拾われた男 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2022年6月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167918965

作品紹介・あらすじ

【ドラマ化!】
Disney+で見放題独占配信中!/NHK BSプレミアムで毎週日曜日22:00~放送中!

出演 仲野太賀 草彅剛 伊藤沙莉 薬師丸ひろ子 ほか


【自称・本格派俳優の自伝“風”エッセイ】
自宅前で航空券を拾ったら、なぜかモデル事務所に拾われた。フラれること十数回、借金は膨らみ、オーディションには落ちてばかり。それでも男は人との縁を繋ぎ、やがて本当の恋をし、大役を射止める。そんな折、アメリカから一本の電話がかかってきて……。俳優・松尾諭の笑いと涙のシンデレラ(!?)ストーリー。巻末に俳優・高橋一生による「松尾くんの自伝に寄せる文」掲載!


『拾われた男』を読んで、(中略)
彼に出会うずっと前から、拾われた男は
僕の友人だったのではないかと錯覚すらするほど、
益々気を許してしまう人になってしまった。
――高橋一生(拾われた男の友人の役者)


『拾われた男 上』(漫画・勝田文 文藝春秋)
コミックスも好評発売中!

みんなの感想まとめ

様々な感情を味わえるドラマチックな自伝風エッセイが展開されます。著者は、数々の挫折や借金を抱えながらも、運命的な出会いやチャンスをつかむ姿が描かれており、特に恋愛のエピソードでは、学生時代に14人に振...

感想・レビュー・書評

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  • 俳優/松尾諭さんの「自伝風エッセイ」。巻末に「史実をもとにしたフィクションです」と書かれているが、完全なフィクションでも驚かないほどのドラマチックな展開が多く、読んでいてびっくりしたり感動したり、笑ったり、色々な感情を味わえた。これまで松尾さんの人となりを知らなかったが、素敵な方ですね。恋愛でも、学生時代に14人にフラれ続けたと書いているが、結局は良い方と巡り合ったり、俳優の仕事もひょんなことがきっかけでチャンスを掴んだり、かなり運を持っている人だと感じた。お兄さんの話は涙なしでは読めなかった。とても人間味に溢れた内容豊かな本だった。

  • 著者松尾諭氏がどんな人なのか知らないまま読んで、あーあの人!
    ちょうどバス旅の番組を見ていて、ゲストだったところを見たけど、河合チーム、非常にコミニュケーション能力の高い人だった。街の人への声かけが、お仕事お疲れ様です〜始めるなど。この人のこと好きになるわ。
    水戸黄門で相手役の人を好きになるとか、借金があるとかダメエピソード満載だけれど、文章は面白く、周りにいる人も魅力的であたたかく…。
    当たり前だけど、エッセイ持った時点で、その文章能力の高さを認めていた人がいる…ということよね。

  • というのは、また違うお話で。という結びがクセになる。
    実話というのが信じられないくらいドラマみたいな話し。お兄さんに対する感情の移り変わりは赤裸々。

  • 俳優松尾諭の半生を綴ったエッセイ
    NHKのドラマきっかけで購入

    なかなかにダメダメな様子を包み隠さず描いている
    でもそれが自虐ネタでもなく、陽キャでコミュ強で愛され上手な描写と相まって、素直に面白く読む事が出来た

    最終話「拾われた男」はとても良い終わり方
    松尾諭の人生の話なのに、読んでいて自分の中の郷愁を刺激されている感じがして、じんわりと涙があふれてしまった

    作中の有名人は一切実名が出てこない
    読み終わっていろいろと検索
    ドラマにも出演していた井川遥・柄本明以外にも、小西真奈美・角替和枝・国分佐智子・緒方明(監督)など……
    wikipediaからリンクを跳びまくっての検索、楽しかった(笑

    各話タイトルがパロディになっているっぽいのだけど、元ネタがわからないものがちらほら
    気になる……
    「おーはまぼー」とか特に、なんだこの言葉

    エッセイとは言うものの、最終ページに
    『このエッセイは史実をもとにしたフィクションです』
    の文字が
    どこまで信じて読んでいいんだろう(笑

  • NHKのドラマ放送前に読み終えたかったのに遅れてしまった。
    全体的に面白かった。
    松尾さん、よく叫ぶし、よく声を出して泣きます(笑)
    嬉しければ酒を飲み、悲しければ酒を浴びるように飲み、借金まみれ。
    そしてコロッと女性を好きになる。

    当たり前の事だけど、人は一言では語れない。
    純粋な人にも狡い所があったり、素直かと思っていたらひねくれていたり、弱い人かと思いきや突然逞しく思えたり。
    松尾諭さんの良いところも悪いところも、飾り気のない言葉で面白おかしく描かれていた。
    20章の「同・三〇四号室」がシナリオ風に書かれていたのが楽しかった。
    お決まりの〆言葉「また別のお話で」が妻の言葉として書かれているのも。

