- 文藝春秋 (2023年7月5日発売)
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感想 : 25件
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784167920678
作品紹介・あらすじ
さちの友だち、おとみが母親に捨てられた!?
境遇が移り変わっていく幼い少女たち。
物語を彩るのは、初夏の上菓子三品。
さちが遊びに行ったおとみの家で、おとみの母親が百瀬屋の上菓子を出してくれた。おとみは、上菓子を生まれて初めて食べた様子。
さちは「藍千堂の方が美味しい」と感じるが、「でも、どうして上菓子を出してくれたのだろう」。さちが微かな違和感じた次の日、おとみの母はいなくなった。
おとみの母は、おとみを残して町火消の組頭に嫁入りした。嫁ぎ先が生さぬ仲の娘を嫌ったため、おとみは置き去りにされたのだ。大工の伯父夫婦が養女として引き取ることで、すでに話は済んでいた。
大工は金を握らされ、おとみを引き取ったと噂されている。頑固で口下手な叔父に馴染めず、またその叔父から「おさちとは、あまり仲良くするな」と諭され、不安になるおとみ。そんな時、事件がおこり、おとみは「藍千堂」へ逃げ込んできて――。
おとみの騒動をきっかけに、ふと自分の境遇に思いをはせるさち。なぜ、自分の年齢がひとつ減ったのか? 急に、「とと様」が自分の父になった訳は?
さちも少しずつ大人になっていく――。
みんなの感想まとめ
心温まる人情噺が展開される本作では、幼い少女たちの成長と彼女たちを取り巻く人々の優しさが描かれています。主人公のさちは、友達のおとみと共に楽しい日々を過ごす中で、おとみが母親に捨てられるという悲しい事...
感想・レビュー・書評
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悪い人は出てこないし、ドキドキするような事件も起こらない。
出てくる人がみんないい人で。
その何も起こらない中で起こる小さな小さな事件に一喜一憂するこの人たちがたまらなく良い。
もうこの表紙を見てよ。
おさっちゃんのいい笑顔。
最後まで読むとこの表紙の意味が分かるのよ。
なんていい表紙だろう。
そしてやっぱり推せるのは茂市っつぁん。
笑い上戸で笑うの我慢し過ぎて腹筋痛めちゃった茂市っつぁんが今回のMVP。
だけどね、本当に全員いい人なのよ。
血が繋がっていないのに我が子我が孫兄弟姉妹のように支え支えられ。
もう涙が出ちゃうよね!!!
でも涙が出た後にちゃんと笑いも忘れない。
あと1冊で今図書館にある分終わっちゃうんだけど…もしかして完結したりする⁉︎
この先が出てないっぽいんだけど。
完結なら完結って書いてあるよね?
2年前きり最新刊が出てないってどういうこと???
でも続き読む! -
藍千堂シリーズ第五弾
今作は晴太郎の子供さちのお話です。
和菓子屋の娘として幸せにスクスク育ってます
初めてできた友達おとみちゃんとの楽しい日々
おとみちゃんに降りかかった悲しい事件
誰にも聞けない自分と父親との事
とにかく皆んな優しい♡
あたたかくホロっとさせる藍千堂シリーズ
とても癒されます:.゚٩(๑˘ω˘๑)۶:.。♡︎
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シリーズ第五弾。
晴太郎と幸次郎兄弟そして職人の茂市が営む菓子司〈藍千堂〉を巡る人情噺、連作三話(&序)が収録されております。
今回はお子様スペシャル。
序章は晴太郎の妻・佐菜の連れ子である、さちのモノローグから始まり、第一話、第二話は、さちの友達・おとみの母が、おとみを残して再縁したことから起こる騒動の話。
第三話は、前述のおとみの騒動をきっかけに、自分と“とと様”の関係に疑問を抱いて悩むさちの姿が描かれています。
さちやおとみの年頃の子どもって、大人が思っている以上に大人の顔色をうかがっているんですよね。
それゆえに、小さな心に色々抱え込んでしまう、おとみとさちが健気でなりませんでした。
おとみの母・お清代に関して思うところは多々あるのですが・・まぁ、シングルマザーとして大変な状況で、心を病んでしまった辛さは確かにあったとは思います。
でも、おとみを兄夫婦に預けるなら預けるで、せめて送り届けてから再縁すればよかったのに、たとえ1日2日でも子どもを長屋に置き去りにするのはいかがなものか、と思っちゃいますよね。
とりま、おとみを引き取った伯父夫婦が、おとみを大事にしてくれそうで良かったです。
そして、“総領娘”としてのプレッシャーや、“生さぬ仲”の“とと様”との関係に苦悩するさち。
普段、周りの大人たちに溺愛されているので、自己肯定感が高くなりそうなものなのですが、賢い娘だけにグルグルと思いを巡らせて抱え込んでしまったようで・・・。
いつかは話さなければいけなかった、さちの“実父”の件を、〈伊勢屋〉のオジ様が上手い事説明してくれて、なんとか、さちの“心のしこり”が取れたようで何よりでした。本当に、さちの周りはいい大人に恵まれているので、健やかに育ってほしいです。
と、いう訳で、この巻はいつもよりお菓子の話は控えめな感じでしたが、親子の絆が深まる味わい深い内容でした。
第三話で登場した、伊勢屋の養子・夏之助くんも賢くて素敵な少年だったので、今後も登場してほしいですね~。 -
「さち」は沢山の愛に囲まれて楽しく幸せな毎日。でもとと様との関係の疑問は気になって置き去りにできなくて。本当の父親が「鬼」だったことを知った「さち」鬼のことはそっちのけ。大好きなとと様に嫌われたくないだけ!
