- 文藝春秋 (2024年1月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784167921538
作品紹介・あらすじ
1968年、後に「千里見の七夕崩れ」とよばれる大型台風による土砂崩れで、町は多数の死者・行方不明者を出した。20年後、同じ町の旅館の娘・清田千遥は、東京からやってきた大学生・坂井裕二と出会う。裕二はなぜか夜ごと町を徘徊していた――激流に飲まれた運命がやがて大きな感動へとたどり着く、著者渾身の青春ミステリー!
千遥と裕二、過酷な運命のたどり着く先は――
『代償』『悪寒』のベストセラー作家・伊岡瞬史上、
最も残酷で美しい青春ミステリー!
Apple Books Store 2022年上半期ベストブック(ミステリー部門)
「星は、何もかも知っていたんだ」
1988年、静岡県の海辺の町、千里見町。ふらりと町に現れた大学生・坂井裕二。1年前に父親を亡くした旅館の娘・清田千遥。
20年前の大型台風が多くの人々の人生を濁流に飲み込んだこの地で、2人は出会った――。
みんなの感想まとめ
運命に翻弄される若者たちの物語が描かれています。1968年の大型台風による悲劇的な出来事が背景にあり、20年後、旅館の娘・清田千遥と大学生・坂井裕二の出会いが物語の中心となります。裕二は夜な夜な町を徘...
感想・レビュー・書評
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押し屋や!
押し屋!
しかも、ムスコを!クルマに向かって押すの?
あっ!当たり屋やな。
一度は、偶然かもしれんけど、味しめてやるか?普通…
はい!コイツ!クズ確定!
父親失格!人間失格ですな…
そんなヤツがいっぱいいて、そこから脱出して、養子となって幸せになる。
しかし、周りにも同様の子らが…
という訳で、クズ親オンパレード!
ハァ〜 なんなん!コイツら!
死んだらええねん!
まぁ、死ぬんやけど…
ちょっと穿った見方かもしれんけど、過去を探る行為も今が恵まれてるからかもしれんね。
もう、今が幸せならええやん!
将来も約束されてるようなもんやし。
今の親もヤバい事してたとはいえ、そのヤバさ、私なら許す!
そんなの天中や!
ラストは、織姫というか、七夕の世界でええ感じの感動で終わる!
え!でも、これ伊岡瞬さんの作品やん!
こんな終わり方でええの???
( ;`ω´) (`ω´;(`ω´; )ナ、ナンダッテー!
最後は、こんな感じ多かったかな?
クズもの読み過ぎかも(^_^;)
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最も残酷で美しい青春ミステリー!
ということで、主人公の二人の物語が交互に語られていきます。
1968年の「千里見の七夕崩れ」と呼ばれる大型台風で有村親子の避難から物語が始まります。
そして、そこから20年後の物語。
休業状態の旅館の娘の千遥のもとに、大学生の裕二が客として泊まり来ます。
なぜ、旅館が休業状態なのか?
そして、裕二が夜な夜な出かけている先は?
それぞれの過去に何があったのか?
裕二の過去が徐々に明らかになって、つながっていきます。
そして驚愕の真実へ...
