時の呪縛 凍結事案捜査班 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2023年8月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167920777

作品紹介・あらすじ

警察小説界注目の実力派作家・麻見和史氏が文春文庫初登場です!主人公の藤木は50代の男性刑事。もともとはやり手の刑事でしたが、妻をガンで亡くしたことで仕事への意欲を失い、コールドケース(未解決事件)を扱う「警視庁捜査一課 特命捜査対策室支援係」に配属されます。そこで、30年前に立川でおきた小学4年生遺体遺棄事件の再捜査が命じられます。子供を失った父親に話を聞くことで、藤木が失っていた「刑事の矜持」は再び動き出すのか? 「曲者」が揃った「支援係」の面々とたどり着いた事件の真相とは!?

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

未解決事件を扱う特命捜査対策室支援係に配属された50代の刑事、藤木の物語が描かれています。彼は妻を亡くしたことで無気力になっていましたが、30年前の小学4年生の遺体遺棄事件の再捜査を通じて、徐々に刑事...

感想・レビュー・書評

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  • 麻見和史『凍結事案捜査班 時の呪縛』文春文庫。

    『凍結事案捜査班』と冠タイトルが付いているということはシリーズ化されるのだろうか。

    過去のトラウマや捜査を巡るトラブルなどで左遷され、警視庁捜査一課特命捜査対策室支援係というコールドケースを専門に扱う部署に集められた刑事たちが、事件の再捜査をしながら、刑事としての矜持を取り戻していくというストーリー。

    描かれる事件は小学4年生男児の殺害、遺体遺棄事件と余りにも悲惨な事件である。登場人物の誰もが怪しいのだが、目星を付けた人物は亡くなっていたり、殺害されたりと謎が深まる。しかし、30年前には判らなかった事実が判明するなど、余りにも事件の捜査が都合良く進むのが気になるところ。


    元々はやり手の刑事だったが、妻を大腸癌で亡くしてから、仕事への意欲を失った50代から藤木は未解決事件を扱う警視庁捜査一課特命捜査対策室支援係に配属される。内勤を希望する藤木だったが、30年前に立川で起きた小学4年生男児の遺体遺棄事件の再捜査を命じられる。

    藤木は秀島とコンビを組み、一癖も二癖もある特命捜査対策室支援係のメンバーと30年前の事件の解明のために懸命の捜査を続け、ついに事件の真相に辿り着く。


    秀島の過去が全て明らかにされていないようなので、続編はあるのだろう。

    本体価格830円
    ★★★★

  • 未解決事件を扱う部署「凍結事案捜査班」に配属された刑事・藤木は、妻を亡くしてから退職をも考えるほど無気力だったが、30年前に起きた小学生殺害事件の再捜査に加わることに…。

    少しずつ勘を取り戻し、メンバーとも距離を縮めていけたのは、被害者の親や関係者との対話によるものもあったのだろう。

    捜査が進む中、被害に遭った小学生に近しい大人たちが殺されていくのに驚きは隠せない。
    常に「耳」だけが手掛かりになるのか…
    振り出しに戻って考えてみると、そうだったのか⁇とわかるのだが、もう1人少年が犠牲になってたのは気づかなかった。
    これも病気で余命僅かだった為、罪を精算してから…といったことが発端になり30年前の事件が明るみになったのだろう。



  • 警視庁捜査一課特命捜査対策室支援係を舞台にした新シリーズ?
    妻を癌で亡くした捜査一課の刑事だった藤木。
    特命捜査対策室支援係に異動し、内勤を続けていたが、行方をくらませていた30年前の児童殺人事件の容疑者と思われる人物が目撃され、30年ぶりに捜査が再開されるのを機会に藤木も捜査の現場に戻ることに。
    藤木の捜査に対する意識が徐々に戻っていく様子と、30年の時を超えて、記憶を辿っていく丹念な聞き込みの様子が上手くリンクする前半。
    後半は作者の得意分野と言える突然の事件の解決編。
    犯人の動機は受け入れ難いものであるが、藤木を支援する支援係の面々との関係がとても心地いい。
    人の心の痛みに寄り添うことが出来る中年刑事が主人公のシリーズもなかなか興味深いので、是非続いて欲しい。

  • 妻に先立たれ、その悲しみから立ち直れない刑事・藤木 靖彦。
    彼の配属先は、通称『凍結事案捜査班』、未解決事件を扱う部署。
    そして、約30年前の小学生殺害事件を追う。
    大切な人を失った刑事だからこそ見つけ出した事件の謎を解く鍵とは?

  • 主人公は妻に先立たれてから仕事にやる気がでないという警察官だが、新しい部署で未解決の事件を捜査することになり…というお話。

    近しい人が亡くなったのをきっかけに遺族に対しての接し方とか感じ方が変わってくるのとか人間らしくてリアルだなぁと思った。
    THE警察小説。こういうの好きです!シリーズものみたいなのでちょこちょこ読んでいこうと思います。

  • 未解決事件を再調査する「凍結事案捜査班」が30年前に起きた未解決事件の捜査を開始。それぞれに事情を抱えた彼らが少しづつ事件の真相に近づく。引っかかっていた人は正解だったけど、全ての伏線回収が自然で且つしっかり回収してくれるので読後感がすっきりで良かったです。

