- 文藝春秋 (2022年5月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (80ページ) / ISBN・EAN: 9784167918859
作品紹介・あらすじ
「アマンダは一世代に一人という才能」大坂なおみ
「言葉でこんなことができるんだな、本当に魔法だな、と」柴崎友香
2021年1月、バイデン大統領就任式で朗誦された一篇の詩。
アメリカの、世界の分断を癒し、ともに立ち上がろうというメッセージをうたいあげ、全世界に感動を与えたわずか21歳の桂冠詩人こそが、アマンダ・ゴーマンでした。
シングルマザーに育てられ、幼い頃には言語障害にも悩まされました。今でさえも黒人であることで差別を受けるといいます。そんな生い立ちから米国議会図書館の支援で世に認められ、全米青年詩人賞を受賞して時代を代表する詩人となった彼女が、団結の象徴として書き下ろした圧倒的な「うた」。それが本作『わたしたちの登る丘』です。
驚くべき精緻な構成と力強いリズム、高まる昂揚感、そして友愛に満ちた決意の結語。まさに「声の芸術」というべき本人のパフォーマンスと、インパクト絶大なその美しい姿もあいまって、アマンダは一夜にして世界の時の人になりました。
この『The Hill We Climb』のみを収録した単行本は、米国で初版100万部を刷り、各国で版権の争奪戦に。雑誌『文學界』に掲載された、鴻巣友季子さん渾身の訳業も大きな話題を呼びました。
そしてこのたび、満を持して日本版を改めて文庫として刊行します。美しい訳文を単独で読めるだけでなく、英文と対照できる対訳形式も掲載。鴻巣さんによる背景解説、そして日本版だけのスペシャル企画として芥川賞作家、柴崎友香さんと鴻巣さんの解説対談を収録します。さらに、同世代であり全米最大のファッションイベント「Met Gala」で共同ホストもつとめた大坂なおみさんも特別コメントを寄せてくれました。
就任式以降も、スーパーボウルでのスピーチ、『VOGUE』誌のカバーに登場、「Met Gala」では大坂なおみ、ビリー・アイリッシュらと登場、と「Z世代」を代表するスーパーセレブに駆け上っている彼女。
現代を代表することばの紡ぎ手であり、多様性を象徴する存在である彼女の「うた」を堪能してください。英語学習のテキストとしてもおすすめです。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
言葉の力とその魅力を再発見できる一冊です。若き詩人アマンダ・ゴーマンが大統領就任式で朗読した詩を収めた本作は、単なる詩集ではなく、解説や対談を通じて深い理解を促します。翻訳者の鴻巣友季子と芥川賞作家の...
感想・レビュー・書評
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勉強してたので5月の新刊を今頃。
「あ、詩だけじゃなく解説も対訳もある。良さそう。」って、割と軽い気持ちで買ったのですが、一冊で何度も楽しめる深い中身でした。いい文庫本だ。作りも可愛いし。
米の若き詩人、アマンダ・ゴーマンが大統領就任式で朗読した詩の本。
①翻訳詩
②訳者鴻巣友季子さんと柴崎友香さんの対談。(文學界に掲載されたもの)
③鴻巣さん解説
④原文と詩の対訳
という構成。
②③を読むと、詩の印象がまた変わるし、
そこそこ英語を読める人なら、まず原文を読んで、他の章を読み進めるとより楽しい。
趣味的に語学学習しているもので、まずこの解説部分がとても面白かった。
また、語学に限らずいろんな発見のある2つの章でした。
ここ数年、日本でも詩歌をはじめ短文が復権しているように思えるのですけど、
言葉を絞れば絞るほど、書き手にも読み手にも教養や感性、考えを精錬する時間が求められますよね。
沢山の人が言葉や短文の魅力を知ると、なにか豊かさに繋がる気がします。
"perfect" でなくてもいい豊かさ。
ボリュームのある本ではないけれど、発見と思考のヒントに満ちている素敵な本でした。 -
英語と日本語訳併記の構成良いなあ。
どこが韻なのか、なんとなく感じる程度の英語苦手ぶりだけど、たのしい。
小さく音読してるだけでも、終盤の盛り上がりはなんとなく感じる。 -
図書館で見かけて短いので読んでみた。押韻は良くできていて技術的にはすごいのかもしれんが、とにかく内容が薄いのがつらい。前向きに進んで行こうぐらいしか言ってない。2021年バイデン大統領就任式での朗読映像もYouTubeで見たがやはり良さはわからず。
訳者の鴻巣友季子という人による解説が少しおもしろくて、本作のオランダ語とカタルーニャ語の翻訳者2名が白人だからという理由で降板させられた騒動に触れている。「表象にかかわる代弁者の資格というたいへんむずかしい問題だ」と解説しているが、そうか?自身も翻訳家なのだから、同業者が属性で逆差別を受けたことに「これは馬鹿げている」となぜ言えないのか。 -
日本語訳と原文の英語が両方ある構成、最高です。
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一つの詩を原詩、翻訳両側からじっくり読み込めるのはなかなかいい。
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背ラベル:931-ゴ
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この世界にあって、「それでもなお、光はある。わたしは、光になる」と訴えかけていると思う。
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2022.06.30 図書館
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解説や英語と訳の併記により、いろいろな楽しみがある本でした。
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2022年5月
バイデン大統領就任式で朗読された詩で、力強い詩なのだが、マッチョさはない。"痩せっぽちの黒人の少女"の言葉だからだろうか。目指すものがperfectではないという言葉からだろうか。
訳者解説は、現代の「翻訳」の問題についても触れており、興味深い。多様性とはと考える。
この本を読んだ後、YouTubeでアマンダ・ゴーマンさんの大統領就任式での朗読映像を見た。瞳の強さと腕の華奢が印象的だった。 -
【美しき桂冠詩人の力強いことばを再び】バイデン大統領就任式で朗読され、世界中に力を与えた再生と癒しの詩。雑誌掲載で大きな話題を呼んだ名訳が特別企画を追加し文庫化!

https://bunsh...
https://bunshun.jp/articles/-/54194
https://allreviews.jp/news/5885