万事快調〈オール・グリーンズ〉 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2023年6月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167920555

作品紹介・あらすじ

【2026年、映画化決定!】
主演:南沙良 出口夏希

INFORMATION
映画『万事快調〈オール・グリーンズ〉』
2026年1月16日公開決定!
出演:南沙良 出口夏希 吉田美月喜 羽村仁成 黒崎煌代 / 金子大地
監督・脚本・編集:児山隆
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
公式HP:https://www.culture-pub.jp/allgreens/



選考委員全員が絶賛
「弱冠21歳の現役大学生による松本清張賞受賞作」として
話題をさらった傑作青春小説が待望の文庫化‼

主人公は北関東の“クソ田舎”の工業高校に通う朴秀美。
地元の閉塞感や機能不全を起こした家族に絶望し、
ヒップホップとSF小説を心の逃げ場としていた彼女は、
ある出来事を機に〈大麻の種〉を入手する。
これがあれば今の状況から逃げ出せるかもしれない――。
そう考えた朴は似たような境遇のクラスメイトたちと、
学校の屋上で大麻を育て売り捌く計画を始める。
はじめは順調に思えた彼女たちの“ビジネス”だが、
危険は静かに迫り――。

若さの衝動とセンス溢れるユーモアが炸裂する、
青春小説の新たなマスターピースが爆誕!

みんなの感想まとめ

未来の見えない田舎町で、夢を追い求める高校生たちの姿を描いた物語が展開されます。主人公の朴秀美は、閉塞感に満ちた日常から抜け出すため、仲間と共に禁断の大麻栽培に挑戦します。その過程で彼女たちが直面する...

感想・レビュー・書評

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  • YouTubeで紹介されているのを見て、気になり手に取った。

    未来の見えない田舎町で、欝々とした日々を送る3人の高校生は、自分たちの夢をかなえ、この町を抜け出すためには一獲千金を狙うしかないと考え、同好会を結成。ある禁断の課外活動を始めるが…。

    少し距離を取った視点や、感情を煽らない淡々さ、どこかユーモアがあるような文体が、とても面白かった。
    物語の中の時間と、読者が本を読んでいる進行状況がピタッと重なる文章もあって、かなり遊び心がある仕掛けだなと思って、思わずニヤッとしちゃいました( ≖ᴗ≖​)ニヤッ

    そして実在の映画、漫画、小説、音楽などが自然な流れで、すごくたくさん出てくることに驚いた。
    映画は主に影がある洋画、漫画も割とマニアック、小説も私があまり読まないようなSFだったり、手が伸びない作品だったり…であまりピンとこなくて(。•́•̀。)
    音楽だけは、私が知っているアーティストや、知っている曲が少し出てきてちょっと嬉しくなった♪

    描かれているのは、まさに「不適切な青春」そのもの。
    全然キラキラしていなくて、健全じゃなくて、模範的じゃなくて、大人には褒められない。
    「これを青春って呼んでいいのか…?」って感じだけど、現実の青春だって、だいたいはそんなもんな気がする。

    読む前から気になっていたラストシーンは、映像にしたらかなりカオスだけど、映えるだろうな…!!!
    映画を劇場に観に行くのは難しそうですが、機会があれば何らかの形で観てみたいです✧*。

    • どんぐりさん
      この作品初めて知りました^ ^

      どうぶっ飛んでるのか気になります٩( ᐛ )و


      実在してるもので、知ってるものが出てくると嬉しいですよ...
      この作品初めて知りました^ ^

      どうぶっ飛んでるのか気になります٩( ᐛ )و


      実在してるもので、知ってるものが出てくると嬉しいですよね(o^^o)
      2026/02/09
    • mariさん
      こっとんさん

      初めまして♪こんばんは( *ˊᵕˋ)ノ
      こちらこそ、いつもありがとうございます(* ᴗ͈ˬᴗ͈)”
      コメント嬉しいです♡

      ...
      こっとんさん

      初めまして♪こんばんは( *ˊᵕˋ)ノ
      こちらこそ、いつもありがとうございます(* ᴗ͈ˬᴗ͈)”
      コメント嬉しいです♡

      こっとんさんのお気に入り作品だったのですね♪
      かなりぶっ飛んでたけど、面白かったですd('∀'*)
      目まぐるしい展開で、先が気になりすぎて、遅読の私でもあっという間に読了しちゃいました!

