おでかけ料理人 佐菜とおばあさまの物語 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2024年2月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167921712

作品紹介・あらすじ

主人公・佐菜(16歳)は日本橋の老舗の帯屋、三益屋の娘。
だが小さい頃に母を亡くし、教養高く美しい祖母(66歳)と二人で、
室町の隠居所で暮らしていた。
ところがある日突然、この箱入りコンビは世間の荒波に放り出され――

借家に移り、おばあさまは手習いの塾を開いてみるも、お品のいい塾に
子供は集まらない。次第にお金が無くなり、辛そうになる祖母を見て、
これまでのんびり内気なまま生きてきた佐菜は、自分を奮い立たせる。

女中から教わっていた京料理の腕前を武器に、「出張料理人」を始めることに
なったがーー庶民の事情に疎いが豊かな知識で佐菜を助けてくれるおばあさまの
秘密、隠されていた「三益屋倒産」のおどろきの事情とは――。

他人の家の台所 × 料理 × 教養 !
ほっこり美味しい5つのストーリー



<目次>

1章 白和えはわが家の味
2章 春日局の七色飯 
3章 江戸か明石か 蛸飯対決
4章 お食い初めの鱚のすし
5章 昔の夢追う 鮎の味噌焼き

みんなの感想まとめ

主人公の内気な16歳の少女は、厳しい現実に直面しながらも、料理の腕を活かして成長していく物語です。祖母と二人三脚で新しい生活を始めた彼女は、借家での生活に戸惑いながらも、周囲の温かい人々に支えられ、自...

感想・レビュー・書評

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  • 日本橋の老舗『三益屋』隠居の『おばあさま』と内気で料理好きな十六歳の孫娘『佐菜』は訳あって借家に引っ越してきた

    誰も頼れる人がいない二人…

    『おばあさま』は手習い所を開き 『佐菜』は近所の〝煮売屋〟で働くことになったけれど老舗の奥で おっとり のんびり暮らしてきた二人には世間は厳しく感じる


    内気で お客さんとの会話もままならない『佐菜』だけど…煮売屋を手伝いながら『おでかけ料理人』として一歩ずつ成長していく姿が楽しい♪
    凛としたという言葉がピッタリで物知りな『おばあさま』世間知らずなところもある『おばあさま』
    孫娘『佐菜』との会話や言葉遣いが読んでいて とても心地よい物語でした



    煮売屋の『おかね』さんが 清々しくて たくましくて『佐菜』を守り励ます言葉に こんな おばちゃんにならなアカンなぁと思った…内気な おばちゃんです…

  • 2024年2月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ1作目。白和えはわが家の味、春日局の七色飯、江戸か明石か蛸飯対決、お食い初めの鱚のすし、昔の夢追う鮎の味噌焼きの5つの連作短編。出張料理をはじめた佐菜とおばあさまの奮闘記。乳母日傘で育った佐菜の素直な振る舞いと前向きな所作が心地よい。物識りのおばあさまや長屋の人たち、出張料理を頼んでくるお客さまとのつきあいが興味深く、仕事が軌道に乗っていくのが面白い。これほど面白いとは予想外でした。次巻が楽しみです。

  • 三益屋という大店の娘として生まれて何不自由なく育ってきた人見知りで内気な佐菜だったが父の死を境に生活が一変する。

    自分の境遇を嘆くのではなく受け入れ自分の出来る事で運命を切り開いていこうする素直な佐菜が頼りなくも好ましい。 周りの助けも温かい。

    中島久枝さんは丸九シリーズも牡丹堂シリーズも好きだがまた1つ楽しみが増えた。

  • 三益屋というお店がつぶれ、おばあさまと佐菜は2人で長屋に住んでいる。おばあさまは手習所を始めたが、すでに近くの手習所があって生徒は集まらない。佐菜は近くの煮売り屋で働いている。その店はおかねさんが、正吉を育てながらやっている店だ。佐菜には料理の心得があり、たまに料理を任せてもらえる。売り切れると嬉しい。やがて家に出張して料理を作る、おでかけ料理人をやるようになる。

  • 『呼ばれたお家でお料理!美味しい新シリーズ』とのことで、次作が楽しみ(*^^*)

  • 江戸の食べ物は いろいろある

  • 日本橋の老舗に守られていた佐菜は、神田の煮売り屋で
    働きだしたものの、客と満足に口もきけずにいた。
    そんなある日、「家に来て白和えを作って欲しい」と
    いう依頼が…。ほっこり美味しい描き下ろし時代小説。

  • 内容(ブックデータベースより)

    主人公・佐菜(16歳)は日本橋の老舗の帯屋、三益屋の娘。
    だが小さい頃に母を亡くし、教養高く美しい祖母(66歳)と二人で、
    室町の隠居所で暮らしていた。
    ところがある日突然、この箱入りコンビは世間の荒波に放り出され――

