恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次 二十六 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2024年1月4日発売)
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本棚登録 : 145
感想 : 12
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  • 本 ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167921521

作品紹介・あらすじ

文庫書き下ろし時代小説、めでたく300冊に到達した
記念の一作として、人気者の「酔いどれ小籐次」が帰ってきました!

お伊勢参りが流行する中、江戸は三十間堀の小さな町道場がのっとりの危機にあっている。道場主とその孫娘の窮地を救うため、18歳の駿太郎は名を秘して入門する。
たくましく賢く成長した息子を見守り、隠居を考える小籐次だったが-―

あの「鼠小僧」も再び登場!?
恋と勝負と涙の感動作。

感想・レビュー・書評

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  • 佐伯さんの本のブクログ登録294冊。他にエッセイやサスペンスも読んでいるので、作者にとって今回の作品は書き下ろし300冊目(時代小説)ということから、登録漏れがいっぱいあるようだ。
    最近の佐伯さんの作品は年齢とともにあっさりした内容に変わって来ていたが、今回は小籐次が耳まで遠くなってきているものの、息子の駿太郎中心になっているので、恋は駿太郎だった。タイトルが小籐次かと勘違いさせる。
    紙問屋久慈屋の近所の小さな道場。その道場を救うことになるのだが、そこの孫娘の愛との交流が始まる。愛との恋が始まるのかと思うと、どうも違ったようだ。あとから出てきたお姫様に行ってしまいそう。シリーズが終わったと思ったら主人公を変えて継続のよう。斗争の場面は少なめ。

  • 来島水軍流の達人である赤目駿太郎の活躍の物語です。

    赤目小籐次は、刺客の須藤平八郎から「それがしが身まかった場合、この赤子を赤目様の子として育ててくれ」と託された乳飲み子の駿太郎を我が子として育て、来島水軍流の剣術を教え、どこに出しても恥ずかしくない男子として育て上げました。

    豊後森藩主、久留島通嘉(みちひろ)が江戸城で大名四家から城なし大名と蔑まれて、下屋敷の厩番であった赤目小籐次が、大名四家の行列から御鑓先を斬った「御鑓拝借」騒動から始まった「酔いどれ小籐次」の物語も前作「御留山」で終了し、今作から駿太郎が主役として始まるのか……?

    此度は、江戸城近くの三十間堀そばに小さな東軍新当流道場を運営する、老剣客加古李兵衛正高と跡継ぎの孫娘の愛を助けて、道場を乗っ取ろうとする剣客三兄弟と渡り合う駿太郎19才の活躍の物語です。

    【読後】
    2004年2月から始まったシリーズが44冊目(新・酔いどれ小籐次は、25冊)で完結したと、著者は25冊目で書いていたし、私も思っていたら。またまた、書き続けることに、それで面白いかというと。面白みもない、つぎはぎだらけの物語でなく、文章を書き続けている。ひどいものだが、読みだしたからには、最後まで読まなければならないと思い読み続けると、時間がかかりました。佐伯泰秀もペンを置いた方がよいのでは。
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    新・酔いどれ小籐次シリーズ一覧
    26.恋か隠居か 2024.08.17読了
    25.御留山   2022.09.25読了
    24.八丁越   2022.08.30読了
    23.狂う潮   2022.08.14読了
    22.光る海   2022.04.15読了
    21.雪見酒   2021.12.14読了
    20.三つ巴   2021.04.22読了
    19.青田波   2021.01.21読了
    18.鼠異聞(下) 2020.08.21読了
    17.鼠異聞(上) 2020.08.20読了
    16.酒合戦   2020.02.23読了
    15.鑓騒ぎ   2019.09.13読了
    14.旅仕舞   2019.08.28読了
    ※13作目以前は、ブクロク登録前に読んでいるため登録していません。
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    「図書館」
    酔いどれ小籐次シリーズ45作目
    恋か隠居か ー 新・酔いどれ小籐次シリーズ26作目《文庫本》
    2024.01発行。字の大きさは…大。
    2024.08.15~17読了。★★☆☆☆
    図書館から借りて来る2024.08.09

