満月珈琲店の星詠み〜秋の夜長と月夜のお茶会〜 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2023年12月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784167921385

作品紹介・あらすじ

淡路島で母を看取った百花。満月の夜、散歩に出かけると、閉まっているはずの遊園地に見知った猫が入っていき……。花巻の祖父母の家で療養する少年、宮島で姉妹関係に悩む女子、人生に迷う人々の近くで、満月珈琲店が開店する。星遣いの猫たちのあたたかな言葉と、美しいイラストが共鳴する大人気書き下ろしシリーズ、第5弾!

みんなの感想まとめ

人生の岐路に立つ人々が、満月の夜に訪れる不思議な珈琲店での出来事を描いた物語。母を看取った女性や、療養中の少年、恋に悩む姉妹など、異なる背景を持つ登場人物たちが、猫たちの優しい言葉に導かれながら自分自...

感想・レビュー・書評

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  • 「満月珈琲店の星詠み」の5冊目。

    母を看取った女性、祖父母の家で療養する少年、妹の彼氏を好きになってしまった姉、3つの話のいずれにも前巻で出てきた真中総悟(桐島祐司の部下)が絡むお話。ちらりと鈴宮小雪も登場。
    淡路島、遠野、広島と異なる場所が舞台となっても、新月でも三日月でも、満月珈琲店はしっかり開店。
    どれもが結構ドロドロの話が展開するのだが、猫さんたちの登場とともになんだかいい話風に丸め込んでしまうのが、このシリーズのいいところ?

    今回は特定の星ではなく、“惑星の年齢域”がテーマということで、その切り替え時期に立つ人たちに星々の指針が与えられていく。
    これからの私に当てはまる年齢域の特徴は「これまでの常識を打ち壊していく」で、過ごし方のヒントとしては「自分の存在を外にアピール、表現しよう」となっていて、年齢にしてはかなりハードルが高い気もするのだが、それくらい大きく変化しないと楽しくは過ごせていけない時期ということなのかしらんね。

    また、今回は宮沢賢治をはじめとして色々な本が出てくるのも楽しいポイント。
    読んだことある本が結構あったのが嬉しかったが、未読の宮沢賢治のものは読んでみたいと思った。総悟、説明が上手だわ。


    登場した本…「モモ」「秘密」「銀河鉄道の夜」「セロ弾きのゴーシュ」「注文の多い料理店」「源氏物語」「夜のピクニック」「流星ワゴン」「西の魔女が死んだ」「マリアビートル」「カラフル」

  •  満月珈琲店の星詠みシリーズの第五弾、秋の夜長と月夜のお茶会のサブタイトルがついています。この独特な世界観がいいんですよねぇ~♪表紙も、見開きカラーページのデザートもさすがの桜井千尋さん、何だか癒されるぅ!満月珈琲店には決まった場所はなく、そしてお客様に注文をうかがうこともしない…大きな三毛猫のマスターが、とっておきのスィーツやフード、ドリンクを提供するというコンセプトです。そして、今回の作品は読書好きにはたまらない作品になっています。

     ストーリーの方は3編の短編にエピローグを加えた連作短編集になっています。
    第1章)木星と銀河のカッサータ
    母一人子一人であった百花が母を看取り、今までの人生とこれからの人生について考える作品。
    第2章)水星のお茶会とベテルギウスのプリン
    百花と母違いの総悟、母の過去を知りショックを受ける。その直後に知り合った人と同じ職場に勤務することに。
    第3章)金星と三日月りんごのアップルケーキ 
    総悟の従姉妹姉妹、松浦果歩・沙耶の恋愛…妹の沙耶の恋人を好きになってしまった果歩は…。
     エピローグ)総悟のこれから…。

     印象に残ったのはやっぱり、松浦姉妹のお話…姉妹で同じ人を好きになることってあるのかな??ちなみに私にも妹がいるけれど、同じ人を好きになった経験はないけどなぁ…。各章に共通していることは、主要登場人物がみな、生きにくさを感じているということです。でも、満月珈琲店に立ち寄れたことがいいきっかけにになり、前向きにこの先の人生を考えていけるようになるということだと感じました。やっぱり、満月珈琲店、好きです(*'▽')

