- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167920630
作品紹介・あらすじ
恋という言葉では到底つつみきれない、たくさんの感情と人生のシーン。
第一線の現代人気作家たちの手で紡がれる、繊細で豪華なアンソロジー!
島本理生 『最悪よりは平凡』特別な名を持つ平凡な容姿の私。唯一無二の存在になるにはどうすれば。
綿矢りさ 『深夜のスパチュラ』バレンタインに手作りチョコを!壮絶な一夜の奮闘の結果は?
波木銅 『フェイクファー』大学の手芸サークルで知った着ぐるみの魅力。数年後……
一穂ミチ 『カーマンライン』日米で分かれて育った双子のケントとアサミが19歳で再会した。
遠田潤子 『道具屋筋の旅立ち』容姿に関して隠したい過去を持つ優美は、初めての彼氏の言いなり。
桜木志乃 『無事に、行きなさい』アイヌの人気デザイナー・ミワと、シェフの男。レストラン改装を境に二人は。
窪美澄 『海鳴り遠くに』夫を亡くし海辺の別荘地ですごす私は、彼女に出会ってしまった。
感想・レビュー・書評
-
二周目の恋ってなんでしょ。
人気作家さんお揃いのアンソロジー。
「最悪よりは平凡」島本理生
妖艶な名前を持つ女の子は平凡を目指す
「深夜のスパチュラ」綿矢りさ
勝負のバレンタイン。彼氏は凄腕。
「フェイクファー」波木銅
着ぐるみ同好会。
「カーマンライン」一穂ミチ
アメリカと日本。離れて育った男女の双子の擬似恋愛。
「道具屋筋の旅立ち」遠田潤子
かわいいを振り切った女子は、カッコよく生きるのだ。
「無事に、行きなさい。」桜木紫乃
アイヌ語で アパンノ パイエ 「さよなら」がない民族
「海鳴り遠くに」窪美澄
程良い年齢の百合。
二度目ではなくて二周目ってキーワードが難しいですよね。1周目は、自分の恋にも無理をしていた。みたいなニュアンスかなと思いました。
-
飛行機移動中に読もうと空港で購入したものの、飛行機内でスヤスヤ寝てしまいw
読んだ事ない作家さんを読むには、いろんな作家さんが入っている短編集良いかなーと。でもやっぱり長編の方が好きだな。
二周目の恋とは、どゆ背景意図なのか、
初恋ではない恋ということ!?
夏バテで、読書スピードも落ちてます。
暑すぎるっしょ、( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
オールスター楽しい〜!本の内容とは全く関係ありません。 -
女性作家による様々な恋のカタチ7編♪
「最悪よりは平凡」島本理生
37歳の悩み、不満、年下の男との一晩だけのセックス…ラストの出会いまでがリアルだった。
「深夜のスパチュラ」綿矢りさ
大学生の主人公…バレンタインのチョコをどうするか?考えるところから闘いは始まる笑
「フェイクファー」波来銅
ストーリーは面白いけど、恋の話?着ぐるみに恋?
ん〜よくわからなかった笑
「カーマンライン」一穂ミチ
10年ぶりに再会する19歳の男女の双子…
心の欠けた部分がピタリと合わさる感覚は恋なのか?ひと夏の再会が切なくて暖かい。
「道具屋筋の旅立ち」遠田潤子
遠田さんらしい毒を含んだ年下の大学生彼氏との恋愛。ラストの彼女の変化が素晴らしい!
「無事に、行きなさい」桜木紫乃
アイヌの女性と年上の男…
アイヌの強さと中年男の弱さ…
「海鳴り遠くに」窪美澄
海辺の別荘で暮らす女性が出会ったのは若く美しい画家の女性。偽りの人生を送ってきた女の結末は…
話題の女性作家さん達ですが、読んだことのない方がかなりいたので良かったです♪
たまにはアンソロジーも良いな!
