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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784167919283
作品紹介・あらすじ
260年の泰平の間に、積もり積もった借金はなんと25万両!
この世のものとは思えぬ負債を知った長男はショックで急死してしまった。
丹生山松平家12代当主は、次男三男を飛び越えて庶子の
四男・小四郎に後を継がせて隠居すると、
ひそかに「大名倒産」の準備を進め……
何も知らずに大名家の家督を継いでしまった21歳の
小四郎、糞がつくほどの真面目さ誠実さを武器に
なんとか倒産を防ごうと必死の「経営再建」に乗り出すが。
参勤行列を整える金にも困窮つつ
三万石の御領国・丹生山へ初のお国入りをした小四郎は
倹約また倹約、殖産産業の鮭の養殖、国家老も商人も巻き込んで
なりふり構わぬ金策。しかし焼け石に水…
健気な若殿の大逆転はなるのか。
万策尽きた時、人の世を眺めていた七福神たちが動き出す⁉
<逃げ切りを目指す親世代ⅤS巨大な負債を押し付けられた若者>
笑いと涙がてんこ盛りの豪華エンターテインメント!!
巻末対談 浅田次郎×磯田道史
みんなの感想まとめ
経営再建に挑む若殿の奮闘を描いたこの物語は、コミカルでありながら深いテーマを持つ時代小説です。主人公の小四郎は、借金まみれの家計を背負い、真面目さを武器に懸命に立て直しを図ります。彼の姿は、現代の若者...
感想・レビュー・書評
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面白かった
上下巻からなるコミカル+ファンタジーの時代小説。久々の浅田次郎でしたが、楽しく読むことが出来ました。
しかし、実のところは、現代の若者世代への警告(陳謝)だったり、江戸時代の武士たち哀愁だったり、改革のリーダ像だったりを感じさせる物語でした。
上巻です。
松平家12代当主にまつりあげられた四男の小四郎。
前藩主の父親は借金まみれの藩の計画倒産を企てて、その責任を小四郎に負わせることを画策。
先代VS若殿の構図です。
借金総額25万両、利子が毎年3万両、収入は1万両
返せるわけがない..
しかし小四郎は経営再建に取り組みます。
改革は成し遂げられるのか?
と上杉鷹山のような物語かと思いきや、まったくそんなことはなく(笑)、小四郎の人柄(だけ)で話が進んでいきます。
まずは、兄の嫁とり。これまたお金がかかります。
そして、領国・丹生山へのお国入り。これまた金がかかります。
お殿様なのに、なりふり構わず、ある意味上下関係も投げ出して、何とかしようとする小四郎!
そして出てきた貧乏神!
ここから神様まで巻き込んで、さてさてどうなる?
下巻に続きます!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
義母本。
浅田次郎を初めて読む。
ときどき つっかえるも、さすがの読みやすさ。
主人公の若殿の、背筋がピンとのびた感じがいい。
それだけが取り柄の彼を、担ぎすぎな気がしないでもないが。
そして何よりも、鮭の守(かみ)が面白すぎる。
下手なグルメものより、よっぽど食欲をそそられた。 -
義母から借りたシリーズ3作品目。
江戸時代の話だから難しいと思ったら、面白くてさらさらと読めてしまった。
江戸時代の武士にはよく分からないしきたりや決まり事が多かったことが分かりました。武士はお金のことに関わっちゃいけないとか、殿様への挨拶の仕方とか色々決まってて大変そうでした。
それにしても小四郎がちょっと可哀想。どうにか立て直してほしいと応援したくなる。ご隠居にも考えがあるのかもしれないけど、やっぱり小四郎が不憫で肩を持ちたくなる。
そして小池越中守めっちゃ良い人!鮭に目がないのもなんか可愛い。笑
これからも越中守が小四郎のことを助けてくれるといいな。下巻も読んでみよう。 -
とっても面白い!
