- 文藝春秋 (2023年8月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784167920821
作品紹介・あらすじ
唯一無二の世界を描く、青山文平の時代小説、珠玉の7編。
中央公論文芸賞・柴田錬三郎賞ダブル受賞『底惚れ』を生んだ
短編「江戸染まぬ」を収録。
娘の肌を守るため、わたしは疱瘡除けの〝つぎつぎ小袖〟を親類7家に頼む――「つぎつぎ小袖」
わたしと慶之助は、口減らしのため、武家として真剣勝負で決着をつけようとする――「剣士」
藩主が幕府の目安箱に自身の不遇を訴える? そんな事態に家臣として自分は――「いたずら書き」
隠居した前藩主の子を産んで宿下がりすることになった下女のために俺は金を作る-―「江戸染まぬ」
江戸で書肆(本屋)を回った晋平は、国で書肆を開業するー―「町になかったもの」
用心棒として伊豆韮山で働くことになった俺。ある日、黒船が—ー「日和山」
俺を袖にした下女は、俺の祖父の子を産んだ――「台」
著者自ら、実際の江戸の史実から生み出す作品について詳しく語る文庫あとがき
「常温の日常をどう生きていくか」収録。
みんなの感想まとめ
日常の中での人々の生き様を描いた短編集は、華やかな活躍とは無縁な主人公たちのリアルな姿を浮き彫りにします。武士や商人、百姓それぞれの立場での苦悩や選択が、時代背景を交えながら描かれ、読者に深い共感を呼...
感想・レビュー・書評
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「本売る日々」が面白くて続けて手に取った青山文平の短編集。
砂原浩太朗の作品を読んだばかりだったからか、同じ江戸の時代物でも文章の硬さにサラリとは読めなかった。
作者あとがきに「常温の日常をリアルに描く小説を書きたい」とあるように短編それぞれの主人公は華々しい活躍をするわけでもない。むしろ、扶持の少ない武家の厄介叔父であったり、部屋住みの武士であったり、今後をどう生きていけばいいのかと思い煩う武士の姿がリアルに描かれる。
どの時代にあっても人はその生まれる境遇を選べず、その環境も平等ではあり得ない。それでも、定められた環境で迷いながら、悩みながら歩みを進めていくのだということ。それが命を賭けた斬り合いであったり、学問であったり、剣の腕を活かす道であったりするが、それぞれの進む道を考え抜いて選んでいく姿が清々しかった。
武士には武士の、商人には商人の、百姓には百姓の日常があり、華々しい出来事がなくてもそれが人生であり、そこにこそ人生の醍醐味があるのだと思わせてくれる物語でした。
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おもしろい。短編なので読みやすい。
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青山文平さんの著作はこれが初めてな気がするけれど、文から立ち現れる独特の温度感に、人肌くらいに冷めたお茶を飲む時のような心地よさがあった。
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58
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202308/短編集。好みの問題だけど、話によって私的に当たり外れが大きく微妙。
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最初、この本を書店で見掛けた時は、気にはなったけど、スルーした。しばらくして、また、書店で目にしてしまったので買ってしまったけど、買って良かった。「史実」を元にした作品とのことだけど、まさに、「真実は小説より奇なり」だろう。
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【リアル江戸から生まれた、傑作短編集!】村から出てきた俺たちは、江戸のどこにも引っかからねえ――人生を必死に泳ぐ男と女を鮮やかに描き出す唯一無二の味わい、傑作7編。
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