    私はどちらかというと松尾諭さんよりドラマ主演の仲野太賀くんや伊藤沙莉ちゃんや草彅剛くんの方がファンだが(ごめんなさい)、松尾さんのファンの方が読まれたら、もっともっと彼と一緒に泣いたり笑ったり出来たかもしれない。
    それでも、ふとした切っ掛けが次の切っ掛けを呼び松尾さんの世界がどんどん広がっていったのは、ご本人の人柄と、サボりながらも続けた努力の賜物だ。

    少し変わってはいるけれど、こんなにもさらけ出してくれた松尾諭という人間を魅力的に感じる。
    次にどこかのドラマや映画でみたときは、これまでよりも親近感を抱いて応援してしまうだろうな。

  • ディズニープラスで実写を観てめちゃくちゃ良かったのですぐ原作本買いました。
    合間で出てくる作品や役者が誰なのか気になった。
    なんかドラマの感想になってしまうんですが、原作ではそこまで感じなかった兄弟の独特な距離感みたいなものをうまく実写化したなーという感じ。
    仲野太賀と草彅剛の演技力で底上げされてた。
    原作にはないショーンのエピソード良かったなぁ。
    最後の幻のお兄さんとのシーンも。
    原作読んでも実写の評価が変わらない、寧ろ奥行きが出る稀有な作品に思うので、個人的には原作→実写の順で楽しむのがおすすめ。
    そして、観終わった後は、シン・ゴジラのあのシーンが観たくなること、間違いなし←もはや実写の感想w

  • 読みやすくてとても面白い本でした。
    色々な経験をされた方なんだなとこの本を読んで知りました。

  • 松尾諭の、脚色ありの自伝。最後までグイグイ読ませる。27章からなり、話が単線・直線的に進むことなく、行きつ戻りつする。よく練られた構成。
    話好きなんだね。映画の話で、時間を忘れて盛り上がる。それに惚れっぽく、涙もろい。何度懸想する場面が、何度男泣きする場面があったろうか。とくにメキシコでの「世界ウルルン滞在記」のロケの章は感動的。この章でも、松尾諭は泣いて泣いて泣きまくる。
    それとわかる仮名で出てくる井〇遥や国〇佐智子が花を添えている。
    2022年、NHK-BSでテレビドラマ化。

  • ドラマを見てから読んだ。
    原作とドラマで少しずつ違う部分もあったけれど、どちらも面白かった。

  • 巻末の「文春文庫最新刊」という広告には「自伝風エッセイ」と紹介され、解説の次のページには「このエッセイは史実を元にしたフィクションです。」という注意書き。
    …エッセイでフィクションてあるんだっけ(そもそもエッセイってなんだっけ)?
    先にドラマを観始めて、面白かったので読んでみた。元々は松尾諭の話なのに、読んでいてすっかり仲野太賀のイメージになってしまい、松尾諭をテレビで見ると「あのエピソードは本当はこの人の…」と不思議な気持ちになる。
    俳優のエッセイだけあって、固有名詞はぼかしてあるが撮影や共演者の話などが出て来て、これはどの作品のことだろう?京都で好きになった女優さんて?とミーハー心がくすぐられる。一つの話が短くて読みやすいし、締めの言葉、「それはまた別のお話で。」にもそそられる。
    そして後半の要である兄の話。時には他人より遠い兄弟の距離感、わかるような気がした。また、兄に自分の知らない顔があって、それが皆に好かれるような顔であったことを知る、というのにはグッときた。
    どのあたりまでがフィクションかわからないが、航空券を拾ったことで運命が展開していくのは、まるでドラマのような展開だった。
    巻末の高橋一生の解説がよかったので引用しておく。まさにその通りの読後感。
    「彼が自分の周りの人間に生かされてきたことを常にどこかで感じていることと、その周りの人間への感謝が、今の彼を形作っているんだと思えて、なんというか、嬉しい気持ちになった。」
    ちなみに一番笑ってしまったところは、「Redford escape」!

  • NHKでドラマ化もされた俳優松尾諭の自伝的エッセイ。

    役者を目指して上京するも目が出ずくすぶっていたところ、自宅前で拾った航空券の持ち主が芸能プロダクションの社長だったという嘘のような出来事をきっかけに運を掴む。

    本書にも人に生かされているとあるが、何事も縁だというのを実感する。

    本書では伏せられている役者たちがNHKのドラマでは実名で登場するのは、NHKの威光か、著者の人徳か。

    著者の10年来の友人という高橋一生が1文を寄せている。
    ドラマ出演の打診は都合がつかず断ったが、本文中当人は一度も登場しない、と怒っているのがおかしい。

  • 拾われた男

    著者:松尾諭
    発行:2020年6月30日
    文藝春秋
    初出:文春オンライン2017年4月30日~(加筆)

    松尾諭という俳優は、今、テレビドラマに出まくっているような印象があるが、比較的最近まで、生活が安定せず、アルバイトもしていたようだ。彼の顔が売れたのは、深夜ドラマだがヒットした「SP 警視庁警備部警護課四係」(2007~2008年)だが、そのドラマ以降も次々と仕事が来ることはなく、一度やめたアルバイト生活をもう一度していたらしい。印象的な顔なので、アルバイト先で顔が割れることはなかったのだろうかと疑問になる。