    • やまさん
      浩太さん、コメント♪ありがとうございます。

      私は、ブクロク登録前から佐伯泰秀さんが好きで、佐伯泰秀さんの本を読んでいます。最初に読み始...
      浩太さん、コメント♪ありがとうございます。

      私は、ブクロク登録前から佐伯泰秀さんが好きで、佐伯泰秀さんの本を読んでいます。最初に読み始めたのが「居眠り磐音江戸双紙」で、このほとばしるような、物語の流れ、人情の機微に触れ、情感をこまやかに、大胆に書いていく筆遣いがたまらなく好きで、長い作品ながら三回読みました。読むものがなくなったら、また読みたいと思っています。

      そんな佐伯泰秀さんが、こんな文章を書くのかと思うと、哀しくなってきます。私が、好きな佐伯泰秀さんは、どこえ行ってしまったのか。と、思ってしまいます。しかし、出版されると、手に取ってしまいます。

      なお、ブクロクの私のページの中の「タグ」から「タグの一覧を絞り込む」を見てください。登録の全ての本の著者名と10冊以上読んだシリーズ名、または、読む予定のシリーズ名を区分けしています。
      2024/08/18
    • 浩太さん
      タグの使い方、ありがとうございます。
      こういう使い方があるのですね。最初から付けておけば良かったのですが、一つも付けていないので、今からとな...
      タグの使い方、ありがとうございます。
      こういう使い方があるのですね。最初から付けておけば良かったのですが、一つも付けていないので、今からとなると気が遠くなりそうです。
      2024/08/18
    • やまさん
      浩太さん♪おはようございます。

      「最初から付けておけば良かったのですが、一つも付けていないので、今からとなると気が遠くなりそうです。」...
      浩太さん♪おはようございます。

      「最初から付けておけば良かったのですが、一つも付けていないので、今からとなると気が遠くなりそうです。」と、私も思います。

      この使いかたは、何かの折に気が付いたのか、誰かのを見たときに知ったのか覚えていませんが。すごく便利ですよ。たぶん、自分が一番使っています。

      本を買うときとか、図書館から借りる時に「タグの一覧を絞り込む」に著者名を入れて、必ず検索を掛けます。ほんと、便利です。
      いまからでも、登録する折に使ってみては如何ですか。登録は、意外と簡単です。
      2024/08/20
  • 2024年1月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ26作目。あとがきに文庫書き下ろし300冊目とあり驚きました。小藤次の新刊も出るとは思わなかったので、二重の驚きでした。内容は可もなく不可もなくでしたが、ご祝儀話として楽しみました。

  • あれ、終わったんじゃなかったの??? 佐伯さん、300冊目の書き下ろし時代小説とのことで、駿太郎の恋の話を書きたくなったので再開したそうだ。まあ、よく分からんところもあるが、軸足が駿太郎に移って、それはそれでいいんじゃないかな

  • 時代小説に転向(?)して、300冊目という節目に。
    肩の荷が降りたのか、ずっと軽妙になっている文章。

    赤目駿太郎の若者らしい行動力に加え、多少世慣れてきた感じが、軽い。

    耳がいささか遠くなってきたらしい小藤次の老化も触れて、いささか寂しい。

  • 駿太郎君に軸足を移していくんですね。タイトルに恋が入っているけど、女の子が二人も新登場して、今後が気になる。

  • 完結したんじゃなかったんですか??

    と、文句はあるけど読んでしまいますよね。
    駿太郎の恋バナがこれから始まるのかな〜と思ったりしてますが、どんなお相手に惚れるのやら。今回登場した二人の娘さんはお相手候補なのかな。

  • 前作がひとつの節目だったのか?最近の佐伯先生の
    作品はアッサリの癖にデカいネタを脈略も無く挿入
    されるので、今回もそういう感じ
    安易に妹が二人も増えた・・・道場の娘が恋人かと
    おもったら、旗本の娘も増えた、とっちらかってる

  • どうして作った借金なのか?不肖の父とのあっさりとした勝負では三兄弟ともどもよくわからなかった。

  • 【江戸の人気者が帰ってきた! 記念書き下ろし】お蔭まいりが大流行する中、小籐次親子や読売屋の空蔵が連携して人を救う? 書き下ろし300冊記念、人気者が帰ってきた!

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

佐伯泰英の作品

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