  • 初めての麻見和史作品
    警視庁捜査一課十一係、特捜7、警視庁文書捜査官、警視庁公安分析班とシリーズが多い警察の事件簿的な小説の第一人者でした。
    (事件もの・・・手に取ること少なくて すみません)

    今回主人公が所属するのは「凍結事案捜査班」
    お蔵入りになった未解決事件を再捜査していく。
    30年前に殺害された少年。
    その真相を解決すべく「凍結班」の面々が動いていく。

    あまりグロイ内容は好まないのだが 関係者の謎が入り組んでいて
    少しずつ事件の核心に近づくに合わせ 読む勢いが止まらず グッと引き込まれた。
    凍結班の刑事たちも それぞれ何かを背負っているようなので
    シリーズ化していくのかな。
    面白い1冊でした。

  • 凍結事案捜査班。第1作?
    あらすじ
     藤木は妻の病死が理由で休職し、復職後、支援係という部署に異動になる。長年未解決の事件を再捜査する部署だ。同僚は、ギャンブル好きな岸、気弱な石野、「であるべき」が口癖の秀島と・・・クセのある人ばかり。30年前の少年殺害事件を再捜査し始めるが、関係者というか、容疑者と思われ宇人物が連続で殺害される。

    《感想》
    藤木は妻が癌で亡くなったことに責任を感じている。自分がもっと一緒にいて、もっと早くに異変に気づけていたら死なずにすむのではないかと悔やんでいる。しかし、一旦捜査し始めて、だんだん怪しい点が見えてくるようになると、以前の捜査一課のようにきびきびと動いていく。そして合間にまた妻のことを思い出して悲しくなっている・・・麻見作品は、描き方が淡々としていて、湿っぽくはないが、このシリーズには結構細かく主人公の心情部分が含まれている印象だった。作品全体は手堅いし、登場人物たちもまだまだ秘密が何かありそうだ。シリーズが続いて、藤木も少し明るくなったらいいなと思う。

  • シリーズ化してほしいな。
    藤木刑事がどんな風に未解決事件に向き合っていくのか。

  • 妻を亡くした藤木
    それぞれ過去がありそうなメンバー
    これからの活躍が楽しみ

  • 2023/09/19 85読了
    新シリーズ
    9/18 ウォーキング1h

  • 妻を亡くし捜査に消極的になった主人公が、未解決事件の特捜班に加わって、本来の刑事の魂を思い出していく物語。
    子供が被害者の事件なので、なかなかしんどかった。残された親の気持ちを思うと涙が出る。
    この作品もシリーズ化するのかな。続編を読みたいです。

  • 面白かった。シリーズ化されたら、続きを読みたい。

  • ちょっとこう、おどろおどろしいと言うか精神的にきつい内容だった。
    埋もれた犯罪を解決していくというのは途方もなくあてのない旅をするようなものではないだろうか、と考える。
    こういう犯罪者いるんだろうなというリアルさがきつい。

  •  何かまだキレを感じない。設定、解決の過程に、新しさが薄い気がして。
     シリーズ化されると化ける場合がある。それを期待。
     今は、堂場作品の雰囲気が。

  • 【悲しみが共鳴した時、真実の扉が開く】行方不明だった重要参考人の目撃情報から捜査が再開された殺人事件。警視庁の訳ありメンバーが集まる「凍結班」が事件の真相に迫る。

  • 麻見和史さんの4冊目は、「警視庁殺人分析班シリーズ」第1弾です。
    未解決凶悪犯罪の継続捜査を担う藤木たち5人。どのメンバーも捜査一課の主流をはみ出した「曲者」たちですが班員のみんなそれぞれいいキャラで楽しめました。内容は、いつもの通り猟奇的な殺人事件でした。全ての伏線回収がしっかりしてくれるので読後感がすっきりで良かったです。

  • 事件自体はかなりエグいけど、ストーリーの予想がつかなくて面白い。
    キャラクター的には如月さんより藤木さんの方が好きかな〜。さすがベテランで安心感がある。

  •  刑事として第一線で活躍していた50代の藤木、妻を病気で亡くし、立ち直れず、凍結事案捜査班という未解決事件を取り扱う部署に配属される。
     そこにいる仲間たちも、それぞれ事情を抱えているようだ。
     どちらかというと、後方支援のような部署だが、あることがきっかけで、30年前の未解決事件の真相を現場に出て追うことになる。
     この捜査をきっかけに、時が止まっていた藤木の心に少しずつ、変化が現れてくる。第一線で活躍していた時の刑事の感を取り戻していきながら、妻を亡くしたことで、今まで見えていなかったそれぞれの立場の人たちの心情を自分なりに汲んでみたり。
     また、配属されてから、深く関わってこなかった部署の仲間たちも、彼らが妻を亡くして抜け殻のようになっている藤木に、それぞれの形でサポートされていたことにも気がつく。
     30年前の未解決の事件が、ここにきて新たな事件へとつながっていくが、その結末になんともやりきれない気持ちになった。

  • 2025/04/24-05/01

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著者プロフィール

1965年千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。『石の繭』から始まる「警視庁殺人分析班」シリーズで人気を集める。その他著書に「警視庁文書捜査官」シリーズ、「特捜7」シリーズ、「重犯罪取材班・早乙女綾香」シリーズ、『深紅の断片 警防課救命チーム』『共犯レクイエム 公安外事五課』『骸の鍵』『擬態の殻 刑事・一條聡士』などがある。

「2023年 『琥珀の闇 警視庁文書捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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