- 文藝春秋 (2023年11月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167921286
作品紹介・あらすじ
時代小説の名手×名作浮世絵!
道ならぬ恋、
身の毛がよだつ愛、
うつろいゆく想い・・・
男女、七つの物語
「吉祥天女の再来」と男どもに騒がれる船宿の女将の凄惨な過去とは(「深く忍ぶ恋」)。怪談画の注文を受けた絵師の前に現れた童女の正体は(「さらやしき」)。そして心中未遂で有名になった遊女・梅川に憧れる端女郎の珍道中を描く「梅川忠兵衛」など、切なく、哀れで、とても愛しい、浮世絵から生まれた傑作七篇。解説・内藤麻里子
太鼓橋雪景色:すれ違う恋(目黒太鼓橋夕日の岡」安藤広重)
暫の闇:芝居に身を捧げる男二人(「五代目市川團十郎の暫」歌川国政)
夜雨:生活につかれたおかみさんの妄想(「集女八景 粛湘夜雨」歌川国貞)
縁先物語:美少年と美女二人(「縁先物語」鈴木春信)
さらやしき:怪談「皿屋敷」に取り組む絵師・鉄蔵(北斎)(「百物語 さらやしき」葛飾北斎)
深く忍恋:船宿の女将おりきの、胸に秘めた恋(「深く忍恋」喜多川歌麿)
梅川忠兵衛:端女郎・小梅と、そこそこの大店の息子の珍道中(「二世市川高麗蔵の亀屋忠兵衛と中山富三郎の梅川」東洲斎写楽)
みんなの感想まとめ
道ならぬ恋や忍ぶ恋をテーマにした連作短編集で、江戸の町の情景が鮮やかに描かれています。各編は浮世絵の名作から着想を得ており、恋の激しさや清冽さが巧みに表現されています。特に「深く忍恋」では、女将おりき...
感想・レビュー・書評
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惹き込まれるように読んだ。読んでる間、江戸の町が確かにあった。
北斎を題材にした作品の「さらやしき」
笑いと明るい気分が味わえる「梅川忠兵衛」。「しのぶ恋」は心情を鮮やかに描く。
人生のロマンは誰にでもある。日々生きている日常の中に。
自由とは選択の自由だと思う。どんな気持ちを選ぶのか。
その気持の選択に誇りと自信を持てた時に人は自由を手にするのだろう。
辛い気持を振り切った時に嫉妬にあえぐ心をなだめすかすのではなく、その嫉妬には訣別した時に誰が認めなくても自分を認められるのではないだろうか。
「深く忍恋」のおりきは1本、筋が通っているように思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
時代小説の連作短編集である(全7編)。
『しのぶ恋――浮世七景』というタイトルが示すとおり、各編とも浮世絵の名画から着想されており、しかも人に知られてはならない忍ぶ恋・道ならぬ恋が描かれている(ただし、7編中1編はホラー、もう1編は滑稽譚で、他の5編と雰囲気が異なる)。
「恋の至極は忍ぶ恋と見立て申し候」という『葉隠』の一節を、意識の隅に置きつつ読んだ(※)。
※『葉隠』というと、「武士道とは死ぬことと見つけたり」という一節ばかりが知られているが、中にはそんな言葉もあるのだ。ただし、それは「衆道」の恋の話なのだが。
忍ぶ恋だからこその激しさ、清冽さというものがある……と感じさせる好短編集だ。 -
最後はほっこり
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【浮世絵からうまれた7つの名篇】近松に描かれスターとなった遊女・梅川に憧れ、端女郎・小梅は心中未遂を試みるが。時に滑稽に時に切なく、江戸に生きた男女を描く。
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著者プロフィール
諸田玲子の作品
