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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784167920173
作品紹介・あらすじ
NHK「100分de名著 金子みすゞ詩集」で指南役を務めた著者が、番組テキストに大幅に加筆。
図版写真97点、実弟の日記を収載の決定版。心に響く暖かな言葉の王国へいざなう。
金子みすゞの希望と挫折の生涯、大正デモクラシーの理想から生まれた童謡詩の盛衰をたどりながら、珠玉の名詩60編を文学の視点から読解する新しいみすゞ論。
新しいみすゞ像と名詩60作を徹底解説!
◆本書より
金子みすゞの詩というと、優しくて可愛らしい作風を連想します。しかし残された五百余編は幅広いテーマを含み、意欲的に創作されたものです。一人で生まれ、一人で死んでいく人間の根源的な孤独、子ども心のあどけなさと寂しさ、小さな命の愛しさ、宇宙の成り立ち、さらに童謡詩の範疇(はんちゅう)を超えて、女性の生き方にも筆を広げています。これらの詩は、みすゞの人生の哀歓とも関わっているのです。
◆金子みすゞ(かねこ・みすず)
詩人。本名テル。1903(明治36)年、山口県生まれ。下関の書店員だった20歳で詩作を始め、雑誌「童話」「赤い鳥」に投稿。詩人の西條八十に絶賛されるも、生前に詩集はなく、1930(昭和5)年に自死。代表作「私と小鳥と鈴と」「大漁」「蜂と神さま」「こだまでしょうか」。小さな命への愛、人間の孤独と希望、女性の生き方、都市と田園の心象風景、宇宙への洞察を、豊かな想像力、巧みな比喩、自然界への哲学的思索で描く。
◆目次
まえがき
序章 聖女から詩人へ
第1章 詩心の原風景 ~ 童謡詩の誕生
第2章 視点の逆転、想像の飛躍 ~ 投稿詩人の誕生
第3章 詩の国の王様 ~ 金子みすゞ傑作選
第4章 「童話」の投稿仲間 ~ 島田忠夫、佐藤よしみ、渡邊増三
第5章 みすゞの結婚、童謡詩の衰退
第6章 みすゞの死、西條八十の哀悼
間奏曲 みすゞが敬愛した西條八十の小曲
第7章 戦争と軍国童謡
第8章 心にこだまする言葉 ~ 童謡とみすゞの復活
付録
・『金子みすゞと詩の王国』註釈
・金子みすゞ作品の初出誌リスト
・雑誌「童話」推薦作一覧
・金子みすゞと童謡詩 関連年表
あとがき
◆松本侑子(まつもと・ゆうこ)
作家・翻訳家。『巨食症の明けない夜明け』すばる文学賞。『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』新田次郎文学賞。訳書に日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ(文春文庫)。著書に、金子みすゞの弟で脚本家の上山雅輔(かみやまがすけ)の日記から判明した新事実に基づいた伝記小説『みすゞと雅輔』。NHK「100分de名著 金子みすゞ詩集」に指南役として出演。
みんなの感想まとめ
心に響く詩を通じて、金子みすゞの生涯や彼女の作品の深さを探る一冊です。著者は、みすゞの詩が持つ多様なテーマや、彼女の人生の背景を丁寧に解説し、読者に新たな視点を提供します。詩の解釈が深まることで、読者...
感想・レビュー・書評
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金子みすゞ の詩に作曲されたものを全部は知らない。複数の作曲家による同じ詩もある。同じ詩なのに、作曲者が違うとイメージが少し違う。作曲者それぞれのイメージが加わるからだと思うけれど、何だか面白い。
松本さんのイメージが加わった解説もするする読める。自分で詩を読んだ時は、ややぼうっとした感じだったところが少しくっきりしたように思うところもあったのが嬉しかった。 -
「さよなら」が好き
こんなん思いつくのか… -
金子みすゞを知ったのは東日本大震災が発生して民放のCMがACに差し代わったときだ。
「こだまでしょうか」の詩が当時の無力感に少しの希望をもらえた。
本書は金子みすゞの生涯を通して同時代に生きた詩人の詩も交えながら紹介していく形式だ。
みすゞが夭折してしまった事は知らなかった。
生前に詩集が出版されることは叶わなかったが、師匠の西條八十と弟の雅輔の尽力もあり、没後、全集が出版される。みすゞの詩が素晴らしいのは勿論だが、みすゞの生前の人柄が師匠と弟を動かしたのだと感じた。
著者プロフィール
松本侑子の作品
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