直したが、著者が書いていない(解説者の言葉を借りれば「さらりとしている」)ことに思いを馳せるべき一冊なのかもしれない。 -
海外の飲食店で食事したとき、「飲食店で椅子を毎回元に戻すように気をつけてるのがバカらしくなる」のわかる。
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2026年1月読了。
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描写が面白いところもあり、鋭い言語化能力と観察力が感じられ、自分のアメリカ旅行となぞらえて読めて良かった
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【気鋭の哲学者によるアメリカ見聞記】トランプ以後のアメリカの地で、哲学者・千葉雅也は何を考えたのか。『勉強の哲学』に続く、半年の思考の軌跡と新たな哲学の萌芽。
著者プロフィール
千葉雅也の作品
