- 文藝春秋 (2023年7月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167920616
作品紹介・あらすじ
希望とか見つからない。
だけど、今、ここを歩くんだ――。
「あなたがそこにいるから」
新たなる歌姫アイナ・ジ・エンドが主演、松村北斗、黒木華、広瀬すずらが出演し、
今秋公開予定の岩井俊二監督最新映画の原作小説。
〈あらすじ〉
住所不定の路上シンガー、キリエは歌うことでしか“声”を出せない。
マネージャーを自称する、謎多き女イッコ。二人と数奇な絆で結ばれた夏彦。
別れと出逢いを繰り返しながら、それぞれの人生が交差し奏でる“讃歌(うた)”。
「あの日」から13年の月日を経て岩井俊二が辿り着いた、心に棘が突き刺さる、忘れられない物語。
みんなの感想まとめ
希望を見出せない状況の中で、歌うことで自分を表現する若い女性シンガー、キリエの物語が描かれています。彼女はマネージャーのイッコと共に、過去の悲しみや人との絆を紡ぎながら、人生の交差点に立っています。特...
感想・レビュー・書評
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一昨年拝読した、岩井俊二さんの『零の晩夏』がとにかくよかったので、読みました。
2023年10月公開の映画の原作らしいですね。
キリエという名の路上ライブをして生活している若い女性シンガーの物語です。
彼女はイッコという帯広の高校で一緒だった広澤真緒里と一条逸子という名で再び巡り会います。
イッコはキリエ(本名は路花)のマネージャーになります。
キリエは歌は唄えますがとある事情から声を出すことができませんでした。
帯広ではイッコはキリエの血の繋がりのない兄の潮見夏彦から大学受験の家庭教師をしてもらい、キリエを紹介されました。
キリエと夏彦の関係は夏彦は高校生でしたが震災の時、石巻でフィアンセを亡くしました。
その時、行方不明になっていたフィアンセの実の妹がキリエだったのです。
キリエというのは路花の亡くなった姉の名前でした。
読み終えて、これは恋愛ものだとよかったのに~!とまず思いました。私は別なラストシーンを想像していました。不完全燃焼でした。
映画ではきっと、キリエの歌がとても上手く人を惹きつける設定になっているので、キリエ役の歌自体が映画の見どころなのかなと思います。 -
頁は少ないけどすぐにひきこまれる!
映画もあるの!?観てみたいし歌声聞いてみたいな!
東日本大震災が引き起こした日常が日常ではなくなる瞬間。
幸せが一瞬で消え失せることを知る瞬間。
今が大切であり今この瞬間が重要で幸せであることを知る。
みんな幸せになろう!一瞬でいなくなったひとたちのためにも。
ぜひ〜 -
この小説は、「映画」だなと思った。
映画版を観た人、これから観る人にはぴったりの本なのだと思う。
どちらでもない私にとっては、正直良くも悪くもないという感じだった。
路上シンガーの話なので、音楽にストーリーをのせると、また感じ方が変わるのだろうなと思った。 -
すごく素敵な小説だと思いました。
…が、終章の最後の最後で、わからなくなった自分が悲しい…
だけど、本筋はすごく好き❤️ -
映画を先に鑑賞して、その後小説を読みました。
岩井俊二監督が、ずっと心に引っ掛かっていた物。
それは若者達が成長していく過程で、きっと誰しもが経験しているであろう、先の見えない不安や大人達への不信感。
成長していくこと、それは心が傷だらけになって生きていくこと、、
そんなメッセージが込められているようで、心が締め付けられる物語です。
これからはきっと東日本大震災についての作品が映像や言葉でもっと表現されてくることでしょう。
メディアでは「震災の記憶を忘れない」と言って被災者の悲しみを取り上げることが多くあるように思います。 でも災害の当事者たちにとってはその辛い記憶はきっと忘れてもよいことであり、「もっと前へ進む気持ちを持つこと」が大切だろう。と自分は思います。
忘れてはならないのは「記憶」ではなく「教訓」ですから、
だから当時を生きた若者達には「記憶」を乗り越えて前へ進んで貰いたい。
そんな気持ちが沸き上がった作品でした。 -
ページをめくる手が止まらなかったです。
この作品を読んでいる期間は歩いている時、バイトをしている時、全ての時間、キリエのうたの登場人物のことが頭から離れなかったです。
この作品は映画化されているそうですが、彼女らを演じた役者さん方々、かなり難しい役であったと思います、ぜひ映画も見てみたいなと思いました。♡ -
