さまよえる古道具屋の物語 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2023年3月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784167920104

作品紹介・あらすじ

人はその古道具屋が、いつもの道にあることに、ある日ふと気づく。
中に入れば、要りもしないモノを、店主から無理やり買わされる。
そのモノは、持ち主に、ある時はラッキーを、ある時は災いをもたらすのであった――

第一話:「さかさまの物語」
    1989年、春。秀は大学を中退し、弁当工場でアルバイトをしながら、小説家を目指している。

第二話:「金色の豚」
    90年代半ば。30代の香奈は、かつて東京にいた頃、心の虚しさを埋めたくて、女占い師に貢ぎ、多額の借金を負っていた。

第三話:「底のないポケット」
    2000年代。信也は編集の仕事をしていた出版社を早期退職し、IT企業に勤める妻を都内にのこして、田舎で、自分の本の執筆にとりかかっている。

第四話:「持てないバケツ」
    都内のマンションで暮らす由紀子。夫は田舎で晴耕雨読の生活を送っているので、年下の恋人と逢引き三昧の日々を送っている。

第五話:「集合」
    専業主婦・工藤真沙美は夫の浮気に悩んでいる。

第六話:「幸福への旅立ち」
    1980年代前半。幼い息子を亡くした母親がいた。

バブル前夜から二度の大震災まで、激しく移り変わる世相を背景に、
モノと心の間で翻弄されながらも懸命に生きる人々を描く
傑作長篇。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

不思議な古道具屋を舞台に、さまざまな人々が持ち込む物語が展開されます。店主は独特なキャラクターで、訪れる者たちは必要のない品を次々と買わされ、その結果として幸運や不運を経験します。物語は連作形式で、登...

感想・レビュー・書評

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  • ある日、突然現れる古道具屋。
    ふらりと立ち寄ってみると、中には忍者ハットリくんのお面のような顔の店主。
    そして、座り心地の良い椅子。その椅子に座ると買い物をしないと椅子から離れることが出来ないようだ。
    そして押し付けられるように買った物がキーワードになって物語が進む。

    いくつかの作品が収められていて関連している。
    登場人物もまぁまぁ多い。
    ページ数もなかなかで。
    きっと本当は面白い作品だと思えるのですが、疲れが溜まっているときには読まないほうが良かったな、と思いました。物語についていけなかったことがあったので。

    少しファンタジーのように感じる設定で、この作品も色んな人を励ましてくれているのかな~と思いました。

  • 登場人物達がある日骨董屋に立ち寄る
    性別不明「ハットリくん」似の店主から
    すすめられて骨董品を購入する
    そこから何かが変わっていく

    時代の変化と登場人物の変化

    不思議な繋がりの話

    最初は面白く読めた
    途中から集中力がなくなり
    話の後半の作品の意図が読み取れず
    少し生活が落ちついたら
    もう一度挑戦して読んでみたい

    図書館で予約して次の方が待っているので
    今回は読み直さず返却する

  • 最後までぐいぐい読ませてくれるし、あまりだれることなく読めました。
    古道具屋が解放されてよかった。
    みんな引き継いだ道具を正しく使って幸せになってほしいですね。

  • ★3.5
    スタートはよくあるお涙頂戴小説かなと思いきや、3章で様相を変える。ホラーを読まされていたのかと。
    作家志望の青年が所帯を持って作家となり、担当編集者とその妻が絡み、小道具屋で買った絵本が繋いだ人の関わり、震災を2度体験した女性、そして病気の少年の母。一堂に会したとき、古道具屋の存在意義と昇華に繋がるエピローグ。
    ちょっと上手く行き過ぎ感はあるけど、単なる感動物語ではなかったところが良い。

  • ある日突然現れた古道具屋。
    ふらりと立ち寄って、欲しくもない物を買わされてしまう。
    古道具屋で買った物に翻弄される人達は、ある人物の意志によって繋がっていた。

    最初は面白く読んでいたが、連作と気付いた時点で人物相関図を作りたくなるくらいややこしくなり、純粋に物語に没頭出来なくなってしまった。
    人物関係が中々理解出来なくて、何度も何度も読み返し、その上物語は現実と妄想を繰り返し、取っ散らかってしまって、感情移入が出来なかった。

    ちょっと手を広げ過ぎた印象。

  • 突然現れて突然消える古道具屋。訪れた者は忍者ハットリくんのような顔の店主に必要な品物を売りつけられる。品物によって良い結末も悪い結末も…というのはわりとよくある不思議な店系。笑ゥせぇるすまん的な。この本はお店の正体と結末までがしっかり描かれているのが結構好きだなと思った。

  • その人にとって必要な時に突然現れて消える不思議な古道具屋さん
    忍者ハットリくんに似た顔の性別年齢不詳の人が、ガラクタを強引に、そしてその人の所持金全部を搾取して売りつける
    第一話と第二話ではそれぞれが困惑しながらも現実が徐々に好転していくので、良い話じゃないかと思っていたら、第三話では雲行きが怪しくなって一気に不穏になっていく
    各話のメインが少しずつ絡み合って行き、途中で誰と誰がつながっているのかよく分からなくなっていったが、ラストは納得
    同じモノであってもその人の心持ち1つで良くも悪くもなる、邪な心は自分自身を蝕んでいく
    純な心からスタートしたことでも、受け取り方によってこんなにも変わるなんて怖い
    それでも生きていかなきゃいけないし、しんどいことがなくなるわけじゃない、それでも気持ち1つで変わることもある
    だからかこそ想いや繋がりが大切なんだなと思う

  • 突如現れる古道具屋で買うものは。
    連作短編集でいいのかな。
    逆さまの絵本の話は不思議な素敵な話だなぁと思っていたけど、何だか人間の欲と言うか闇の部分が並び出すと途端に疲れてきた。
    柴田よしきさんはとても好きな作家さんなのに、ちょっとしっくり来なかったかなぁ。

  • 面白く無くはない。
    ただ、何かがピタッと嵌まるような感じもない。
    柴田よしきさんの作品は好きなのですが、正直今回は期待外れかな。

  • 全てを関連付けるのは分かるし、小説はそんなもんだと思ってるけど、何故かご都合主義的に感じてしまって冷めた。それがピタっとハマって面白い!すごーいみんな繋がってたんだー!となる小説もあるのに不思議。

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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