無恥の恥 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2022年7月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167919115

作品紹介・あらすじ

古来より「恥の文化」の中で謙遜しながら生きてきた日本人。
しかし、SNSが人々の心に眠っていた自慢欲求に火をつけた! 
SNSの発展とともにどんどん高度になっていく自慢テクニック。
……実は、清少納言も兼好法師も自慢したくてたまらなかった?! 

単行本『センス・オブ・シェイム~恥の感覚』を改題して文庫化。
文庫化を記念して、酒井さんとともに、
生粋の“恥ずかしがり屋”を自認する女優の小林聡美さんとの爆笑対談を収録。必読です!

「マザコン」が罵倒語だった時代ははるか遠く、
「僕がいちばん感謝したい人はお母さんです!」と公衆の面前で母親をハグする若者たち。
昔の親は、謙遜のあまりわが子を「豚児」よばわりしていたが、
今ではSNSで「ウチの王子」「姫」と堂々と愛でるように……。
古今東西、移ろいゆく「恥の感覚」を名エッセイストが読み解く抱腹絶倒・共感必至の一冊。

みんなの感想まとめ

「恥の感覚」をテーマにしたこの作品は、古来からの日本人の謙遜文化と現代のSNS時代における自慢欲求の変化を描いています。読者は、自分だけが恥ずかしさを感じているのではないと共感し、安心感を得ることがで...

感想・レビュー・書評

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  • 「無知は罪なり」をモットーに生きているので、無知は恥でもあるのかな、と思い、タイトルに惹かれて買ったのですが、「無知」ではなくて「無恥」だった(笑)。
    著者が「恥ずかしい」と思うことについて、かなり辛辣につづったエッセイ。例えば、お金持ちの男とカオが良い女性のカップルを見ると、男はカオで相手を選び、女はカネで相手を選んだように見えて恥ずかしくなってしまう、など。みんな口では思っても言わないよね。すごい辛辣なこと書いてるんだけど、いちいち「そんなことを思う私がオカシイ」と断っているので笑える。
    SNSは自慢したい気持ちがバレバレで恥ずかしい。自慢に見えないようにさりげなさを装っていても、それがまた恥ずかしい。これもうなづけた。私もSNSに投稿をするけど、やっぱり自慢だよな。別に隠そうともしてない。おいしいものを食べた、楽しいことをした、面白いところに行った、景色がきれいだった、非日常を味わった、そんな内容を、記録のため~と言いながらSNSに投稿してるけど、友達に「いいねー!」と思ってもらいたいわけだし。うんうん、全く否定しないよ。恥ずかしいからやめた方がいいのね。でもやめられないな、どうしてかな(笑)。←私は昔から記録魔で、読んだ本行った場所食べたもの、色々記録したい派で日記をつけていたので、日記の代わりというのもある。自分の投稿を読み返すのも好き。非公開にして投稿すればいいのかも。それってSNSの意味あるかな(笑)。
    あと、すごく共感したのが、自己啓発本を読んでいる人が恥ずかしい、というの。私もすごく恥ずかしいと思うし、私は絶対に自己啓発本を読まないんだけど、職場に常にそれ系の本を持ち歩いている人がいるな。恥ずかしくないのかな。恥ずかしくないんだろう。だから堂々と持ち歩いて、見えるところに置いてあるんだ。なんならこんな本を読んでいる俺はカッコイイと思っているんだろうな。恥ずかしくない?って聞いたらえ?なんで?っていうだろうな。

    などなど、私としては共感できることが多くて、日頃思っていてなかなか言語化できないことだらけで痛快でした。

  • 面白かったです。私にもなぜか恥ずかしくて言えない言葉、あります。周りの人とそんな会話したことなかったから、この本を読みながら私だけじゃなかったのね~とホッとする。SNSは自慢だと私も思う。それを以前、ブログに書いたら怒って反論した人、いました(笑) 今回の本もそうだけど酒井さんはテーマ選びが絶妙で、一つのテーマの深堀もとことんするから面白い。そうそう、その通り~と頷きながら読み進め読了。

  • 恥ずかしくないかどうか
    は私の行動基準の中でかなりウエイトがある

    他人を見る尺度としても重要

    本の内容は興味深かったが
    文章表現があまり好きではないかな

  • 兼好法師は、『徒然草』のなかで、そんな含蓄のあることを綴っていたのかあ、と思うと同時に、高校の時に習ったはずなのに、理解もしてなく覚えていない自分が恥ずかしくなるのでありました……。

  • 確かに昭和世代は「恥を知る」文化だと思った。一人では恥ずかしくてごみ拾いができないのに、サッカー日本代表のサポーターという集団になるとスタジアムを清掃して世界を驚かせているのは言いえて妙。著者の、特定の人前で話すのは恥ずかしいが、不特定多数の見ず知らずの人の目に触れる下ネタ満載のエッセイを執筆することは恥ずかしくない……という感覚=センス・オブ・シェイムは、よく分からない。だが、著者や益田ミリさんのような、私と同年代の女性作家が好きなところをみると、同じ感性を持っているのかな?

  • 私自身も恥ずかしさを感じやすいタイプで、最近は特に「恥ずかしい」と思う瞬間が増えた。
    そんなときは「自分と周りに期待しすぎていないかい?」と自分に問いかけたい。
    「恥ずかしい」と感じたら、必要以上に自分を縛らず、まあ日本人は先祖代々恥ずかしがり屋気質であり、その遺伝子には逆らえないし、いつか羞恥心もすり減っていくんだから、今は恥とうまく付き合っておこう、と、気楽にかまえておきたい。
    そして、いつか自分が歳を重ね、羞恥心が摩耗して、恥ずかしさから離れられる日を、辛抱強く待ってみることにする。

  • 恥への考え方、すごくおもしろかった!
    気にしすぎですよーと思うこともあればわかるわかる!と頷くこともあり。
    親への感謝はアピールみたいに思えて私もモヤってするなあ〜
    それどころか、SNSって本来は自分の書きたいことを書けばいちんじゃないかなとは思うんだけど、嫌なら見ないでください!って言葉にはすごいイライラしてしまって。
    だって書くのが自由だったら見るのも自由だし、それに対して直接攻撃するのは違うかもだけど色々感じて何か思うのも自由なんじゃないの、、?と思うけど、、、。
    嬉しかったこと、悲しかったこと、自慢したいこと、これら全部別にSNSに書かなくたって生きていけるのに、思わず書くって選択をしてしまった、「ねぇねぇ見て見て〜〜ねぇ見てよ〜〜」って気持ちが恥ずかしいのかな?

  • さくっと読了。

  • 色々な恥があって、あー!分かる!って共感するものもありました。著者さんは年齢が高い方だと思うので、そこも気にする?みたいな世代間ギャップも感じ面白かったです。

  • 中年とSNS、実によくわかる。感謝にテレない時代、同じことを思っていた。クールジャパンの痛さ、つらい。すべてヒトゴトではなく、常に恥の感覚・記憶と戦って、「穴があったら埋まりたい」「どこか遠くに行ってしまいたい」「ギャー」と思考がループする自分にとって、これほど日常的な恥の種類を丁寧にさらってもらって少し楽になった。少しだが。

  • エッセイが、上手すぎる。日々なんとなく感じてるあれこれが「そうソレソレ!」に纏まってる鮮やかさ。

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著者プロフィール

エッセイスト

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

酒井順子の作品

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