震災で大切な家族を喪い、歌うことでしか声を出せないキリエ。キリエの姉への想いを引きずりながらもキリエのことを気にかける夏彦。キリエのマネージャーのイッコ。
大切な人を奪われた悲しみや喪失感は消えることはなく生き残った人をずっと苦しめ続けていると思うと胸が締めつけられる。
音楽が大好きなキリエの仲間が増えていき、その仲間たちと一緒にいられる幸せを感じて歌うキリエの歌はこれからもたくさんの人達の心を感動させていくに違いない。
アイナ・ジ・エンドさん主演の映画も観てみたくなった。 -
東日本大震災が話の重要な部分を占めるので面白かったという感想はよくないのかもしれないけど、読み終わった後不思議な気持ちになる作品でやっぱり面白かったということなのだと思う。
数奇な出会いと別れを経て再び交差するまでとその間の13年間は文字通り映画を観ているようでした(映画化のための原作なわけで当然と言えば当然なのですが)。 -
歌しか歌えない路上シンガーのキリエ。女を売り物にして生きるイッコ。二人と繋がっていた夏彦。
映画を見てから小説を読みましたが、映画ではなかった場面も小説では書かれており、それぞれの登場人物の背景をより詳しく知ることができました。
特に、真緒里がいかにして一条逸子になったのかという顚末や、夏彦の生い立ち、医者を目指すようになった理由について知り、二人も複雑な人生を歩んできたのだと改めて感じました。
みんな、幸せになってほしいと思いました。 -
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普段は声が出ないが、歌う時は声が出る少女キリエの過去が徐々に明らかになるにつれ、彼女のことを応援したくなってくる。
彼女の自由な歌はきっと道行く人を惹きつけるし、心に残るだろう。
キリエ中心の話かと思いきや、彼女をサポートする逸子さんや、彼女が義妹になるはずだった夏彦などの過去も描かれ、面白いと言えば面白いのだけどちょっととっちらかった印象。最後の方は読んでいて誰が誰とどういう関係性だっけ?となり、ページを遡ったことも。(私の読書が散漫だったせいでもある。)
キリエにこの先も路上でずっと歌い続けていってほしいと素直に思えない。なんて言うか、シンガーソングライターって聞こえは良いかもしれないが、苦労も多いと思う。
家族は失ったが、幸い彼女には見守ってくれている人たちがいる。その人たちとこの先も居られれば良いと思う。 -
ギターを手に街角に立ち歌うストリートミュージシャンのKyrie(キリエ)。聴く人の心を震わせる歌声をもつ彼女はしかし、歌以外では声が出せず満足に話すことさえできなかった。
思いを声にできるのが歌だけだなんて、まるでファンタジーのような小説だなと思って読み始めた。まったくの思い違いだった。読み進めるにつれ、彼女の周りにいる風変わりな人々の過去が明らかになり、彼女自身が背負っているものが見えてくる。絶句した。涙があふれた。
この作品は岩井さんご自身が映画化されている。残念ながら公開時に観られなかったので、機会があれば観てみたい。 -
岩井俊二はやはり映像作家であって、小説家ではない。
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映画のための原作小説は今までは読まないようにしていたんだけど大好きなアイナ・ジ・エンドが主演する映画だから映像だけでは伝わらないものもあるかと思い読んだ。ほぼアイナの当て書きのようで一気に読んだ。情景が目に浮かぶ。映画も非常に楽しみ。YEN TOWN BANDみたいにサントラはキリエバンドになるのか、サウンドプロデュースはやっぱり小林武史なのかなとか色々と妄想が広がる。
令和の歌姫アイナ・ジ・エンドが広く世間に知れ渡ってくれたら嬉しいね。 -
サクサクと読み進めていったが、結局何が言いたいのか自分にはわからなかった。話しが現実的に思えず、自分にはあまり合わない作品だった。
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ほっくんが映画やるっていうの聞いてついつい購入、
星2.7かな -
歌うときにしか声が満足に出せないキリエと、マネージャーを申し出たイッコのお話
実は二人は高校の頃に、小塚路花、広澤真緒里として知り合いだった
映画は視聴済み
小説には映画では描かれなかった、真緒里がイッコになった経緯が書いてある
なるほど、そっち系の斡旋業であり、そっち方面のプロデュースもしていたと
なので、キリエのマネージャーとしても、どうやって人の目に見せればいいかをわかっていたって事なのね
そして、ラストの展開がちょっと違うというか、プラスアルファのエピソードがある
キリエはこの後どうなったのでしょうね?
