罪人たちの暗号 下 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2024年2月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784167921798

作品紹介・あらすじ

本国スウェーデンで20万部を売り上げた
ベストセラー・ミステリー。

保育施設から姿を消した男児の事件は連続誘拐殺人だと判明、刑事ミーナとメンタリスト・ヴィンセントは、独自の捜査により、過去の遺体発見現場から「馬」を意味する遺留品が見つかっていたことを知る。ここに隠された犯人のメッセージとは?

数字へのオブセッションを持つヴィンセントは、犯人の仕掛けた謎に挑む。次の犯行は、いつ、いったいどこで? 

北欧ミステリーの女王がメンタリストと組んで贈る人気シリーズ、ミーナとヴィンセントの必死の捜査がたどりついた悲しい真実とは? そしてカルト村に隠された真相とは?

感想・レビュー・書評

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  •  作者がアナグラムの数え方などに協力を依頼した「数学に適した脳の持ち主」への謝辞で、
    「彼女にとっては朝飯前のことでも、わたしたちが試そうとすると、前頭葉に結び目ができるような複雑な作業」と書いていたが、まさしく、アナグラムに、ルールが全くわからないチェスを使っての暗号など、
    私の頭には結び目が三つも四つも出来てこんがらがってしまった。

     「親子関係」をモチーフに、登場人物それぞれの家族関係が描かれていて、読み応えがあった。

     完結編の刊行がすでに予定されている三部作らしい。何も知らずに本書を読み始めたが、急いで一作目に戻らなくてはいけない!楽しみだ!!

  • 嘘だといって………………ペーデル……………………………。

    魔術師の匣で、ヴィンセントもミーナも日本人的感覚からしたら行動がちぐはぐでイマイチよくわからないし不信感もあるな〜と思いつつも、なんで最後までするする読めたかよくわかった。
    もちろん結末が気になる気持ちが中心にあるんだけども、解説にあった通り、『特捜班メンバーへの愛着』が生まれてたんだろうな……。

    前作では今作がキーになるミーナには特別大きな動きはなかったけど、彼女以外のメンバーはそれぞれ私生活において悩みつつも事件が進むのと並行してちょっとずつ私生活や意識に変化があって、事件が終わった後にはそれぞれが明るい未来への兆しを見せてくれるのが好きだったんだなって、失って気付きました。
    ペーデル……どうして………………。
    ミーナが気付いてしまったシーンで本1回閉じちゃったよ……最悪だ………………
    魔術師の匣でも班員(特にルーベン)からわりと冷たくされがちだったヴィンセントに初期からあたりがやわらかい人だった印象もあって、『良い人』と思ってたけど本当に善人だった。
    自慢の三つ子たちの動画をあと何万回でもみたい、戻ってきて…。
    ルーベン、クリステル、ユーリアはちょっと良い未来になりそうな終わりだったけど新メンバーのアーダムは母親の状態がよくなさそうな終わりで心配。

    結局犠牲になった子どもたちの選定基準って何?行きずりにしてはヴィルマを待ち構えてたりするのは変だしなーと思ってたらラストがイヤミスすぎる。罪人たちの暗号ってダブルミーニングだったんだ。
    ノーヴァの「一番大事なものを壊してやる」って憎しみの対象が本人ではなく、その子どもたちに向かったのが前作のイェーンを思い出した。
    前作の3人は悪気もなんにもなくてただ友だちを遊びに連れてっただけで、全然かわいいものだったけど今回はシンプルに悪意があって最悪〜〜…。

    亡くなった子どもたちには本当に罪がないのでノーヴァはやはり罪人だけど、被害者であるノーヴァを罪人に仕立てあげたのは彼らであり彼らもまた罪人であり…………。
    罪人であり被害者である人の人数が多い。故人のノーヴァはともかく残りのメンバーは永遠に口を噤み罪を重ね続けるんだろうな……。

    5歳の可愛い盛りの娘を置いて、家庭と絶縁して離れることにしたミーナの当時の判断が正解だったかどうかはわからないけど、『自分が依存症の母親で苦労したから愛する子どもを同じ目に合わせたくない』という意思そのものは間違ってなかったと思いたい。
    ナタリーがミーナを拒絶するのと、アストリッドがルーベンを受容したのが対照的だなあ。どちらもいないと思ってた片親が急に現れた子ども。
    子どもの意思の差異はあるけど、エリノールもナタリー父も変化を受け入れる姿勢があるので次巻でどう変わってるか気になる。

    次巻で終わり?らしいので、ラストまでヴィンセントに忍び寄り続けた謎の影との全面対決になるのかな?
    今作が原文2022年発行の2024翻訳出版だったから、1年以上は待つだろうなって覚悟したらあと1週間くらいで最終巻が出るらしいのでベストタイミングで読めたかも。予約した!
    ペーデルがいない次巻が悲しくて楽しみ。

  • なんか主要キャラが軒並み癪にさわんねんな。

  • (上巻より)

    ようやく下巻になって、
    幼児の連続誘拐殺人事件の捜査が進みだす。
    ヴィンセントが今回も捜査に加わり活躍するが、
    とにかくミーナとの関係や、ショーや家族の問題に振り回されていて、
    活躍しているように見えない。
    ミーナの娘を助けようとした「ショー」は、結局ただの命懸けだったし。

    カルト教団が幼児殺害を行った動機が弱いなと思っていたら、
    誘拐された被害者家族どうしの結びつきが、
    捜査ではなくあとがきのように最後につけ足されていた。
    どういうこと?
    これまた解説によると、このシリーズは三部作らしいので、
    三作目でこの納得いかない終わり方が回収されることを祈る。

    それと、観光中の日本人が三人とも白いジャケットを着てることはないと思う。

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