      好きな作品が原作の映画、観たくなりますよね!
      でも映画館に行く都合をつけるのが、なかなか大変なんですよね…(((;°▽°))
      2026/02/09
    • mariさん
      どんぐりさん

      えー!嬉しいです(*ˊ ˋ*)

      なんかね、登場人物たちが全く予測できない動きをするんですよ!
      この流れやと、一般的にはこう...
      どんぐりさん

      えー!嬉しいです(*ˊ ˋ*)

      なんかね、登場人物たちが全く予測できない動きをするんですよ!
      この流れやと、一般的にはこういう展開やけど、彼女たちは予測の斜め上ぐらいの動きを自然にしていて、それがずっと繰り返されていく感じで、その動き自体もハチャメチャというか…説明するのはちょっと難しいんですけど…(((;°▽°))
      そんな感じだからか?読んでいる間はずっと先が気になっていました!

      嬉しいですよねー( ˊᵕˋ* )♩
      知っている音楽は、そのシーンで脳内で再生されました♪
      2026/02/09
  • 麻薬栽培に手を染め始める女子高生たちを描いた青春クライムノベル。青さと爆発力を兼ね備えたなんとも愉快痛快な物語だった。

    主人公の女子高生・朴秀美の日常は、万事快調(オールグリーンズ)というタイトルとは似ても似つかない黄色信号だ。
    男女比9:1の底辺高校の工業科に在籍し、クラスのカーストは中の下。弟はいじめられ不登校になり、両親は食卓においてマナーがとても悪い。唯一祖母とは打ち解けてはいるものの、言わずもがな家族との関係は良好とはいえない。
    朴と行動を共にするようになる同クラスの女子・岩隈真子と矢口美流紅も、それぞれがコンプレックスや異常な家庭環境を抱えている。
    女子高生たちの等身大な悩みに、読者はきっとどこら辺が万事快調なんだよ…と苦笑いを溢してしまうことだろう。

    吐き気を催すような悪役こそ登場すれど、この物語には活躍目覚ましいヒーローは存在しない。だが、恐れを知らない女子高生たちの破天荒な行動によって、本作は壮大なまでに「ぶっ飛んだ」展開を見せていき、読者をこれでもかと爽快な気持ちにさせてくれる。
    随所で発生する事件も、一般的な小説であればそれひとつで物語の核を作れるようなものばかり。しかし、朴らの常識に囚われないイカれっぷりにかかれば、自身が受けた性暴力や身内の死だろうが躍進の起爆剤になってしまうのだ。
    そして物語のラストは、B級映画も真っ青のぶっ飛び具合。なんなんだこれは…私は何を見せられているんだ…? ラリっちまったのは読者だったのか…?

    また、本作では田舎に住む女子高生たちが麻薬栽培という非日常に飛び込んでいくまでの様子を丁寧に描写しているのだが、それぞれの視点が切り替わる瞬間が妙にシームレスな部分に驚いた。
    この鮮やかな語り手間のスイッチングはクセの強い登場人物たちへの感情移入を上手く誘導させており、ストレスなく読み進められる大きなポイントだと考える。

    惜しいなと思ったのは文芸や少女漫画、特に映画の引用が多かったこと。これは作品の問題というよりは私の知識不足が起因しているのだが、使われる元ネタを知っていれば、作品をより楽しめたと思う。

  • 作者も含め、みんなぶっ飛んでて爽快☆
    女子高生が学校の屋上で大麻を育てる話!!
    に至るまでも面白い!!
    言葉のチョイスが抜群でノリがドストライク!
    頭の中でスムーズに映像化されるのが快感だった。
    (※7/30追記:2026年に映画化決定☆)
    おばあちゃんの下り面白かったなぁ〜笑
    人生で味わうことのない世界を垣間見れる1冊。

    20歳の大学生に一気読みでしたッ!と
    オススメされた松本清張賞受賞作。
    アラフォーでも楽しめたので
    とりあえず読んでみて♬

  • 工業高校に通う女子高生がひょんなことから大麻を育てる物語
    恋愛なし青春ものは面白いとされている(私見)思ったよりエンタメに振り切ってたし、渋すぎる音楽や映画が多く出てきてなんとなくしか分かんなかった
    行いを経て見つめ直すや悔いを改めるような話でもなく、特にオチもなければ物語は突然終わりを迎える…そんな感じ
    ちょっと引いてしまう要素もあったけどエンタメの面では笑えるところもあったし、台詞の勢いもあって読みやすかった
    特に村上春樹が登場してきたところは笑ったし、次いでエモいかもしれないとなってるシーンでは全然エモないやろとツッコミたくなたw