綿矢りさのコメディ?は爆笑だった(●︎´艸`)ムフフ
-
綿矢さんも初読でしたが、もうコメディ感素晴らしくて爆笑
一穂さん、短編なんですね!!なるほどー、そゆ事から全然知見なしでした。何か他も読んで...綿矢さんも初読でしたが、もうコメディ感素晴らしくて爆笑
一穂さん、短編なんですね!!なるほどー、そゆ事から全然知見なしでした。何か他も読んでみますー2023/07/16 -
みんみんさん!一穂さん、56冊も読んでるんですね!!!すごい。初心者が失礼しました(T-T)
みんみんさんのレビュー見ながら2読目決めようと...みんみんさん!一穂さん、56冊も読んでるんですね!!!すごい。初心者が失礼しました(T-T)
みんみんさんのレビュー見ながら2読目決めようと思います( ̄^ ̄)ゞ2023/07/16 -
一穂さんBL四天王ですから笑
でも世の中のイメージとは違って敷居は高くないと思います(๑•́ ₃ •̀๑)
お仕事小説っぽいのが多いし文章も...一穂さんBL四天王ですから笑
でも世の中のイメージとは違って敷居は高くないと思います(๑•́ ₃ •̀๑)
お仕事小説っぽいのが多いし文章も美しいし…
ぜひチャレンジしてみて欲しいです♪2023/07/16
-
-
読んでみたいけど、なかなか手が伸びなかった作家さんばかりのアンソロジー。思わず買ってしまった。
『最悪よりは平凡』 島本理生
主人公の和田魔美ってどんな女性なんだろうか?会ってみたいと思った。とても魅力的らしい。読んでて、真面目でしっかりとした女性だと思うんだけど、なぜか下心がある男ばかり寄ってくる。本人はそんなつもりは全くないのに。身体が魔性の女みたいに言われてるし。最後はいい感じに終わって良かった。
『深夜のスパチュラ』 綿谷りさ
バレンタインデーは恋する女子にとっては戦いだねって改めて思った。主人公の可耶ちゃんがチョコを買いに行くところから渡すまでの奮闘が読んでて面白かった。ガトーショコラが出来た時、良かったね、よく頑張ったと声を掛けたくなった。読んでて自分の事を思い出した。チョコレートケーキを作って大失敗した事がある。お菓子作りって材料の計量をちゃんとやらないといけないのに、私はとても適当に計量して大失敗。ものすごく言い訳をしてから食べてもらった覚えがある。
『フェイクファー』 波木銅
波木銅さんはこの本で初めて知った作家さん。着ぐるみに魅せられた人たちの話。自分で作ったり、着ぐるみの写真を撮るのが好き、など好きな理由は人それぞれ。なんとなく現実逃避をしたい人達が集まっている気がした。読んでて二つほど謎があったんだけど、分からないまま終わってそこがモヤっとする。でも面白いと思った。「裁縫は暴力の逆」、「裁縫は、誰かを傷つけたりしない」、「誰にだって秘密はある」という言葉が印象に残った。
『カーマインライン』 一穂ミチ
5歳で家庭の事情で離ればなれになった双子の話。14年ぶりに再開し、2ヶ月一緒に過ごす。14年という時間は関係なく、すぐ馴染むんだけど…。一穂ミチさんの作品はこれで二つ目なんだけど、"人の想い"に何か隠されてる、そんな印象を持ちました。2人の子供の頃の思い出に、天井に星のシールを貼るっていうのがあるんだけど、このシーンが作品で重要かな。
『道具屋筋の旅立ち』 遠田潤子
ずっとイライラ、ムカムカしながら読んでた。真相が分かって同情もするけど、それにしても主人公の優美に対する態度はダメだよね。美味しいものを食べて幸せになると思ってたけど、この作品は食べ物で苦しめられる。読んでて苦しくなってしまった。でも最後は食べる事で吹っ切れたみたい。「自分の身体は自分のもの」と気付けて良かった。
『無事に、行きなさい』 桜木紫乃
大人な恋愛小説。ミワと倫彦の関係をミワが自分の作品で表現したというのが、さすがアーティストだなと思った。その作品でお互いの道を決めたって事だと思うんだけど、う〜ん大人だね。
『海鳴り遠くに』 窪美澄
主人公の中野恵美が気持ちを佐伯絹香に伝えることが出来て良かった。こんなの本当の自分ではない、でもその事は言えない。これは辛い事だと思う。
題名の『二周目の恋』って人によって捉え方が違うんだなと思いました。 -
毎度のことながらアンソロジーが苦手なのか、はたまた本書の作家さん達が苦手なのか…
とにかく私にはダメだった。 -
普段は読まない恋愛小説。
人気作家さん7人の短編集で大人の恋愛小説。
もちろん初めての作家さんたちでした。
二周目の恋とは何ぞや?と思いながら読み進めて、色々な恋愛がありました。
「最悪より平凡」が1番好きでした。
たまには恋愛小説も良いですね。 -
オール讀物2023年2月号の特集から島本理生:最悪よりは平凡、綿矢りさ:深夜のスパチュラ、波木銅:フェイクファー、一穂ミチ:カーマンライン、遠田潤子:道具屋筋の旅立ち、桜木紫乃:無事に,行きなさい、窪美澄:海鳴り遠くに、の、よくぞ集めたと思う恋愛ものの7つの短編。短編だからこそ成立する世界というのがあると思える話ばかりで、興味深く、しかもどの作品も、深い余韻が残り面白い。恋愛ジャンルは好んで読まないのですが、うれしい誤算でした。ニ周目?ってなりましたが、表紙にある"Matured Kinds of Love"ということのようです。
-
7人の作家さんたちによるアンソロジー。
本のタイトルは「二周目の恋」となっており、それがテーマなのかな?とおもったが、読んでみると「二周目の恋」を強く感じるものもあれば、「これが二周目の恋??」という作品まで様々…
そもそも「二周目」の恋ってなんだろう?
