もう泣かない電気毛布は裏切らない (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2023年2月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784167920043

作品紹介・あらすじ

俳句を詠む、俳句を味わう喜びを一冊に閉じ込めた、
俳句甲子園世代の旗手の初エッセイ集

恋の代わりに一句を得たあのとき、私は俳句という蔦にからめとられた。
幼い息子の声、母乳の色、コンビニのおでん、蜜柑、家族、故郷……日常の会話や風景が、かけがえのない顔をして光り出す。

正岡子規を生んだ〈俳句の聖地〉、愛媛県松山市に生まれ、高校時代に俳句甲子園をきっかけに俳人となった神野さん。
NHK-BS「俳句王国」司会などマスメディアでも活躍する才媛が、明晰にして情緒あふれる筆致で俳句の魅力に迫る珠玉のエッセイ集。

人は変わらないけど、季節は変わる。言われてみればそうかもしれない、と頷く。
定点としての私たちが、移ろいゆく季節に触れて、その接点に小さな感動が生まれる。過ぎ去る刻をなつかしみ、眼前の光景に驚き、訪れる未来を心待ちにする。
その心の揺れが、たとえば俳句のかたちをとって言葉になるとき、世界は素晴らしいと抱きしめたくなる。生きて、新しい何かが見たいと思う。
季節はめぐる。つられて、私も歩き出す。一歩、一歩。俳句と一緒に。
(「あとがき」より)

みんなの感想まとめ

日常の中に潜む小さな感動を俳句を通じて味わうことができる一冊です。著者は、幼い頃から俳句に親しみながら、家族や故郷、季節の移ろいを情緒豊かに描き出します。エッセイには、他の俳人の作品も引用され、俳句が...

感想・レビュー・書評

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  • 前の冬に、内容も確認せずにジャケ買いした一冊。一年越しにようやく読んだら俳人さんのエッセイだった。引用されるご本人と、他の俳人の歌が良い。「しんしんと寒さがたのし歩みゆく」

  • 分からないなりに、俳句は「額に入った絵を言語化したもの」というイメージ。言葉を絵に置き換えて俳句を読んだら、情景も心情もなんとなく分かる気がしてくる。
    様々な指南書に書かれている事なんだろうけど、経験して初めて「わかった」時の高揚感は特別。

  • タイトルの十七音に惹かれて読め始めたこの本。日々を慈しむことを教えてもらったような気がした。また、私も家族が増えるタイミングでこの本を手に取ったこともあり、筆者が人生の先輩として歩んできた道を追体験しているような気持ちになった。

  • 面白い。プレバトの俳句も好きだけど、この本も好き!図書館で借りたから、本買わなきゃ。

  • 同世代で、同じ時期に息子が産まれて。
    共感することしきり。

    季節を感じられる生活。
    子どもの視界。

    記録し続けよう。

  • きっと、ダイジョブ

  • 俳句がよくわからないという人にもさらりと
    読むことができる本です。

    身の回りには「季語」が溢れていることがわかりました。

  • 2023 俳句エッセイ

  • 短歌は結構、好きだけど、季語しばりのある俳句はそれほどでもなかったけど、季語があるから良いんだよ。と気づかせてくれる俳人のエッセイ。

  • 季節や環境の移り変わりが、俳句があることで鮮やかになるんだと改めて分かった
    亡くなった祖母が好きだった俳句のことを少し自分にも近く感じられるようになったし、著者と同じように子育てをしている者としても共感できることが多く、今この本に会えて良かったと思えた
    「句集と絵本」のところは自分の父と重なり胸がいっぱいになった

  • 言葉と生きていく

    全部を言葉にしないからこそ伝わるものもあるんだねえ、奥が深いねえ

  • このエッセイの著者で俳人の神野紗希さんを初め知りました。小さなお子さんのお母さんで、瑞々しい文章。俳句を詠む人だけあって、季節の移り変わりや、お子さんの発する言葉から感じ取る世界が豊かで味わい深いです。
    神野さんは俳句を「読む」だけでなく「読む」人でもある、と、この本のなかで書かれています。そして、この本では神野さん以外の俳人や歌人によるたくさんの俳句や短歌が紹介されています。南十二国さんと正木ゆう子さんの俳句をもっと読んでみたいなぁと思いました。あと、もちろん正岡子規。

    子供たちに国語を教えるとき、読解でいちばん難しいなぁと感じるのが随筆、つまりエッセイ。
    日常の何気ない出来事から立ち上るあらゆる思いが綴られた文章を読んで、筆者に共感したり「そんなことと繋げるのか~」と意外に感じたり。すると日々のあれこれがなんだか違って見えてきたり。それがエッセイを読む面白さだと思うのだけど、そこをなかなかうまく伝えられないもどかしさ。
    うまく伝えられる方法はあるはずなんだろうけど、結局、「カクカクのことをシカジカのことと結びつけるところに筆者の視点の面白みがある」的な無難な説明でお茶を濁してしまう。自分が「面白い」「いいなぁ」と思った度合いが強くて、それを伝えようとするほど、それを聞く子供たちとの温度差が生まれそうで躊躇してしまう。
    でも少し前、教科書の短歌の単元で読んだ短歌にとても感動したと中2女子が話してくれた。
    「鯨の世紀恐竜の世紀いづれにも戻れぬ水仙の白」
    という、馬場あき子さんの歌について話す彼女のまぶしかったことを思い出した。

  • 【俳句甲子園世代の旗手、初エッセイ集!】「恋の代わりに一句を得たあのとき、私は俳句という蔦に絡めとられた」。明晰にして情緒あふれる筆致で俳句の魅力に迫るエッセイ集。

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著者プロフィール

俳人。1983年、愛媛県松山市生。第1回芝不器男俳句新人賞坪内稔典奨励賞受賞。句集に『星の地図』(マルコボ.com)、『光まみれの蜂』(角川書店)。著書に『日めくり子規・漱石 俳句でめぐる365日』(愛媛新聞社・第34回愛媛出版文化賞大賞)、『もう泣かない電気毛布は裏切らない』(日本経済新聞出版社)、『30日のドリル式 初心者にやさしい俳句の練習帳』(池田書店)ほか。お茶の水女子大学大学院博士後期課程修了。現代俳句協会青年部長。明治大学・聖心女子大学講師。

「2019年 『女の俳句』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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