    好きなフレーズ引用
    漂白された青春のステレオタイプだから 全部嘘っぱちだよ
    私たちの人生ってそんなブックオフで百円で買えるような物語じゃないから

  • いやぁ〜、面白かった!ほぼ一気読みです。
    工業高校に通う3人の女子。朴、岩隈、矢口が主人公であり、彼女らはそれぞれ音楽、文学、映画のそれぞれの分野でのサブカル女子なのである。この時点でワクワク確定!現役大学生のデビュー作ということで今後の作品も楽しみ。悪意に満ちた世界で、若者の鬱屈した感情が爆発。気づけば事態は取り返しのつかない状況へ。新時代の傑作青春小説。

  • クソ田舎の工業高校生が起こした事件ですね!これは!笑 最悪が最悪を生んでいく...だけど彼女たちはこう言うだろう「万事快調」
    頭のネジ飛ばさないとやってらんないよ〜なはっちゃけ具合が最高でした。決して真似したらダメな青春、だからこそ痛快で愉快

  • 最近若者の物語をよく読んでいるな。別に意識しているわけでないが、何かで取り上げられていたのを思い出し、手に取ってみた。
    タバコ、酒何でもありの底辺高校を舞台にした、破滅的な展開。若者言葉も多数飛び交うがそれは置いといても面白い。
    何となく伊坂幸太郎さんの作品に近しいようにも感じるが、もっと身近な犯罪臭。
    自分らの頃に比べて目立つ悪さはないけど質が深い悪さを感じた。
    無理やりな所もある気はしたが、やはり明るい未来はないな。まとめ方も破茶滅茶だったが後味は悪くない。何故か爽やか。
    特に残るものも感じなかったが、スラスラ読めて楽しめた。

    裸の男子学生を運ぶシーンは爆笑。

  • YouTube「ほんタメ」で紹介されていた一冊。
    書店で見つけて手に取りました。

    茨城のクソ田舎の底辺高校に通う朴。
    彼女がある出来事から大麻の種を手に入れて栽培し販売する…高校生の危うさと思い切りの良さで、最後まで読まされました。

    登場する友人も知人も巻き込み巻き込まれて、
    最後はもうとんでもない世界観というかスケールでした、私の中では。

    親にも期待できないし、閉塞感のある環境のなか、
    朴が暴れまわる姿に清々しさを感じてしまう。

    テーマからどうしたって結末はそう良いものではないことや、都合よくいかないことはわかっているんだけど、読まずにはいられず。

    私も「オールグリーンズ!万事快調!」と一緒に叫びたくなる一冊でした。

  • おもしろかったです。
    めちゃ読みやすかったです。
    いろんな本や映画や漫画が引用されていたので見たくなりました。
    野暮かもしれませんが、ちょっと御都合主義的なものを感じました。でも話の展開が面白く楽しく読めました。
    ラストが良かったです。

  • 「私たちの人生ってそんな、ブックオフで百円で買えるような物語じゃないから」

    茨城の底辺工業高校に通う女子高生の朴、矢口、岩隈。彼女たちは、今の生活に不満を抱えながらそれぞれ過ごしていた。
    ある日朴が大麻の種を手に入れたことにより、3人で学校の屋上で大麻を育てることになりーー


    SNSの紹介を見て気になり、図書館で借りた本。
    普段読まないタイプの内容と文体で、最初はスローペースでしたが、1/3を読み終えたくらいで面白くなってきます!

    登場人物がなかなかにぶっとんでいて痛快!

    サブカル系の話が出てきたので、その辺に詳しい人だったらより楽しめると思います。


    3人とも、何か変わるきっかけを探していたんだろうな。自分とは無縁の世界だけど、青春って感じ。

  • 最近、仕事や子育てで自分の時間を上手く確保できず、小刻みに読んだ本。面白かったから、一気に読みたかったー。大麻を取り巻く現状の一部を知れた気分。この物語はフィクションだけれども、自分の知らない現実が日本の色んな場所で、色んな考えを持つ人達によって繰り広げられているのだろうと不穏な気持ちにさせられる物語だった。

  • ヤッてる事はゴリゴリの犯罪でも、そこを匂わせないポップなグルーヴ。もはや部活ノリ。鬱屈した高校生活から脱却する為の言動にはハラハラするが、そんなの関係ねぇ!と突き進むオールグリーンズの快進撃。 

    正に万事快調。ラスト最高〜。

    そして試される、あらゆるカルチャーへの知識と経験値。直接物語には関係はしないが、一つの教養として学びになる。
    とりあえずゴダールの万事快調観よ!