  • 星詠みシリーズ5作目。

    今回は、『惑星年齢域』が表になっていてとても見やすい。

    ついつい今の年齢域を見てしまう。
    土星(56〜70歳)今までの実績から、成果を生み出す。
    ムムム…実績など⁇成果期待できるだろうか⁇


    物語の内容としては、〜秋の夜長と月夜のお茶会〜とあるようにテーマは、「読書」で知っている本も出てきて思い出すことも…。

    淡路島で母を看取った百花は、45歳になっていた。
    島から出ずに母と2人で生きてきたことに縛りつけられた感から逃れられずにもやっとしていた。
    母の部屋で沢山の蔵書を見つけて…
    満月珈琲店との出会いから自分の好きなように生きようと。

    真中総悟は、少年時代に身体が弱く岩手の祖父母宅で療養をしていた頃を思い出す。
    母の愛情を感じられずに辛い思いをしていたこと。
    母の妹である叔母から母の過去を聞いたことで…。

    宮島で結婚式をした従姉妹のこと。
    その姉妹の恋愛事情は、なんとも悩ましいというか…。
    心の声に耳を傾けることが大切。だということ。
    結婚式の日、妹が姉に渡した手紙は良かった。


    なんとなくまだ続きありそうかな…。



  • おっ、新しいの出てるんだ!
    図書館で予約予約〜♪って検索かけたら、あれ?もう一冊知らないのがあるぞ?んんん?
    という訳で読んでいないのが2冊もあったというラッキー(^^)v

    娘たちは本文は読まないんだけど、毎回巻頭のキレイで美味しそーうなお菓子のイラストを楽しみにしていて。
    今回もとても素敵♡

    この本って言い方は違えども、いつも「あなたはどうしたい?」って聞いてる気がする。
    私が初めてこの言葉に出会ったのが8年前。
    夫が自殺未遂した後ね。
    初めてこれを聞かれた時に答えられなかったんだよね。
    その後も同じ人に何度も何度も繰り返し「あなたはどうしたいの?」と何年も聞かれ続けて、ようやく私は他人軸から自分軸で生きるコツみたいなものを見つけたの。
    まだまだ練習中だから、うっかりすると他人軸になっちゃって。
    でもちゃんと気付かせてくれる人がいる。
    有り難い。

    お話ももちろんとても良いんだけど、本を読みながら「あなたはどうしたい?」の間接的な体験と練習になっているのかもしれない。

    • みんみんさん
      翠さんまた新たな翠さん情報をぶっ込んできて
      ちょっと動揺してしまいました(*_*)
      翠さんまた新たな翠さん情報をぶっ込んできて
      ちょっと動揺してしまいました(*_*)
      2025/08/13
    • 翠さん
      波瀾万丈です笑
      波瀾万丈です笑
      2025/08/13
  • シリーズ5作目。
    6作目を読もうとした時、ブクログに登録されていなかったから5作目を読み始めたら再読でしたが、やっぱりよかった。

    登場人物みんないい人で安心して読めました。
    総悟の両親は置いておいて。
    今回も美味しそうなイラストですね。
    有名な小説がたくさん出てきて、秋の夜長を読書とスイーツで過ごすなんて、とてもいいですよね。

  • シリーズ5作目。
    今回は舞台が淡路島、花巻、宮島と好きな場所ばかり。そして好きな作家さんの本もたくさん登場。
    短編連作3編とも、主人公に感情移入して読んだ。
    特に第三章がよかった!果歩ちゃんに幸せになって欲しい。

  • 満月珈琲店というだけで星が多くなるわたし・・
    某大学のXに教えてもらい、秋の夜長、月夜にかけて中秋の名月の日に読む(読み終わらず、長月のうちに何とか読み終える)。

    母子家庭で育った彼女の母の死、そこからの再生物語。北海道の彼が、彼女とあんなふうに繋がっていたとは。そして、妹にコンプレックスを抱く姉の話。望月先生の別の物語でもこんな設定があったな。(そちらも読んだばかり。)

