見えないドアと鶴の空 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2022年12月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784167919764

作品紹介・あらすじ

結婚して六年。繁村昂一は、二年前に出版社を辞め、失業中。
大手代理店に勤める妻の親友・由香里の出産を手伝ったのを機に
際どい三角関係が始まる。
2人の関係にきづいた妻は、昂一をある場所に連れ出した。
次第に、思いもかけない事実と、人間関係の重さ、繋がりの凄まじさに
目を見開いてゆく昂一。


この世に奇跡は必ずあるし、それはいつでも、誰にだって起こりうることなのだ――

奇跡の意味を描く傑作デビュー長編。

文庫あとがき収録。

感想・レビュー・書評

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  • 同じ作者の「神秘」上下がとても良かったので、読んでみましたが、うーーーん。あまり心に響かなかったです。登場人物の誰一人とも共感出来なかったからかなぁー

  • 最初、いつもの優柔不断な男性主人公を中心とした不倫ものかと思ったら、まさかのオカルト・ホラー展開。
    超能力者も死霊も出てきて、まさにトンデモなストーリー。
    しかしオカルト展開の中でも愛や性愛、人間とは、というテーマを不自然さなく盛り込めるのは、やはりこの著者、只者ではない。

  • あとがきにも書いてあったけど、SF入れるのが特徴らしい
    どういうふうに進むのか気になってたから、まさかのSF入ってきてびっくりしたけど、新鮮で面白かった
    でも奥さんのこと好きなのか好きじゃないのかどっちなのってもどかしくなる時が多かった

  • 最後まで登場人物を好きになれませんでした。登場人物全員魅力を感じなくて、しまいには超能力とか出てきたので何でもありだな、、、と。
    特に昴一は奥さんに何の相談もなく仕事をやめてきてヒモになったのにもかかわらず、なぜか絹子に不満を持っている感じがいやでした。
    最後まですっきりせずに終了しました。

  • 筆者の本の中では面白い方の部類。
    主人公の内省が多いのがこの人の特徴。
    再読するかどうかは、しばらく経ってから。してもよいと思うが今はその必要を感じない。

  • 他の書評が芳しくなかったのですが、最初から引き込まれ…海外作品に似た感あり。

  • 友人から借りた時、文庫本の裏表紙にあるあらすじを読んで面白そうなヒューマンドラマ系統の話だなと思ったけど予想を裏切るオカルト展開。

    勝手な期待を裏切られただけ、、にしても主人公の昂一の思考回路もコロコロと簡単にひっくり返ったりで、普段サスペンスを読みがちだからか説得力に欠ける内容が多くてあまり響かなかった。

  • 大好きな作家さんだが、分からんかった。
    もちろん面白いけどあまりに超常現象過ぎて・・

  • akaさんの表紙に惹かれて

  • 度し難い ききょう帰敬 出産時の剃毛のせいもあるだろうが下腹部は殆ど無毛で ないおう内奥を刺戟する 鍼灸院 面貌を眺めながら げんか言下に否定して 茫然とした心境 酔った勢いで誇張めいた言辞に自ら溺れただけの老人を殴り倒し こんな唐変木を持って絹子もさぞや遣る瀬なかったことだろう 宛ら波濤が岩を侵食し二つとない形象を刻むように 呼吸するただの思い出でしかないのだ 頻繁な交際をするでもなく のし熨斗をつけて由香里にくれてやるわ ぎょうが仰臥する絹子の身体 予想外の蹉跌 ちしつ知悉している政治の世界 奇跡なくしてはこの世界はただの救いなき暗黒であるし

  • 白石さんぽい方向に行きましたね。
    人間てなんでそうやって運命の人とくっつくのかを長々描いている感じ。

  • 白石さんの作品は「ここは私たちのいない場所」、「草にすわる」、
    「20の短編小説 いま二十歳の貴女たちへ」などを読んで、
    人生の歩み方や心温まる言葉などがあって良かったので
    この作品を手に取りました。

    結婚をして暫くした昴一は仕事を辞めて失業中。
    代理店に勤める妻の親友の由香里の出産を手伝ったのを
    きっかけに三角関係が始まる。
    二人の関係に気が付いた妻が夫をある場所に連れ出したことから事態は想像を絶することに。
    生きる意味を読者に投げかける長編小説。

    失業中をしてしまいそこから三角関係が始まってしまうというのは
    割と小説の中でもよくある展開なので驚くことも無かったですが、
    ここに妻の親友の出産を手伝ったというのが一番違和感があり、
    妻の言った通りに「女には他人に見せちゃいけないものが
    たくさんあるんだから」というのは納得できました。
    知的でよく出来た妻とは対照的な人物の由香里は
    何処か保守的な所があったり男性が誘惑されそうな要素が
    ちらほらと見え隠れしていましたが、
    それがただの愛情や母性本能をくすぐられるというのではなく、
    幼い頃から備わっていたスピリチュアル系のものに発展していったところが驚きでした。

    中盤までは今まであまり読んだことのない内容だったり
    スピリチュアルのことや死生観などについて何とか
    理解するように読んでいましたが、
    さすがにラストの頃には思想的な考え方についていけなくて共感できる部分も少なくて残念でした。

    ただ、誰もが、無辺の宇宙空間に瞬く星々のように
    かけがえのない貴重な存在であり、広大な沈黙の海に浮かぶ小さな島々の一つ一つに違いないということ。
    そして生命とは無限の闇が稀に生み出す一個一個の奇跡的な光であって、その光が互い引き合ったり繋がって編み上げられた
    淡く儚い光のレースではないかという考え方は納得出来ました。

    著者は自分がいったい何のために生まれ、生きているのか、
    それを真剣に考えているのが今までの作品の中でも
    軸として描かれていたようで、スピリチュアルを描くことに
    よって更にこの課題を持っていたいということが
    あとがきでも更に書かれていたので強い信念があるのだなと思いました。

    今回の作品は理解するのはやや難しいですが、
    今後の作品はどのように飛躍していくのかも
    気になるので注視して読んでみたいと思います。

  • 【すべては三角関係から――感動長編】家計を支える妻、妻の幼なじみの女性との三角関係からはじまる想像を絶する事態。生きる意味を読者に投げかける長編。

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著者プロフィール

白石 一文(しらいし・かずふみ):1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。文藝春秋勤務を経て、2000年『一瞬の光』でデビュー。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で第22回山本周五郎賞、10年『ほかならぬ人へ』で第一四二回直木賞を受賞。著書に『不自由な心』『すぐそばの彼方』『僕のなかの壊れていない部分』『草にすわる』『どれくらいの愛情』『この世の全部を敵に回して』『翼』『火口のふたり』『記憶の渚にて』『光のない海』『一億円のさようなら』『プラスチックの祈り』『ファウンテンブルーの魔人たち』『我が産声を聞きに』『道』『松雪先生は空を飛んだ』『投身』『かさなりあう人へ』『Timer 世界の秘密と光の見つけ方』等多数。

「2024年 『代替伴侶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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