  • 帯の文句の通りトんだエンタメ青春小説。
    最初はタイトルと装丁からSFかなと思ってた。
    主人公の女子高生がSF好きってところでつながるけど、タイトルは軍事用語と大麻の隠語をかけているとのこと。
    学校の屋上が大麻の育成にちょうどいいって、なかなかだな。

    ラストのぶっ飛び具合はよかった。
    その後がどうなるのか気になるけど、人生はそう簡単に「万事快調」とはいかないってことだな。

  • 読まなくても良かったかな。漫画なら面白いかも。

  •  すごくよかった。ポップな作品で読みやすかった。サブカルチャーを知っているからこそ楽しめた部分も大いにあると思った。彼らに会って話したら、一笑に付されそうなくらいの知識しか持ち合わせていないのだけど。
     やっていること、彼らの若さ故の思考回路、複雑な家庭環境や学校生活への諦念。書こうと思えばいくらでもグロくなりそうなのに終始ポップなのは書き手の上手さが際立つなぁと感心さえした。
     色んな人間の思惑や思考が絡み合うけど、それが心地良い。とても良い群青小説に出会ったなぁと。  
     映画化するそうだけど、小奇麗な女優さん達がどこまでぶっ飛んだ演技するのかを今から楽しみに待っていたい。

  • 細かいツッコミを入れながら読むと、途中からもうどうにでもなれ!と色んなことがどうでもよくなります(笑)

    キャラの立った登場人物たちが物語で絡みながら、ハチャメチャ計画を企てていく愉快さ。これは伏線かな?と思っていたものが、別に回収もされず終わったのがちょっと気になる。でも終始ほかの小説にはない尖り方をしているのが良かった。ラップは文章で読んでも結構楽しい!

  • 図書館本

    映画楽しみ✨

    茨城県、ちょい反抗で斜めに見てて、もがいてる彼女たちの青春。

    ハーヴェイ ミルクは同性愛者の権利を守った。

  • 気になってた作品。上映開始直前に読了。 なにも期待できない、将来性を感じない田舎とおさらばするため麻薬を栽培して売りさばく。あらすじは最高すぎる。 結構どす黒い話かと思ったけど活劇的な流れで進んでいき後半は疾走感溢れる感じで好き。 文章は癖があるなと感じる部分が多かったけどわくわくする展開も多く楽しめた。 最後はこう終わるのか!って感じでだったけどこれはこれで物語をの終わりを見せられたのかも。

  • 著者のすきな音楽や映画などがふんだんに出てくる作品。
    田舎の底辺工業高校に通う女子高生が園芸部と称して学校の屋上で大麻を育て金儲けよしようとする。
    映画化してほしいと思った。お金があれば・・と思う高校生の若い感じ満載で面白く読めた。少し読みずらさはあったが、ハラハラするところもあり、最後にシーンは映像で浮かんできて、先は読めた感じだったが爽やかな終わりになっていた。

  • 前に読んだアンソロジーで気になった作家の長編初読み。
    関東の田舎を少しは知る身としては、友達の友達の先輩から聞いた話ぐらいの距離感でリアリティあるなあと思った。大麻栽培はさすがにフィクションぽいけれど。

    高校の屋上で大麻栽培なんてインパクトのある内容だけじゃなく、そんな大それたことをやってのける登場人物たちの背景や性格や状況も面白く読んだ。
    田舎で学力低めの彼女らの選択肢の少なさを、やってらんねーという温度で語られるのがある意味爽快で、好奇心に駆られてその行動から目が離せない。
    それぞれが好きなこと、音楽や映画や漫画などで共感できるやり取りがあったりすると、こちらのテンションも上がるというもの。

    十代のうちにちょっと悪いことをして痛い目見て、大人になってからあー馬鹿やったなーって言えるぐらいのほうが悪人にはならなそうだな、とか思いながら最後まで面白かった。

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