文字数は多くてもすごく読みやすいのでページをめくる手が止まらない。
真面目な問題にもコミカルな表現で笑わせてくるし、かと思えばいきなりしんみりさせられる。
上巻ではまだ問題解決にはほど遠いけれど、下巻でどうなねぇるのか楽しみ! -
炸裂の浅田エンターテインメント。厳かな雰囲気の殿中に始まる物語は、大名倒産をもくろむ奇才の先代当主の謀略に、誠実さと地道な努力で立ち向う当代 松平和泉守信房が、周囲の人々はもちろんのこと、貧乏神に七福神、果ては死神まで巻き混んで抱腹絶倒の大団円へ。久しぶりに面白いエンタメ小説を読んだ。
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映画化もされて気になってた本。
何故だか脳内では阿部サダヲさんのイメージだったけど、お殿様は21歳で???と思ってたら、神木隆之介さんでした。
丹生山松平家には4人の息子達がいて、跡取りの長男、知性が足りないけど庭いじりの天才な次男、賢いけど病弱な三男、町娘との間に生まれたため足軽の子として育った四男。長男が跡を継いでめでたしのはずが、借金の額があまりにも大きかった事に驚いて亡くなる。次男も三男も跡取りには無理があると四男が継ぐ事に。でも凄い借金で、このままだと前代未聞の大名倒産?ってお話しです。
久々の歴史小説&春休みで忙しくてやや苦戦してるけど、話はとっても面白い。さすが浅田次郎さん。《父さんの倒産は通さん》とか言ってるし。
下巻も楽しみ。 -
楽しい
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悪い親父だな〜(怒)
こんな悪だくみで家督を継がされたんじゃ
たまったもんじゃござんせん。
越後の小藩の四男坊・小四郎、受難。
貯蓄がないならないで
倹しく暮らせばいいとも言えないのが
大名のつらいところ…参勤交代もあるしね。
最初は頭を抱えるだけだった小四郎が
古狸たちからノラクラかわされてるうちに
だんだん腹立ってきて
本気で借金返したろう!と思う気持ちが
よ〜くわかります(T ^ T)
諸事情により跡目を継げなかった
次男・三男が、いい味のキャラで。
問題も多いけど、心根が温かいっていうか。
彼らの存在が支えになった気がする。
『武士の家計簿』ともまた違う展開で
知恵はこうして働かすものなのかと
上下巻なかなかに楽しませていただきました。 -
貧乏を絵に描いた様な越後3万石の藩内で、新しく藩主になった小四郎。前藩主はあまりの借金に藩を計画倒産させることで、現状を打破しようとしますが、クソ真面目な小四郎は、倒産そのものを回避しようとする。
小四郎の人柄が、兄の祝儀を良い方向に運んだり、参勤交代の行列でも、兄の妻の実家が助けに入ったりと、危機を回避していく。
信念があり謙虚なひとの元には、人が寄ってくるのですね。
上杉鷹山の藩政改革を思い出しますが、改革は内部の人間では、上手くいかないのだなと改めて思いました。
下巻も気になりますが、貧乏神や仏様も登場したりと、どのように危機をくぐり抜けていくのか楽しみです。 -
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浅田次郎さんの比喩表現がとてもいい(笑)
特に塩鮭のくだりはヨダレが出るほど面白かった(笑)
塩鮭が食べたくなるw -
主人公は殿様の庶子として生まれた松平小四郎。
9歳になるまで顔を見たこともない実父より、実直で愛情深い育ての親を慕っているが、急遽家督を継ぐことになった21歳。
小四郎には兄が三人いたので、当然家督を継ぐなんてことは誰も考えてもいなかったが、長男の急死、次男のうつけ、三男の病弱ということからそういう流れになったのだ。
しかしそこには裏があった。
先代の殿、つまり小四郎の実父は、借金まみれで身動きの取れなくなった藩を倒産させ、その責めを小四郎に負わせ(つまり切腹)て、なんとか生き延びようと裏で画策しているのだ。
頭が切れて人情味などの持ち合わせのない先代と真面目で誠実だけが取り柄の凡庸な跡継ぎの、藩の経営をめぐる戦いが始まる。
これは普通に考えれば、凡庸な若造に勝ち目はないけれども、物語的にはいろいろ考えられるよねえ。
私も、小四郎の人柄にほれ込んだ人たちが力になり、先代一味をコテンパンにするのではないかと思いながら読んでいた。
ま、阿呆な次兄の正妻の父なんかも、旗本中の旗本という役職もキャラクターも強烈な人物も、気がつけば貧乏で真面目しか取り柄のない小四郎の力になってくれたりする(ちょっと迷惑)し、他藩の勘定役だった人物も支えてくれはする。
が、どうもそれだけではない。
藩に取りついていたはずの貧乏神が不本意ながら小四郎たちのために七福神を呼んだり、何なら仁王様(いえ、仁王丸です)までも味方になるのか?