全ては台風の夜から始まっていたのね。
奔流の海のタイトル通り、激流に飲み込まれた人生でした。
印象に残るのは、何といっても、裕二の親のくずっぷり!とてもいやぁな気持ちになりました。
伊岡さんの物語にはこうした嫌な描写が良くありますよね。
逆に、良いシーンは、裕二が語る星の話。
ベガの話で過去と自身がつながっているのがとても良い。
ということで、とても楽しめました。
お勧めです。 -
伊岡瞬『奔流の海』文春文庫。
タイトルの『奔流の海』は主人公の坂井裕二が数奇な運命に翻弄されながらも、自らの出自を明らかにし、自立していこうと懸命に藻掻く姿ともう一つの事実を象徴しているようだ。
裕二の過去が描かれているが、余りにも酷い虐待を受けていたことに息苦しくなった。
物語は1968年の静岡県千里見町から始まる。台風12号は数十年に一度と言われる激しい豪雨をもたらし、危険区域に住んでいた有村一家は小さな赤ん坊を連れて親戚の家に避難に向かう。
20年後、千里見町で『清風館』という旅館を営む清田母娘の前に、坂井裕二と名乗る大学生が現れる。主の清田省三が交通事故で亡くなってから開店休業状態だった『清風館』にとって坂井は約1年ぶりの客だった。
『清風館』の娘の千遥は東京の大学に合格していたのだが、母を一人にするのが躊躇われ、『清風館』に留まっていた。そこに現れたのが坂井裕二で、彼の存在が千遥の大学進学への思いを後押しすることになる。また裕二は過去に何か事情があったらしく、その謎に千遥は惹きつけられていく。
本体価格890円
★★★★ -
この物語の展開と読ませ方‥好きです(告白?)。何というか、帯にある「最も残酷で美しい〜」の惹句に勝手に同調してしまいました(結構センチで一人で感動する傾向ありです)。
台風による土砂災害の「奔流」と毒親に狂わされた人生の「奔流」。荒れ狂ったように速く激しく流れるこの2つの「奔流」、その描き方と繋がり方に引き込まれ、心を深くえぐられました。
坂井裕二にとって記憶のある、4歳〜20歳までの物語に、現在の清田千遥の物語が交互に展開し、少しずつ交差し繋がっていきます。豪雨と毒親に翻弄された哀しい運命を辿るほどに、驚愕を覚え痛みを伴う読書体験でした。苦しいけれども読むことを止められない‥、この感情移入はクセになるかもしれません。
天体観測と星座のくだりは、悲劇的な運命にあって一風の清涼剤でした。地球の地軸のズレの関係で、遠い将来「ベガ(織姫星)」が新たな北極星となる運命が決まっているなんて、憎いくらいロマンチックな象徴です。
悲しい運命に抗い、苦境の中に存在する希望を信じ、求めていこうとする終末は圧巻で、救われた気になりました。伊岡瞬さんの他作品も、折に触れ読んでみたくなる絶品物語でした。 -
最後までいろんな?を抱えながら、そしてなんとかなって欲しいと祈りながら、最後まで止まる事なく読み続けられるストーリーが本当によかった。
プロローグと本編の関係?
主人公を取り巻く坂井隆や八木沢トオルのような得体の知れない登場人物の持つ影?
いい人なのか、とてつもなく悪い人なのか?
どんどん「?」の核心に迫っていくストーリー展開が最後まで飽きることなく読み続けられた。
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文庫本になったら必ず買う伊岡さんの本。
いつもの雰囲気と違うストーリーであるものの、
登場人物のクズ感はいつも通り。
なんとなく今の時期に序章の洪水台風土砂崩れ災害のシーンから読むのは辛かった、、、
20年後、その街に、
東京からやってきた大学生と、
その街で過去旅館を営んでいた夫婦の娘、
この2人の話が最後にどこで繋がるのか、全然最後までわからぬまま読み進めまして、一気読み。
本編の話とは全然違う地味な部分ですが、
裕二の同級生の克明くん、子供ながらに優しいなー。
子供は親を選べないし、虐待とか子供をお金稼ぎにするシーンとか本当辛くなる。。
そんな環境で育ったにも関わらず、裕二は腐らずに大人になって一安心。最後はキラキラ爽快な感じではあるものの、帯にある涙は出ませんでした(・・;)
が、面白かった!!