  • シリーズ5作目。
    このシリーズ、今出ているものは読み切りました。
    今回は天体の年齢域について書かれています。

    ホント、占星術って奥が深い。
    読み解きに決まりはないので、自由に読み解くことができます。
    自由だからこそ正解がないのです。
    なので、星詠みする人の感性や考え方が恐ろしく反映されるとも言えます。

    天体の年齢域って何??
    と思う方はP76~77の表を見てみるといいと思います。
    夫に年齢域の話をしたら、「ズバリ当たっている!」と驚いていました。
    (占いとか全く信用しない人間のせいか、半端ない驚きでした)

    ホロスコープを学び始めて人間も自然とか宇宙の一部なんだなぁ、思うんですよね。
    「私たちの生活ってめっちゃ天体の影響受けてるじゃん!!」って事がわかってくるのです。

    今回もストーリーよりも星の読み解きの方に重点を置いて読んでしまいました。
    星詠みの勉強にはものすごく参考になる小説です。

    続きはあるのだろうか??
    登場人物たちのその後が気になるところです。

  • シリーズ第五弾。

    悩める人達に極上メニューと、星の導きを与えてくれる〈満月珈琲店〉。
    桜田千尋さんの美麗なイラストと共にお送りする、様々な人生ストーリーを堪能頂けます。

    今回のテーマは、家族・恋愛・読書といったところでしょうか。
    登場人物達の、言いたいことがいえずに、勝手に自己犠牲のようになってしまいがちな不器用さが愛おしいです。
    淡路島で、母親の為に生きてきた百花さんが主人公の第一章。百花さんの“母親違いの弟”の総悟さん(シリーズ四作目にも出てきましたね)がメインの第二章。そして総悟さんの従姉妹の果歩と沙那の物語の第三章・・・それぞれのお話がリレーのようにリンクしていく様は、さながら星と星とが繋がって一つの星座を描き出していくようですね。
    星座といえば、このシリーズではお馴染みの「西洋占星術」ですが、この巻では“惑星年齢域”にスポットを当てて取り上げていました。
    例えば、0歳から7歳は月・・・26歳から35歳は太陽、36歳から45歳は火星・・と、いうように年齢域で対応している惑星が移り変わっていくらしく、その惑星がどの星座にあるかで、その期間の過ごし方がわかるのだそうで・・・本書内に解りやすい表が載っているのも親切ですよね~。
    そして、今回は“読書”もテーマの一つなので、皆さまご存じのあの作品名、この作品名が登場するのもウキウキですね。
    特に第二章は、舞台が岩手県の花巻市・遠野市ということで宮沢賢治三昧でございます。
    そうそう、今回は各章で舞台となる土地も魅力的で、個人的に数年前に一人旅で訪れた〈宮島〉が出てきて嬉しかったです。(めっちゃええとこですよね~。ここの鹿さんは、のんびりしていて可愛いのです。)
    勿論、お話の内容も心にじんわりと染み入る、ハートウォーミングな展開で(ただ、総悟&百花さんの父親に関してはモヤるものはありますけどね・・)、とりわけティルと総悟さんのシーンはウルっときてしまいました。
    総悟さんと小雪さんが上手くいくといいな~。
    てか、私の前にも〈満月珈琲店〉が現れて欲しい!三毛猫マスター、お待ちしております~♪

  • 今回も良かった☆親子、夫婦、きょうだいの関係が描かれている。いつも思うが、満月珈琲店のスイーツやカフェが素敵

  • 第5弾も面白かった!とくに最後の話は涙が止まらない。読み終わったあと、心がほっこり温まった。イラストも素敵。

  • 占星術もわかりやすく、読書ももう一つのテーマとなっていて今作も大満足。

    一章の百花にはつい感情移入。マスターの言葉がこれまでの復習みたいで、より心に刺さる。
    二章は前作と一章に登場した総悟。彼の背景は辛いが、マーキュリーの「生まれてくる環境は、自分で設定している」との言葉にグサリ。
    三章は総悟のいとこの果歩。人を好きになる気持ちの苦しさが伝わる。
    総悟の両親にはモヤモヤ。そこと対比して読んだため、三人の決断は清々しい。

    不幸で罪軽くなんて自己中だ。自分で決めて責任を持つ、簡単ではないがそうありたい。
    登場した本も読みたいな。大好きなシリーズ、相性がとても良いのだと確信。長く続く事を願う。