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内容(ブックデータベースより)
さちの友だち、おとみが母親に捨てられた!?
境遇が移り変わっていく幼い少女たち。
物語を彩るのは、初夏の上菓子三品。
さちが遊びに行ったおとみの家で、おとみの母親が百瀬屋の上菓子を出してくれた。おとみは、上菓子を生まれて初めて食べた様子。
さちは「藍千堂の方が美味しい」と感じるが、「でも、どうして上菓子を出してくれたのだろう」。さちが微かな違和感じた次の日、おとみの母はいなくなった。
おとみの母は、おとみを残して町火消の組頭に嫁入りした。嫁ぎ先が生さぬ仲の娘を嫌ったため、おとみは置き去りにされたのだ。大工の伯父夫婦が養女として引き取ることで、すでに話は済んでいた。
大工は金を握らされ、おとみを引き取ったと噂されている。頑固で口下手な叔父に馴染めず、またその叔父から「おさちとは、あまり仲良くするな」と諭され、不安になるおとみ。そんな時、事件がおこり、おとみは「藍千堂」へ逃げ込んできて――。
おとみの騒動をきっかけに、ふと自分の境遇に思いをはせるさち。なぜ、自分の年齢がひとつ減ったのか? 急に、「とと様」が自分の父になった訳は?
さちも少しずつ大人になっていく――。
令和7年6月16日~21日 -
子どもだからと侮ってはいけない。
大人の知らないところで、
大人を気遣っている。 -
甘々…
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さちの友だち、おとみの母が再縁し、おとみは大工の
伯父に引き取られる。新しい暮らしに馴染み始めた
矢先、おとみの姿が消えた…。菓子職人の兄と商才に
長けた弟が、知恵と工夫で和菓子屋を切り盛りする
時代小説。 -
藍千堂菓子噺シリーズ第五弾。
今回は子供が主役。さちの友だちのおとみの母が、おとみを叔父夫婦に残して再婚することになる。
おいてかれたおさちとおいて再婚した母親の関係は。それをみたおさちは、自分ととと様との関係について悩むようになる。
けなげで、可愛いおさちから目が離せませんね。 -
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文庫書き下ろしの3編で、シリーズ4作目
3編とも菓子の工夫より親子の問題が中心。
「友との別離と練り羊羹」
娘のおさちに初めてできた友達”おとみ”の母親がいなくなったという。実は未亡人になっていた母親が再婚して置き去りにしたというので、藍千堂のみんなと百瀬屋のお糸お早が事情をさぐって、無事に母親の兄夫婦に引き取られる。
おとみが最後に母親と食べた羊羹のほうが、藍千堂の羊羹より美味しいと感じた理由を晴太郎はさちにおしえる
「恋しい母と桐の花」
今度はおとみが行方不明になる。幸いお糸が出会って藍千堂に連れてくるが、再婚した母親に連れ出され、逃げたという。藍千堂に探しに来た母親におとみは会わないが、いい着物を着ていい匂いがする母親の今の暮らしを壊したくなかったのだという。
詫びに来た再婚相手の火消しの頭に、晴太郎はおとみの気持ちを伝え、おとみの叔父が嫁入り道具にするために植えるという桐の花をかたどった菓子を作って頭に渡す。
「惣領娘とあまから餅」
晴太郎と佐菜が、甘えなくなったおさちの変化を感じていた矢先、出かけていたはずのおさちが作業場で作りかけの羊羹をひっくり返してやけどを負う。叱る晴太郎をおさえて伊勢屋の総左衛門がおさちをしばらく預かると、おとみが叔父に引き取られたことで、おさちは晴太郎が「父親になった」ことの真相を知りたがっていることがわかり、晴太郎の了解を得て総左衛門はおさちに真相を教え、おさちは納得して帰ってくる。
晴太郎はおさちと一緒に、あんを餅で包んで伸ばし砂糖醤油を塗って焼いた新作のあまから餅を焼く。 -
さちがメインの回。さちが凄く良い子でとにかく可愛い。頭は良いけど賢しげでは無いので、周りの皆がメロメロになる気持ちが分かる。
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お糸から「総領娘」の心得を学んでいるさち。
さちの初めての友達が長屋に母と住んでいるおとみ。
あるひ、おとみの母親がいなくなった。
おとみの母親には長く援助をする町火消しの頭がいた。
親子の愛情。
なさぬ仲ゆえ、苦しむ親子。
咎人であることだけを伏せて、さちに、真実を話す機会がきた。 -
連れ子の娘を中心にしたお話。
親子ってどうやってなるんだろう。。。 -
子どもたちの健気さに涙。
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おっ母さんと食べた羊羹の次においしい。
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藍千堂は、いつまでも幸せな甘い香りがして欲しい。
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友達・おとみの騒動がキッカケで、さちはとと様との関係が気になってしまう。
さち・おとみ、伊勢屋に養子に入る夏之助、子供たちは大人が思うより様々なことを考えている。 -
大好きな田牧大和の新刊、本屋の店頭で見つけてハッピーでした。
お互いが心から信頼していれば少しなのヒビは何とか乗り越えられる。
でもやはりそのお互いの心が強くないと無理な時もあるよな。幸せな話。羨ましいな。 -
藍千堂の面々は各々が、さちに甘々で大切に思っている。そんな大人達に囲まれたさちは、他人を思いやる素直な子供に育っている。
さちは、友達のおとみの母親の騒動をきっかけに、とと様が父となった今の境遇を考え始める。さちの成長する姿に気持ちが明るくなる。
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著者プロフィール
田牧大和の作品

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