自分の中にある「二周目」の恋のイメージによって、好きな作品とそうでない作品がわかれた感じだった。
いちばん話がかわいくて少女漫画みたいな起承転結コメディだなあと感じたのは、綿矢りささんの「恋のスパチュラ」。
恋の駆け引き×バレンタイン×お菓子作りという要素がポップ&キュートにつまっている短編で、終わり方も笑ってしまった。
綿矢りささんと言えばわたしの中では「蹴りたい背中」と「インストール」で止まってしまっているのだが(汗)(なぜかというと、この2作品が好みにあわなかったため)
最近はこんな感じのお話を書かれているのか…
そういえばテレビ?雑誌?かなにかでおもしろい!と紹介されていた「嫌いなら呼ぶなよ」も、綿矢さんの小説だったな…
ちょっとそちらも読んでみたくなった。 -
恋も二周目となると、本当の自分のことがだんだん見えてくる。
だから、大人の恋愛はちょっとややこしくて面倒くさいのかなぁ。
人気女流作家さん達の恋愛小説は、そんなややこしさが描かれていて面白かった。
一穂ミチさん「カーマンライン」が一番好み。
-
「最悪よりは平凡」島本理生
顔は平凡だけど体がグラビアアイドルなみの魔美は、こんな名前をつける親に育てられたという心の傷と、しょっちゅう男性から誘いをかけられる体質。彼女にとっての幸せな恋愛は?
「深夜のスパチュラ」綿矢りさ
大学生の可那は気になっている男の子に手作りチョコ前日に思いつきあげようとするけど、料理スキルなく、買い物から四苦八苦。オチ秀逸だった。
「フェイクファー」波木銅
主に着ぐるみ作る手芸サークルに入っていた男子の回想。仲間が一人死んだという連絡入る。
「カーマンライン」一穂ミチ
私が五歳の時、母は父と死に別れたアメリカから日本に戻ってきた。双子のケントをアメリカの、父の実家に残して。もちろん、その後は疎遠。大学生になり、ケントが母を訪ねてくる。
「道具屋筋の旅立ち」遠田潤子
優美は短大を出たばかりの、綺麗な細い女性。でも、母親は優美と父に異常にご飯を食べさせる人で、高校始めまで太っていた。そんな優美が付き合っている誠が大学で大食い大会やるという。
「無事に、行きなさい」桜木紫乃
シェフの男と、インテリアデザイナーのミワと新しくオープンしたビストロに来てくれた出来るアルバイト、大人の関係。
「海鳴り遠くに」窪美澄
夫を亡くして千葉の片田舎に持っていた別荘に引きこもった女性が、隣家に絵を描きに来た女性画家と親交深めながら結婚していたときの心の傷と向き合い、新しい恋を始めていく。
最悪より平凡!丁度、久しぶりに(流石に年をとった)飲み屋で知り合っただけのおじさんから奢られ、誘われるという体験をした直後だっただけに、あー、こういう目に合う女性って一定数いるんだろうなー、と共感深く読んだ。断れないとか、怒られないとか、オーラで分かるんだろうな、きっと。
アンソロジーの作品






おびさん…残穢じゃ……
キャ〜〜Σ(ll゚ω゚(ll゚д゚ll)゚∀゚︎ll)
今日読み終えました笑
おびさん…残穢じゃ……
キャ〜〜Σ(ll゚ω゚(ll゚д゚ll)゚∀゚︎ll)
今日読み終えました笑