  • シリーズ5作目。
    やっぱり癒されてホッコリできる作品です。
    今回のイラストもとても素敵で美味しそうなものばかり。

  • シリーズ5作目。今回は読書の秋って事もありかな?、恋とあらゆる小説が紹介されて読書体験が出来る小説内容になっていた。
    ちょっと切ない恋も相まって暖かなお話でした♪

    今回も楽しめました。

  • シリーズ第5弾。
    『満月珈琲店の星詠み』シリーズは、星遣いの猫たちの言葉にいつも癒されます。

    「立ち上がって前に進むために、涙は必要なのよ。なんでも外に出さないと、自分の中の心の水が淀んでしまうのよ。」

    「縁を結ぶというのは、かけがえのないものを生み出すということ」

    「月はすべての始まりで、内側の自分だから常に自分の人生に影響してくる。内側の自分の言葉を蔑ろにしてしまっては、何もかも上手くいかないものよ」

    「月は心。心の声に耳を傾けることが大切。外側の宇宙では、太陽の光が月を輝かせているけど、あなたの中ー内側の宇宙は逆。月を満たすことで、太陽が輝く。太陽はあなたの表看板。人生が輝くということよ。」

    星遣いの猫たちの印象的な言葉。心に優しく響きました。一緒に出てくる満月珈琲店のメニューも美味しそうです。

  • シリーズもの。

    物語だからこそ、救われることもあるよなーと思いました。
    今回もとてもステキなイラストがありました。

  • 満月珈琲店シリーズ第5弾。今回の舞台は、淡路島、岩手、広島です。

    好きになってはいけない人を、好きになってしまった、ということが描かれているので、読みながら腹立たしく感じだ所もあります。そして、迷える人間達を、満月珈琲店の猫達が、癒しの美味しいデザートでもてなし、占星術に基づいて、前向きに進めるようにアドバイスをしてくれます。

    この第5弾は、もう一つワクワクする点があります。今回の登場人物は、読書好きが多く、又、秋の夜長ということで、本の紹介が多数あります。淡路島の話では、ミヒャエル・エンデの「モモ」。岩手の話では、宮沢賢治の本など。簡単なあらすじ付きなので、気になったら読んでみるのも良いかと思います。

    最後に、広島の話の中に出てくる、宮島の厳島神社での結婚式、素敵だなぁと思いました。

  • 間違って6作目を先に読んでしまいました!
    こちらは5作目だったんですねー。でも楽しめました。
    今回は、本が多くでてきましたね。「夜のピクニック」は私も好きな本なのでとてもうれしかったです。ほかのものも読んでない本があったので早速読んでみようと思います。
    今回もスイーツの挿し絵も綺麗でした。個人的には第三章の金星と三日月のアップルケーキが好きです。

  • シリーズ五作目。
    多少モヤモヤした所は有りましたが安定の面白さ、一瞬で読んでしまった。

    果歩、総悟に幸あれ!
    読後の余韻に暫し浸っています。

  • 不倫って難しい。
    【難しい】の理由は、例えいかなる状況であっても許すことができないから。
    最初の百花とお母さんの悲しみや孤独、暮らしぶりを見たら…。

    果歩ちゃんのアップルケーキの話は感動して目がうるうる。
    誠実な男女の話。

    大好きな満月珈琲店のシリーズだけど、今回は【本】がたくさん絡んでいて、心地よく読めた。
    カラフル、私も読んでみたい!
    もちろん、満月珈琲店シリーズの次のお話も。


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著者プロフィール

北海道出身、京都在住。2013年にエブリスタ電子書籍大賞を受賞しデビュー。2016年『京都寺町三条のホームズ』(双葉文庫)が京都本大賞を受賞。同シリーズをはじめ「満月珈琲店の星詠み」(文春文庫)、「京都 梅咲菖蒲の嫁ぎ先」(PHP文芸文庫)、「京都船岡山アストロロジー」(講談社文庫)、「わが家は祇園の拝み屋さん」「京都下鴨 かみさまのいそうろう」(ともに角川文庫)シリーズなど多数。

「2025年 『アンソロジー 極彩色の後宮』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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