海の十字架 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2022年7月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167919047

みんなの感想まとめ

戦国時代の人物や出来事に焦点を当てた短編集で、6つの物語が収められています。各篇は、外国貿易や海運、キリシタンなど、時代背景に深く根ざしたテーマを持ち、読みやすい分量で構成されています。主要視点人物に...

感想・レビュー・書評

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  • 6篇の時代モノの小説が収められた一冊である。各篇が各々に面白い!文芸誌の一冊に収まるような分量の篇が集まっているので、分量としても読み易いと思う。各篇を順次紐解きながら、素早く読了に至った。
    6篇は何れも、「戦国時代」の人物や事象に光を当てた物語になっている。外国貿易、鉄砲や火薬、キリシタン、国内の交易や物流というような「海」が背景に滲んでいるような物語が選ばれた、或いはそういう事柄を意識して作品が綴られた時期が在って、それらが選ばれて本書に収まったのかもしれない。何れにしても「この作者ならではの…」という感じだ。
    6篇各々の主要視点人物は、一寸「渋い」人選になっているかもしれない。
    「最初のキリシタン大名」と目される大村純忠が取上げられている。
    宗像大社に関連する宗像氏貞が取上げられている。
    服部友貞という人物は、津島辺りで海運等で活躍が在った人で、織田信長と対立することになる。
    三好四兄弟だが、これは兄弟で力を合わせて権勢を掴んで行く他方で、次第に力を失う。兄弟の一人である安宅冬康が小説の主要視点人物となっている。
    津軽為信に関しては、出自に少し不祥な点も在ることから、それを活かした展開も入っていて、なかなかに面白かった。
    長尾景虎は、後年に上杉謙信を名乗る訳で、各篇の主要視点人物の中では最も知名度が高い。本書の作品では、若き日に鉄砲と出会うというような挿話が描かれる。
    各篇毎に「入り込む」というような感じで、各々に愉しんだ。御薦めだ!

  • 2023.12.09 朝活読書サロンで紹介を受ける。キリシタン大名大村純忠。短編集。

  • 戦国時代×海 というテーマだったのだが、あまりメジャーじゃない人が主人公になっている短編が多くて、私の知識が追いつけず感情移入できなかった。上級者向けかと思います。

  • 大村純忠、宗像氏貞、服部友貞(津島水軍)、三好家の衰退、津軽為信、長尾景虎の佐渡支配の6つの短編をまとめた短編集。内容は薄い。

  • 作家と読み手の相性というのはあると思う。安部龍太郎氏の小説は何冊も読んでいるが、手元に残しているものは少ない。これも残さないな…と思った作品。ドラマ性がないというか登場人物が全く魅力的ではない。嘉吉の乱を扱った『彷徨える帝』なんかは好きな作品なんだけれども。残念。

    ※評価はすべて3にしています

  • 大村純忠、宗像氏貞、服部友貞、三好四兄弟、津軽為信、長尾景虎を主人公とし、大航海時代と戦国時代を関連付けして描いた短編集。

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著者プロフィール

作家。1955年福岡県生まれ。久留米工業高等専門学校卒。東京の図書館司書を経て本格的な執筆活動に入る。1990年、『血の日本史』(新潮社)で単行本デビュー。『彷徨える帝』『関ヶ原連判状』『下天を謀る』(いずれも新潮社)、『信長燃ゆ』(日本経済新聞社)、『レオン氏郷』(PHP研究所)、『おんなの城』(文藝春秋)等、歴史小説の大作を次々に発表。2015年から徳川家康の一代記となる長編『家康』を連載開始。2005年に『天馬、翔ける』(新潮社)で中山義秀文学賞、2013年に『等伯』(日本経済新聞社)で直木賞を受賞。

「2023年 『司馬遼太郎『覇王の家』 2023年8月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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