    借家に移り、おばあさまは手習いの塾を開いてみるも、お品のいい塾に
    子供は集まらない。次第にお金が無くなり、辛そうになる祖母を見て、
    これまでのんびり内気なまま生きてきた佐菜は、自分を奮い立たせる。

    女中から教わっていた京料理の腕前を武器に、「出張料理人」を始めることに
    なったがーー庶民の事情に疎いが豊かな知識で佐菜を助けてくれるおばあさまの
    秘密、隠されていた「三益屋倒産」のおどろきの事情とは――。

    令和8年1月4日~5日

  • 三益屋と言う大店で何不自由なく育った佐葉だったが、今は祖母と暮らし。出張料理人の仕事始めた。少しずつ成長していく姿を見て、祖母は目を細める。時々料理に対してのアドバイスする。仕事の依頼も多くなり、自分の看板を上げる佐葉に成る。

  • 白和え は我が家の味/春日局の 七色飯/
    江戸か明石か 蛸飯 対決/お食い初めの 鱚のすし/
    昔の夢追う 鮎の味噌焼き

    とっても内気な佐菜はおばあさまと二人暮らし。下町のおじさんおばさんに囲まれて少しずつ気持ちが開いていく。
    無理はしないでぼちぼちがんばろうね

  • 下町、おせっかい、人情物、で料理の話。
    気楽に読めて、ほっとする。
    続きも気になる。

  • 三益屋が倒産して、祖母との暮らしが厳しくなり、周りの助けを得て、佐菜は、出張料理人の仕事を始める。
    下町のおせっかいと情の厚さが佐菜を後押しする。
    温かく優しい。

  • 我慢するのと、受け入れるのは違うからね。

  • 面白かった。お嬢様だったおっとりとしてる佐菜が少しずつ自分の自我を出していき、世間も学び。おでかけ料理人がこれからどんな成長を遂げるのか楽しみ。少しおばあさんが心配だけど。

  • すっきりしていて読みやすい。
    残念なのは、時代ものらしい風情がないのと、
    料理を作るシーンや食べるシーンが印象的でないこと。
    ストーリーや設定重視なのかもしれないけれど、
    そちらもあっさりしているから、何とも手応えがなかった。

  • 日本橋の老舗で、何不自由なく育った娘 佐菜。
    父の死去により、店を売り渡し、祖母と一緒に 長屋暮らしに。
    料理好きなので、神田の煮売り屋で、働くことになるのだが、内気が、玉に傷!

    5話からなるのだが、読みやすくすいすいと読めてしまう。
    一話は、「白和え」
    二話は、「七色飯」
    三話は、「蛸飯」
    四話は、「鱚のすし」
    五話は、「鮎の味噌焼き」
    どれも、家庭料理。
    京風に言えば、「おばんざい」

    料理で、人との付き合いが、重なり料理の腕も買われ、出張料理人に……
    知恵者で、物知りの祖母のアドバイスが、孫娘の料理を より素敵にさせている。

    四話で、お食い初めの料理に、鯛の尾頭付きを……
    「鯛が何故鯛なのか?」と祖母が問う所。
    そぼろに、汁物に…鯛の風格を失わないように、鯛の鯛があるから……
    そう、鯛の頭近くに、小さい鯛の形の骨がある。
    釣り好きの主人から、教わった。
    大きな石鯛を吊り上げて来た時、家族で、その「鯛の鯛」を探して皆と、笑いあった事を 思い出した。

    しかし、186頁で、佐菜が 鯛が特別なのを専太郎に説明する時、「鯛は美味しくて立派で、魚の王様なんです。」と、……
    この時代で、「王様」と言う言葉を使うだろうか?と……
    さらっと、読んでしまえば良いのかもしれないけど。
    最後の 鮎の味噌焼き。
    私は、塩を振った焼き鮎が、好きである。

    最後に五穀ご飯に がんもどきの煮物……
    専太郎さんも、その内、佐菜さんの作る料理のレパートリーが 増え、魚や緑黄色野菜も食する事になるだろう。

    そんな続編が、読みたい私である。

  • 2025.06.24

  • 内気な少女のこれからの成長が楽しみ。料理も素朴な美味しさが良かった。料理に真摯に向き合っている真面目さが、周りに評価されながら助けられていく気持ちの良い読後感に次回を期待させる。シリーズ化しているようなので、続きを読みたい。

  • 何かで紹介されてたので読んでみた。江戸の料理もの。初回なので、人物紹介的な話が続く。次も読んでみよう

  • ここのところ流行りの
    料理人?時代小説。
    世間知らずなお嬢様が煮売屋で働く。
    少し設定が弱い。

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