久しぶりに旅館に泊まりに行きたくなります。
旅館って何であんなにお米を大量に食べれちゃうんだろう〜温泉行きたいな。。
と、2024年1冊目の完読本でした。(途中まで読みは他にあり)
今年も読書楽しみ、筋トレ頑張る、健康第一。
夏は暑くありませんように、、、。(*'▽'*)
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『人は運命に抗うことができるのか』
1968年、静岡県千里見町に近づく台風は、五十年に一度とも百年に一度とも言われる豪雨をもたらしていた。住んでいるところが危険区域に指定された有村一家は、乳飲み子を抱えながら 親戚の家への避難を決めるが…
後に「千里見の七夕崩れ」とよばれた大型台風は、多数の死者と行方不明者を出した。
それから20年後
千里見町の旅館『清風館』の娘 清田千遥は、自分をこの町から連れ出してくれる「白馬の騎士」を待っていた。 東京の大学への進学が決まっていた矢先に 父親を轢き逃げで亡くし 旅館は閉店休業状態。精神的に不安定になった母親を一人残して上京することも出来ずに 大学は休学したまま一年が過ぎていた。
そこへ、地質学の研究をしている東京の大学生 坂井裕二が一年ぶりの宿泊客として泊まりにきた。
夜毎 星の観察に出かける裕二。裕二が東京へ帰る前日の晩、天体観測に連れて行って欲しいと言う千遥に また泊まりに来ると約束する裕二。次の日、千遥は東京へ出ていくことを決める。
話は 千遥と裕二 それぞれの人生が交互に書かれている。
さすが伊岡瞬先生、クズ…いや鬼畜な親がバンバン出てくる( ߹ㅁ߹) 裕二が幼い頃に受けてきた虐待。あまりの鬼畜さに心が折れる。しかし 鬼畜親の呆気ない死、そして裕二を養子として迎え入れてくれた坂井の優しさ、坂井の隠された裏の顔。何度も姓を変えることとなる裕二の人生こそ『奔流の海』だった!
千遥の人生と裕二の人生。そして20年前の「千里見の七夕崩れ」。どこでどう繋がるのだろうと最後まで一気読み。
全ての繋がりが明らかになった時 「なんだってーーーー!!」となってしまった。(語彙力皆無)
千遥が千里見町の防波堤の上から逆光に光る海を眺めて未来に想いを馳せる描写と
裕二が夏の大三角で一際輝いている「織り姫星」ベガを見て 自分に何かを語りかけているようだと思うシーンが好きなんだけど、それが終章であんな風にいきてくるなんて⟡.·*. もう素敵.*。 ゚(語彙力…)
【激流に飲まれた運命がやがて大きな感動へとたどり着く、著者渾身の青春ミステリー!】だそうです。
何年か前に どなたかからおすすめの伊岡作品として教えてもらった記憶。今までの伊岡作品っぽくなくていいよって、あれ?それは違う本だったかな?
ちゃんとした記憶が一個もない笑笑-
2024/04/05
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2024/04/05
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2024/04/09
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【慟哭の傑作】
伊岡瞬『奔流の海』:
引き裂かれた親子の運命
1.伊岡瞬さんへの信頼:
購読動機
私が伊岡瞬さんの作品を読む動機は、ひと言で言えば「伊岡瞬さんの作品だから」。
これまで、『本性』、『代償』など数々の作品を読んできました。彼の作品には凄惨な描写もありますが、私が心惹かれるのは、事件の動機・背景、そして結末から押し寄せてくる、筆舌に尽くし難い感情です。
彼はもはやミステリー作家というより、現代社会の「陰」と「光」を映し出す作家だと感じています。
彼の作品を読むことは、社会の現実と向き合うことなのです。
2.運命を分けた奔流:
物語の始まり
『奔流の海』は、静岡県を襲った巨大台風とその凄まじい爪痕から始まります。
大災害の混乱の中、一組の親子が避難所で再会を果たせず、生き別れとなります。
親は、赤子が「生きているのか、亡くなったのか?」すら把握できないまま、20年という長い年月を過ごします。
運命によって引き裂かれた親子の慟哭が、物語の「奔流」となります。
3.孤独な少年と新たな出会い
一方、遠く離れた東京。
