南町奉行と幽霊心中 耳袋秘帖 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2023年8月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784167920784

みんなの感想まとめ

複雑な謎と感動的な人間ドラマが織り交ぜられた物語で、既に死んでいるはずの男女の心中死体が発見されるという衝撃の展開から始まります。物語は、メインの謎を中心に、怪しい雪駄屋や片足の足跡、商人の亀を狙う事...

感想・レビュー・書評

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  • 耳袋秘帖シリーズ「南町奉行」編・第七弾。

    早朝の鉄砲洲で小舟の中に、美男美女の心中死体が発見されますが、二人は別々の事件で既に死んでいるはずで・・。

    今回は、“既に死んでいるはずの男女の心中死体”という、メインの謎を軸に、怪しい雪駄屋と旗本屋敷前に点々と現れる片足だけの足跡の件、楽翁(松平定信)様の骨董仲間の商人が飼っている亀が狙われている件、喧嘩をした占い師がお互いの死期を予言し、片方がその通りに死んでしまう件・・といった、サブエピソードでつないでいく展開です。
    とりま、いつもの“チーム根岸”の面々が集めた情報を元に、根岸奉行が謎を解くの安定の流れでございます。
    雪駄の事件では、凶四郎の彼女で川柳の師匠・よし乃さんもいい仕事していましたね。
    そして、今回“いたずら”がちょっと過ぎた楽翁様ですが、このシリーズの楽翁様は面倒くさいところはありますが、なんか憎めない茶目っ気があります。
    因みに、この巻で登場した目付の愛坂桃太郎は、同著者の別シリーズのメインキャラ(若い頃)のようで、私は風野さんのシリーズものは大概押さえているのですが、“わるじいシリーズ”は手をつけてなかったので、今度読んでみようかな・・と思った次第です。

    てな感じで、今回もユルく楽しめる一冊でございました。
    個人的に、この時期から年末にかけて忙しくて本を読む時間がなかなか取れない(けど読みたい!)時にピッタシ!って感じです。
    ・・・ですが、実は次に超超ヴォリューム本が控えているんですよね~。(図書館の予約の関係で、今読まねば。という事情・・)さて、そちらに取りかかるとしますか!

  • 2023年8月文春文庫刊。書き下ろし。南町奉行シリーズ7作目。今回はそれほどの無気味さはなかった。謎もそれ程でもなく、いつものメンバーのドタバタ騒ぎで終わったような感じかな。次回に期待。

  • 怪しさ満点の謎が謎よぶ展開。最後に上手くまとめて、ほろりとさせられる。読書で上質な時間を過ごさせて貰った。

  • 見とれてしまう程の美しい心中があがる。その女性は死んだはずの芸者小菊⁈
    背後にある色々な事件と対照的な2人の純粋で悲しい心中
    根岸肥前守は2人の骨を海へ放ちます

  • 筆が早いのだろうか?
    風野真知雄さんは多作だ。
    今回は長いシリーズの根岸肥前の守こと、赤鬼奉行。

    長いシリーズだけに、内与力とでも言うのか、奉行直属の腕利きの同心たち、個性豊かな岡っ引きたちの大活躍だ。

    風野さんの作品群は、実に優しい眼差しが存在する。
    そして話の展開が粋だ。

    今回美男美女の心中事件を中心に、取り込み詐欺や、死んでいるはずの男女が再び死んだとあって、江戸っ子の目も集めるし事件としては謎多き華やかな事件。

    毎回のことながら、堪能させてくれる。

    そうそう、、、「別のシリーズ」で初めての女孫にメロメロの元目付け「愛坂桃太郎」が現役で登場するのも興味深い!

  • 【美男美女のあり得ない心中は幽霊の仕業か化け物か】大川の小舟で発見された心中死体は、別々の事件で死んだはずの二人だった。洗い直すと怪しいことばかり。次々に起こる怪異の行方は?

  • 悲恋だったのか?

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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