    現在、NHK総合で放送中(BSでは放送済)の同名ドラマの原作。兵庫県尼崎市出身の著者による、「史実をもとにしたフィクション」として書かれたエッセイ。思った以上に面白かった。

    この原作では、有名人の名前や番組名、会社名などは伏せているが、バレバレ。NHKのドラマには、本書で名前を伏せている有名人がじゃんじゃん本人出演している。著者は所属事務所の新人女優である「ハルコ」さんの運転手兼付き人のアルバイトを事務所から言われて2度ほどしていたが、彼女は井川遥であり、ドラマにも出演している。新人時代と彼女が売れっ子になってからと、2度の運転手をしているが、新人時代に彼女から「癒やし系なんだね」と言われたことがあるという。そして、癒しの女王に癒やし系と言われるってことは日本で一番の癒やし系じゃないかと少し嬉しくなった、と綴っているのがおもしろかった。

    東京で家賃格安の事故物件に住んだ話では、部屋に鏡がひとつもなかった、なかったというより、本来あったであろう場所から取り外された形跡がある、と書いている。この辺りは、松原タニシが「恐い間取り」で書いていることと通じるものがあり、ちょっと恐かった。

    著者にはお兄さんがいたが、アメリカに留学したまま行方不明で、祖母が余命いくばくもない時に会いたがっていたのでメールを出したが、結局、帰ってこなかったし、もう縁を切っているような状態だった。そんな彼が、アメリカで脳出血により倒れ、手術が必要だが家族の同意がいるという連絡が入る。著者が行くと、その時点ですでに10万ドル(100円換算で1千万円)以上の医療費がかかっているという。これから必要な手術や治療を受け、飛行機に乗って帰国できる状態になるまで、さらに医療費はかさんでいくという。もちろん、保険に入っていないし、パスポートもビザも切れた不法滞在状態だった。

    著者はその時点でほとんど蓄えもなく、1千万円であってもとても払える状態ではなかった。暫くたち、大学病院に移って手術や治療を受ける。概算では、著者が一生かかっても支払えないような金額に膨れ上がっていた。しかし、アメリカ政府かミシガン州か病院かは不明だが、低所得者を救済するプログラムがあり、なんと、全部無料になったという。さらに、日本までの付き添い看護師2人の飛行機代も病院が負担してくれた。

    究極の自己責任社会のようなイメージのあるアメリカだが、実際はそうではない。結構、貧乏人にも優しい国なのである。しかも、外国人であり不法滞在だった人間に。保守的な言動をしている日本の人たちに、ぜひ、こうした事実を知って欲しい。

  • 自宅前で航空券を拾ったら、なぜかモデル事務所に拾われた。フラれること13回、借金は膨らみ、オーディションには落ちてばかり。それでも男は人との縁を繋ぎ、やがて本当の恋をし、大役を射止める。そんな折、アメリカから一本の電話がかかってきて……。俳優・松尾諭の笑いと涙のシンデレラ(!?)ストーリー。

    たまたまドラマを観たので、原作も読んでみた。京都での時代劇撮影のエピソードが楽しい。

  • ドラマも最初ちょっと見て挫折したけど、本はおもしろいかと思って挑戦してみた。まったくおもしろいと思えなかった。懲りない恋愛(失恋)話、酒に溺れる情けない話、真面目に演技の練習をするわけでもなく、運任せ。バイトもいい加減で借金がかさむ。こんな男のどこが魅力的なんだろう?

    俳優としては別に嫌いじゃないんだけど、こんな人だったなんて、知らなきゃよかった。

  • 3.0

  • ドラマ見てから読みました。
    読みやすくて期待以上に面白かったです。
    松尾さんの前向きな性格が魅力的だと感じました。

  • 不器用でだらしなくて、どうしようもないな!と思いつつ、結果を残している松尾諭の自伝風エッセイ。人間味があって愛着が湧く。今や有名俳優だけど、こんなに身近な人間なんだ〜。

  • 小説だと思ってジャケ買いしたけどタレントのエッセイとは。と思ってあまり期待せずに読んだけど、思いの外面白かった。文章上手だし。ただ、なんとかはまた別の話、は個人的には好きじゃない表現だったな。
    最後のページ、事実に基づいたフィクションって書いてあった。ただのエッセイでは無かったか。。
    愛すべき駄目男って感じ、楽しいかもだけど、友達にはなれんかも。

  • 読みやすくて、面白いです!

  • 面白かったです。松尾さんが、俳優業が好きなんだなあ、きっと人が好きなんだなあということが伝わってきました。若かりし頃、ダメなところもあったらしいけれど、一貫して、仕事場で出会った人と話すことを大切にされているところが凄いなぁと思いました。それが仕事を呼び、人に繋がり、また仕事が生まれていたような気がします。
    調子の良い文で書かれていて笑っちゃうシーンもありましたが、最後に語られる話では、この本が仕事もプライベートも成功しましたっていう終わりではなく、語らなくてはいけない心の内の部分までしっかり表現されていました。

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