小四郎チートじゃん。
いやいや浅田次郎だもの。
まだ上巻。
結果はハッピーエンドとしても、まだまだ二転三転するはずだ。
映画化のこと知らないで借りてきたので、予約が増える前にさっさと下も読みたい。 -
溜まりに溜まった負債をどうするか…時代は違えど、今もよくありそうな話。事情を知らず、お家を継いでしまったお殿様の実直な人柄もあり、ついつい応援しながら読み進めた。
途中から貧乏神やら、薬師如来やら、この世のものではないものも登場。どうなっていくのか続きが気になります -
普通の時代小説かと思いきや、そこは浅田次郎作品。そこかしこに笑いあり、たまに涙あり、ついでに貧乏神も登場するという、単なる時代小説ではない、読み応えたっぷりの作品。
自藩の財政立て直しを必死に図る主人公、その父親で計画倒産を密かに企み、全てを息子に押し付けようとするご隠居。この善と悪の構図に、様々な個性豊かな人物や、本当に臭ってきそうな神様までからんできて、どうおさまるのか、とにかく続きが気になる!
下巻が楽しみ。 -
私が浅田次郎作品で好きなのは「プリズンホテル」「きんぴか」である。
すなわち、本作は「そっち系」の時代小説だ。笑いあり、人情あり、企みあり、ついでに貧乏神付きである。
この貧乏神がお気に入りである。さても、下巻に何をやってくれるのか楽しみである。 -
もくじ
一、和泉守殿下城差留之事情
二、十二年前過日之追憶
…
とあり、主な登場人物に貧乏神を認める。
きっちり硬い文章で事態の重大さを伝える文章なのだが、笑わせにかかる。浅田先生の得意技を楽しみながら読む進める。
足軽の倅として育った小四郎、前代当主の落とし胤として、越後の松平家の当主となる。実は先代の計画倒産の犠牲となる企み。
主人公の生真面目さ、格式張っているけれど助言してくる老中、手助けとなる水売り、頭の悪い兄の婚姻、兄の縁から肩入れしてくれる旗本の大番頭。
色々あってのお国入り。ちゃんと解決するのかなと思いながら、下巻に向かう。 -
松平という由緒正しい大名が計画倒産を目論む⁉話
①25万両という借金を突き付けられた就任間もない当主小四郎の頑張り②4人の人物を苦も無く演じきる大ボスの先代ご隠居様の人となり③脇役たちも種々雑多④七福神たちの人(神)となり
面白かったです。読み始めは眉間にシワ。でも読み進むにつれて止まらなくなりました。初浅田氏の小説。江戸時代と現代は地続きと言われ目が覚めた気が。 -
御家取潰し間際の状態なのに思わず笑ってしまう登場人物達の言動、そして糞真面目な者たちにホロリ。
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時代小説は、とっつきにくいと思いきや文章のリズムよく、思わず吹き出してしまうところもあり、とっても楽しい。
下巻も期待!
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