騙る (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2023年12月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167921378

作品紹介・あらすじ

技術の粋を集めて作ったヴィンテージアロハの精巧な偽物を売り捌く男は、やがて……(「ヒタチヤ ロイヤル」)。素人の蔵から出た重文級の屏風。協力者を仕立て、安く買い叩こうとするが(「栖芳写し」)。古美術業界を舞台に、尽きることのない人間の欲望と騙し合いを描く、著者十八番の傑作美術ミステリー連作集。解説・山村祥


6つの“逸品”に群がる金の亡者たち
「どいつもこいつも欲たかりや!」

傑作古美術ミステリー!

みんなの感想まとめ

騙し合いと欲望が渦巻く古美術業界を舞台にした作品は、様々な詐欺手法が巧みに描かれ、読者を引き込む。短編ながらもストーリーはしっかりとまとまり、特に主人公の美術雑誌編集者のキャラクターが印象的だ。彼は一...

感想・レビュー・書評

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  • もし黒川さんの本読んだことない人にはこれをオススメしたい!
    色んな方法の詐欺手法が出てきます。
    ハンターハンターの壺の話が好きな人にもオススメ。

    こんなものまで取り引きされるんやと新しい世界が面白い。
    ありとあらゆる方法で騙しにくるから、もし自分が狙われたらどうしたらいいのかと怖くなりました。対処法としたら作中でもあったお爺みたいにちょっと怒るとか警察に言うとか普通の方法が良さそう。

    作中の流れもずんずん進むし、無駄なダラダラがなくて嬉しい。
    地味に関西弁でこんなに面白い小説もあんましないから黒川さんの本はありがたい。

  • アートの詐欺師ものの小説。
    著者の黒川さんの本は初めて読んだのですが、
    普通に面白くて、あっという間に読んでしまいました。
    短編だけど、ストーリーもちゃんとまとまっている。

    主人公の美術雑誌の編集者がまたいい味を出している。
    イケメンと言うよりは、ブサメンで、
    正義のヒーローという訳でもない。
    むしろ、金儲けのことばかり考えるようなワルなのですが、
    時々ヒーローっぽいこともする。
    そのアンバランスさ加減が絶妙で面白かったです。

    騙し騙され合いのアート・骨董の世界。
    素人の自分は怖くて踏み出せないですね、
    こんな小説を読んでしまったら(笑)

    他にも関連作品があるみたいなので、
    読んでみたいと思わされるような短編小説でした。

  • この手の作品は普段読まないのですが表紙が美しくて購入しました。でも小悪人が出てくる話はあまり得意ではありません。
    美術は高尚なものだけれど、お金をうむところには必ず悪党が集まってくる。そんな様子がよくわかりました。

  • 世の中での過去からマイナス部分を描く作品
    一般人にはすこし縁が遠い
    少し嫌な気分となった

  • 芸術や骨董、ファッションとそれにまつわる詐欺師の短編集。結局、われわれが「美」や「良さ」に見いだしているものは確固たる実際があるわけではなく感覚的なあやふやなものである。では、そのあやふやなものが詐術でもたらされたとき、その価値の実際はなんなのだろうか。派手なカタルシスはないが聞いた話としては面白いみたいな短編が多い。

  • 古美術売買を巡る騙し合い。関西弁の会話だけでグイグイ引き込まれる。表紙の日本画で、時代小説と思い込んでしまった私は、騙されやすいのかも。

  • 美術の世界の金に群がる者たちがテンポ良く描かれていて読みやすい。普段自分はなかなか接しない世界で、何となく清廉なイメージを持っていたが、人が関わる以上、欲が存在するのが当然と気付かされた。

  • いつものことながら美術の世界の話で難しいことは全然わからないのだけど、騙したり騙されたりで面白い。

  • 【人間の尽きることない欲望をあぶりだす美術ミステリー!】大物彫刻家が遺した縮小模型、素人の蔵に眠っていた重文級の絵や裂…古美術業界の儲け話にたかる人々を描く、傑作ミステリー連作集。

  • 美術。
    古物商。
    どれも胡散臭すぎる。

  • 勉強になった。

  • 表紙の絵が美しくて惹かれたのが手に取ったきっかけ、でも表紙と内容のイメージには大いにギャップあり
    小悪党がたくさん出てきて古美術を取り巻く界隈にはこんな人達ばっかりなの?!と笑いたくなってしまう
    関西弁や京都弁のせいでもあるのかなー
    でも古美術への知識が深まってどのエピソードも楽しく読める!騙した側がそれとなく成敗されるのも気持ちいい

  • 短編集

  • 著者の得意分野である、美術界を舞台に「騙し、騙される」を題材にした短編連作。
    関西を舞台にしていることもあり、私にとっては土地勘もあり、また著者の関西弁も滑らかで、それだけでも読みやすい。美術界、古美術等に関しても、専門用語を解説しながら、しかし説明臭くならずストーリーが展開していく。騙し合いではあるが、人間の欲の深さも相まって、憎めない内容でニヤリとしてしまう。

  • 美術品の買値は売値の1/10か。騙された気分になるのでメルカリで売った方がいいかも。

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著者プロフィール

黒川博行
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業後、会社員、府立高校の美術教師として勤務するが、83年「二度のお別れ」でサントリミステリー大賞佳作を受賞し、翌年、同作でデビュー。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞、96年『カウント・プラン』で推理作家協会賞を、2014年『破門』で直木賞、20年ミステリー文学大賞を受賞した。

「2022年 『連鎖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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