逃れ者 新・秋山久蔵御用控(十七) (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2023年9月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167920968

作品紹介・あらすじ

生かして捕えるが役目だが、
歯向かう外道には、
容赦は無用!!

久蔵に恨みを持つ、盗賊一味の企みとは?

大人気シリーズ第17弾

八年前の大捕物で、逃亡した盗賊一味の頭、
霞の藤兵衛が江戸へ舞い戻ってきたらしい。
報せを受けた南町奉行所吟味方与力の
秋山久蔵は、早速岡っ引きの幸吉らに
探索を命じる。同じころ、幸吉の婿入り先である
船宿「笹舟」の様子を窺う、妙な女が目撃される。
盗賊一味との関係を疑う久蔵だったが。


目次
第一話 痴れ者
第二話 恩返し
第三話 逃れ者
第四話 微笑み

みんなの感想まとめ

悪人に容赦なく立ち向かう主人公、秋山久蔵の活躍を描いた本作は、シリーズ第17弾として新たな物語を展開します。八年前に江戸から姿を消した盗賊、霞の藤兵衛が再び江戸に現れ、久蔵はその動向を追うことになりま...

感想・レビュー・書評

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  • 南町奉行所吟味方与力の秋山久蔵こと「剃刀久蔵」は、普通は温和な人物だが、悪党に対しては情け無用の冷酷さを秘めている。その久蔵が悪を裁く物語です。捕り方は、定廻り同心の神崎和馬、岡っ引きの柳橋の幸吉親分とその手下たち。

    【痴れ者】
    勘定奉行の永井織部は、お役に就きたい二百五十石取りの旗本で小普請組に入っている牧野宗兵衛を女衒のごとく使って、上野不忍池にある甘味処「花乃屋」の茶汲み女おなみを妾にしょうとした。牧野家に婿養子に入っている宗兵衛は、隠居と姑に役に就けと責められ、永井織部には女衒のごとく使われて、とうとう切れてしまった。そして、隠居と姑を斬り、永井を斬ったが永井家の家来に斬り殺される。➡みじめな。武士を辞めてもと思うが、それも出来ず。追い詰められたのだろうな。悲しい。

    【恩返し】
    上野不忍池の畔の料理屋「香月」の中居のおしのは、神田三河町の口入屋「戎屋」吉五郎を浪人・黒木祐之助が殺したのを目撃した。が、岡っ引きの柳橋の幸吉親分の取り調べに黙っていた。おしのは、十年前に黒木家で女中として働いていた時に、あやまって主が大切にしている菊を折ってしまった。手打ちになるところを祐之助に助けられた恩がある。いまの祐之助は、破落戸である。➡恩を返そうと祐之助を探すおしのを見ていると、せつなくなる。

    【逃れ者】
    盗賊霞の藤兵衛は、八年ぶりの盗みを仏具屋「念仏堂」と定めて、手引きの女を二年前から念仏堂に女中として送り込んでいる。藤兵衛が、念仏堂に水戸藩から仏間改築改装費用五百両が入る日を狙って押込みを行うことを知った岡っ引きの柳橋の幸吉親分は、秋山久蔵に知らせて手配りをする。捕り方は、藤兵衛一味が、盗人宿に集まったところを捕らえる。

    【微笑み】
    日本橋の高札場で取立屋の富次郎が殺された。その現場に与力の秋山久蔵の息子・大助が居て、同心に犯人として捕まりそうになった。大助は、同心を投げ飛ばして屋敷に帰ってくる。次に、高利貸を行なっている谷中の妙恩寺の住職・浄雲が殺された。両方の現場で青い着物を着た年増が目撃されている。柳橋の幸吉親分は、大助の無実を証明するために犯人を捜しだした。➡大助が大きくなって強くなったものだ。感慨深い。

    【読後】
    展開が早く、ストリーは単調である。が、これはこれで読みやすい。長年読んでいると、登場人物の成長が楽しく、また、老が身近に感じます。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~
    新・秋山久蔵御用控シリーズ一覧
    17.逃れ者 2024.02.05読了
    16.帰り道 2023.07.01読了
    15.介錯人 2023.04.17読了
    14.朴念仁 2022.11.04読了
    13.雨宿り 2022.09.18読了
    12.凶状持 2022.02.08読了
    11.残り香 2021.10.03読了
    10.隠れ蓑 2021.07.08読了
    09.紙風船 2021.04.28読了
    08.偽久蔵 2020.09.29読了
    07.小糠雨 2020.06.04読了
    06.忍び恋 2020.01.08読了
    05.新参者 2019.09.05読了
    04.返討ち 2019.05.27読了
    03.裏切り ブクロク登録前
    02.騙り屋 ブクロク登録前
    01.恋女房 ブクロク登録前
    ※1作目~3作目は、ブクロク登録前に読んだため登録していません。
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    「図書館」
    秋山久蔵御用控シリーズ47作目
    逃れ者 ー 新・秋山久蔵御用控シリーズ(第2期)17作目《文庫本》
    2023.09発行。字の大きさは…大。2024.02.05読了。★★★☆☆
    痴れ者、恩返し、逃れ者、微笑み、の短編4話。

  • 4話からなる。
    いつ読んでも、シリーズものなのに、どこから読んでも、差し障りが無い。
    勿論、私は、最初からであるけど……(笑)

    剃刀久蔵こと、秋山久蔵。
    悪人に対して、容赦なき判断が、いい!
    大助も活躍!

    最後の「微笑み」では、内田康夫の浅田光彦的で、ちょっと親や兄の七光りを垣間見た感じだけど、……

    おそめと萬斎の詮議取り止めで死罪の裁きに、少し簡単過ぎる終わり方であった。

  •  秋山久蔵家、久蔵、香織、大助、小春の主一家、与平、太市、おふみの奉公人。今回の4話は、痴れ者、恩返し、逃れ者、微笑み。藤井邦夫「逃れ者」、新・秋山久蔵御用控シリーズ№17、2023.9発行。痴れ者は、婿養子の旗本牧野宗兵衛が切ない。恩返しは、おしのの恩返しを仇で返す黒木に、おしのが切ない。逃れ者は、久蔵裁き。微笑みは裁きに向かうおそめの潔さ。今回も楽しめました。一押しは「逃れ者」

  • 【江戸に舞い戻った盗賊一味。蛮行を阻止すべく、久蔵は江戸を奔る。シリーズ第17弾】八年前、江戸から消えた盗賊《霞の藤兵衛》が江戸に舞い戻ってきたらしい。報せを聞いた久蔵は探索を命じる――。シリーズ十七弾。

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著者プロフィール

1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」「水戸黄門」などの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー。以降、多くの時代小説を手がける。「新・秋山久蔵御用控」「新・知らぬが半兵衛手控帖」「日暮左近事件帖」「江戸の御庭番」などのシリーズがある。

「2022年 『野暮天 大江戸閻魔帳(七)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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