幼い頃から父親の暴力に晒されていた少年がいました。彼は母を守る一心で耐え抜きます。
しかし、父は事故、母は病で倒れ、少年は孤独に。施設で暮らすようになった彼の前に現れたのが、里親でした。
里親は彼によくしてくれますが、仕事が忙しく、多くを語りません。
4.過去を巡る旅:
動き出した運命の歯車
穏やかな生活が続いたある日、一人の謎めいた青年が現れます。
「お前の父の本当の姿を知りたくないか?」
この一言で、主人公は自分の人生を辿る過去を巡る旅へと歩み出します。
この道は、抗うことが難しい、激しい起伏のある運命の奔流そのものとなっていくのです。
5,読後に残る問い:
私たちが向き合うべきテーマ
①産みの親と育ての親。
②生きる価値、そして目的。
③信じる相手を持てぬ孤独。
これらは、私がこの作品を通じて考えさせられた、重層的なテーマ群です。
伊岡さんは、この作品の着想を、ある街で見た「子供を探している町内会掲示板」だと語っています。
一人の子供が成人するまでの物語の中に、私たちの想像を超えた「愛」と「断絶」のストーリーが展開されます。
『奔流の海』は、人間の「業」と、それでも希望を捨てずに生きようとする「愛」を描き切った、しっとりと涙を流してしまう傑作でした。 -
冒頭の台風による土砂崩れのお話はどこに出てくるのかと探りながら読んでいった。
台風被害の20年後、その町の娘の清田千遙と、東京からやってきた坂田裕二が出会い、物語が進んでいく。
裕二の残酷な生い立ちには読むのも嫌になる思いだったが、いい出会いもあった。
子どもは親を選べない。どんな酷い仕打ちを受けても逃げることができない。でもそれを救ってくれた大人がいた。
数奇な運命を生きる裕二だけど、運命を受け入れてしっかり生きていることに安心した。
初めての伊岡瞬さんの作品。
冒頭の台風被害からの話から、急に変わって千遙と裕二の話、裕二が千遙に出会うまでのお話が意外とスムーズに進んでいて読みやすかった。でも読むのは時間がかかった。
点と点が繋がる様がとてもスッキリした。
織姫星の話もよかったな。
★3.5 -
良かった。
千遥と裕二の2人の過去からの目線で話が進んでいく。
最初にあった物語とどう繋がるのかと気になって気になってイッキ読み。
こんな奇跡あるのかって感じだけど、面白かった。
八木沢のキャラが結構好き笑
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過酷な幼年期、安定しつつ不可思議な少年期を経て、裕二の行き着く先が何処になるのか、興味を持って読み進めました。
矢木沢との関係性が、歪ながらも相互理解が深まっていく感じが好きでした。最初は腹しか立たないキャラクターが、最終的に自分の中で腹落ちする感じがいい。
裕二も、最終的にあるべきところに収まってくれて良かった。最近星関連の小説を読むことが多いけど、本書もラストシーンへの結びつけ方がジーンときました。 -
虐待は許されないし、する人の気持ちは永遠にわからない。裕二と千遥の両面から時間軸に沿って描かれておりわかりやすく面白かった。
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めっちゃ良かった!途中、最近よく読んでる町田そのこに近いドラマを思い浮かべ、また違う伊岡瞬だなと思ったり、やはり精神的に辛い残酷さもあって伊岡瞬だなと思ったり、とても楽しめた。2人の主人公を交互に、時間軸をずらしつつも徐々に絡み合わせていく構成は、理解し易くとても上手い。真相に近付いていくスピード、どれも絶妙にちょうど良く、これこそ「ページをめくる手が止まらない」と言って良いんじゃないか。しばらく放置されることになる序章が突然絡み出す時の衝撃と、終盤へ向かうに従って増していく感動、終わり方もこれ以上ないと思う。とても素晴らしかった。
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初読作家さんです。サイン本を見かけて購入し、積読してました。
凄く悲しくて辛いお話から始まるのですが、全てが繋がった時、この本と出逢えて良かったなあと思えました。そして、星をたくさん観ることが出来る場所に行きたくなりました。
今年はこの本で終わりそうです。
来年は、もっと本を読みたいです。