原作を読んだけれども、キリエにアイナ・ジ・エンドを配役するのはちょっと違うのではと思った
ハスキーボイスではあるのだけど、演技がちょっとわざとらしさを感じるところが多数
何より、希とキリエを一人二役にしない方がよかった
キリエとの違いを出すためなのだろうけど、希の方がもう素人全開っぽいものを感じる
作品のクオリティとしては好みではあるのだけど
興行収益的には爆死と揶揄されるレベルだったんですよね
岩井俊二の集大成とプロモーションしてた割にまったく売れなかった
「スワロウテイル」のような音楽要素をベースに、過去作品の豪華俳優を呼んだのにね
まぁ、かく言う私も映画館で見たわけでもないので、お前が言うなという話ではあるのですけど
喋れないけど、歌なら歌えるという設定なので
「心が叫びたがってるんだ。」みたいな感じを想定していたのだけど
岩井俊二の思い入れが強い作品に仕上がっていて、主題が何かよくわからない感じになっている
もっとスッキリさせるか、逆にもっと細かいところまで時系列で描写するかしてたら違う感想になてったかもね
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希望とか見つからない。
だけど、今、ここを歩くんだ――。
「あなたがそこにいるから」
新たなる歌姫アイナ・ジ・エンドが主演、松村北斗、黒木華、広瀬すずらが出演し、
今秋公開予定の岩井俊二監督最新映画の原作小説。
〈あらすじ〉
住所不定の路上シンガー、キリエは歌うことでしか“声”を出せない。
マネージャーを自称する、謎多き女イッコ。二人と数奇な絆で結ばれた夏彦。
別れと出逢いを繰り返しながら、それぞれの人生が交差し奏でる“讃歌(うた)”。
「あの日」から13年の月日を経て岩井俊二が辿り着いた、心に棘が突き刺さる、忘れられない物語。 -
読み終わったけれど、著者がどんなことを伝えたいのかは今はまだよくわからない。しかし、つまらないという意味ではない。映画も見て見ようと思う。
現時点で考えたことを以下に書く。
喪失してからの回復というよりかは、回復までの過程を描いているのか?
キリエの最後のうたはどういう意味なのか?
他の登場人物は物語のその後はどうなることが予測されるのか? -
「スワロウテイル」「リリィシュシュのすべて」に次ぐ岩井俊二の音楽三作目に相応しい胸に刻み込まれた作品だった。
岩井さんの描く話は無慈悲な程の純粋さがふとした描写で滑り込むように内蔵を抉って記憶に残る感じが堪らなく美しくて上記作品と併せて私の人生の中の大切な本のひとつになりました。
映画もとても楽しみだけどサントラもきっとツボな予感。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
岩井俊二の作品

フォローにコメントありがとうございます。
『零の晩夏』は一昨年読んだ小説の中でも私は一番心に残るもので...
フォローにコメントありがとうございます。
『零の晩夏』は一昨年読んだ小説の中でも私は一番心に残るもので、『キリエのうた』は映画の原作ということで、軽く書いている感じがしました。
『零の晩夏』の方がミステリー要素が強く、恋愛小説としても面白かったです。ブクログの『零の晩夏』に私のレビューもありますので、よかったら見ていただければ嬉しいです。
伊坂幸太郎さんは大好きな作家さんです。
『マリアビートル』の映画は私も見ていません。
殺し屋シリーズは来月『777』が出るのでもう一度読んで復習しておこうかとも思っています。
キリエは、映画の原作だからか、例えば、夏彦が風美に過去を語る場面は映像シーンでなければ本来...
キリエは、映画の原作だからか、例えば、夏彦が風美に過去を語る場面は映像シーンでなければ本来無理だなぁと思いながら読みました。
ついでに質問
手当たり次第に伊坂幸太郎読んでみたのですが、色々です。殺し屋シリーズ的に、読むとしたらどんな順番?がいいですか?777も楽しみですね。
殺し屋シリーズは『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX
』の順番です。楽しまれてください♪
殺し屋シリーズは『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX
』の順番です。楽しまれてください♪