よいお年を! -
ヒヤヒヤしましたが、温かく終わりました。
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ストーリーは大きく1部と2部に分かれる構成で、タイトルも付けられてるから意味あり気な印象でしたが読み終えるとあまり意味は無さそうです。
ストーリーほかなり可哀想な展開が続きます、プロローグで描写した家族がどう繋がるのかは後半の後半まで微妙に解らないのですがラスト50ページから一気に判明する流れは爽快感があるくらいです。
最後の最後で恋愛小説っぽい終わり方が少しギャップを感じましたが、青春ミステリーと呼べるのかなって印象を受けた作品でした。
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20年前に起こった台風による災害「千里見の七夕崩れ」から物語が始まる。
幼い頃から当たり屋をさせられていた裕二、上京を控えた千遥、そして裕二の過去を知る矢木沢——彼らの運命がどのように交錯していくのかが次第に明らかになり、裕二の真実に引き込まれ一気読み。
伊岡さんらしい不穏な空気が漂う中、星や天体観測の描写が物語の暗さを和らげる。裕二の優しさと冷静さが際立ち、全ての真実が明らかになったとき、穏やかな気持ちで本を閉じた。 -
感想
子供を虐待した親が亡くなり、子供が欲しい夫婦に引き取られていく。一見良さそうだが、深い闇が潜んでいたなんて。
壮大な物語。最後は時間がかかったけどやっと元の場所に戻った感じ。
あらすじ
千遥は母親と二人で暮らしていた。実家である旅館は閉めていた。ある日、坂井という学生が旅館に泊まりに来る。
裕二は子供の頃、貧乏で父親から無理矢理当たり屋をやらされ、何度も入院していた。裕二は父親に騙され、何度も当たり屋をやらされる。母親は、父親に無理矢理働かされて亡くなる。裕二は最後に当たり屋をやり、入院している時に父親が亡くなる。そのまま当たり屋をやった坂井家に引き取られる。
千遥は父親が事故で亡くなり、気落ちした母を残して予定通り東京の大学へ行くことが出来ず休学していた。坂井が泊まりにきて一時的に母親は元気を取り戻したが、千遥は春から家を出ることをいい出せずにいた。
裕二は坂井と親子になる。勉強は出来たが、誰とも関わらず生きていこうとしたため、友達は出来なかった。ある日、矢木沢という男が現れる。同じような境遇で、事故で両親を亡くし、一時坂井にお世話になったが、矢木沢家に引き取られる。矢木沢は坂井を怪しんでおり、同じような境遇の子がいないか、裕二に調べるようにお願いする。
裕二が高校2年の頃、坂井の友達の天体観測会で、大学生の香菜子に出会う。二人はデートを重ねて仲良くなるが、香菜子の家に行った時に矢木沢に出会う。香菜子も同様に養子に引き取られて同じ境遇だったのだ。香菜子は自分に絶望して自殺をする。
裕二は、矢木沢に教えられて津村の母の姉に会いに行き、自分が千里見町の豪雨の時に、津村の母親によって攫われた子であることを知る。また、津村の母がその時に泊まった旅館が千遥の旅館であることを知る。
裕二はそのことを父親に明かす。父親は自分も虐待された過去があり、虐待を受けている子を非合法な手を使って救っていたことを明かす。その後、父は玉突き事故で亡くなる。裕二はその遺産で自分の本当の父親の製材所があったところを買い取る。
その後、裕二は千遥と結婚し、本当の母親と千遥の母親と旅館を経営する。 -
さすがの伊岡瞬作品。ページをめくる手が止まらなかった。気を衒った仕掛けがあるわけでもなく、推理を促してくるわざとらしさもなく、でも続きが気になって仕方ないという。
ラストは珍しくハッピーエンドといってもいいような終わり方でなんだか嬉しかった。
そこだけやや説明不足…というか、端折った感じはあったかな。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
伊岡瞬の作品

その黒い深淵な眼差しを大きな胸で包んであげて下さい〜w
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ギュー(つ・ω・(-ω-*)
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