- 文藝春秋 (2024年3月6日発売)
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感想 : 18件
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784167921835
作品紹介・あらすじ
独り身の作家・成瀬翔は転移性肝臓がんによる余命宣告を受ける。
オペに抗がん剤、つらいだけの治療……。
一方、ある事情で外科から内科に移り、妻子とも別れた主治医の佐倉陸は、成瀬の苦しみを丸ごと受けとめる。
人は生きて死んで最後に何が残るのか。二人の人生をかけた最後の旅が始まる。
誰しもの胸を熱くする感動傑作!
みんなの感想まとめ
人は生きる意味や死を見つめ直す旅を描いた物語で、余命宣告を受けた作家と、過去の傷を抱える主治医が互いに影響を与え合いながら、人生の本質を探求する姿が心を打ちます。成瀬は限られた時間の中で、自分なりの生...
感想・レビュー・書評
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転移性肝臓がんを患う成瀬と、過去の傷を抱えて人生に迷う医師の佐倉。この二人が、それぞれの後悔と向き合いながら続ける旅の軌跡に、私は激しく心を揺さぶられた。
死の影が色濃くなっていく成瀬の、一つひとつの言葉や行動が今も胸に焼き付いている。もし自分が余命を告げられたら、絶望の中に立ちすくんでしまうだろう。しかし成瀬は違った。彼は限られた時間の中で、必死に自分なりの生きる答えを探し求めようとする。そのひたむきな姿は、「生きる」ということの本質が、単に時間の長さではなく、誰かと出会い、想いを手渡し、自分らしく時間を紡ぐことなのだと、言葉以上に雄弁に物語っていた。
そんな成瀬の命の光に照らされるようにして、佐倉もまた変わっていく。患者を救う立場であるはずの医師が、皮肉にも、死にゆく患者から「どう生きるか」という人生最大の教訓を学び、救われていく構図が実に切なく、そして温かい。この旅は、ただの逃避行ではなく、二人が本当の自分を取り戻すための、かけがえのない時間だったのだと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
余命宣告を受けた作家と主治医が人生最後の旅をする話
200頁弱の本で読みやすく、読後感も清々しい
ドラマ化しているようでそちらは観ず、といっても主演が妻夫木聡と渡辺謙ということは知っていたので、二人に当てはめながら読んだ
けっこう良かった
先が読める展開ではありつつも、胸アツになったとこもあった
読んでると、一緒に生きている、という感覚になった
「この世は美しいな」
向き合ったときにそう感じる
死に向かってたのに、
生きること、再生に向かってく
「幸せになれないかもしれないけど、幸せな瞬間はあるんじゃないですか?」
「誰かの冗談に、笑うことないですか?今日は気持ちいい天気だなって心が晴れることないですか?淹れたてのほうじ茶、うまいなって思うことないですか?」
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少々現実味に欠けるお話だと思いながらも、後半は涙が溢れ出していた。
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妻夫木聡さんと渡辺謙さんのドラマを観てよかったので読んでみた。
表紙の絵やフォントの感じより遥かにとてもいい本だと思う。表紙で損している気がする。
なんで痛み止めをがんがん使えないのか。
がん末期ただ痛いだけで耐え続けることに何の意味があるのか。いろいろ直球。
7年に渡る闘病生活に疲れ、「もう殺してくれ」という成瀬と、「いいですよ」というボーヤ先生。
病院に退職届を出して、カリウムをこっそり持ち出して死ぬ選択肢もあるよとしてあげながら一緒に最後の時間を旅して回る。
ボーヤ先生と成瀬が旅をしながら二人はどういう結末を迎えるのか………。
「助けたいけど、助けられないから、人はただそばにいて、おしゃべりする」
これは小説だしこんなことはなかなか現実にはないと思うけれど、医者側の葛藤をも読むことで、頑張るしかないんだなと今は思えた。
おしゃべりする相手がいるのはなんとも幸せなことだと思う。
とてもいい本だった。暫く余韻に浸る感じ。
最後の井上さんがまた、よかった。 -
余命宣告を受けた作家と医師を通して生と死生きることの意味を問いかける作品です。人生の喜びや苦しみを正直に語り合い互いに支え合う姿が感動的でした。時間の有限感が日常生活の些細なことに感謝する気持ちを呼び起こす。ユーモアや愛妾を交えながら人の心を深く揺さぶる言葉はさすがです。
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これほどまでに「死」に向き合った小説に出会ったのは初めてでした。そして、「死」だけでなく「生」に向き合った作品でもあると思います。
読み終わった後も言葉にできない感情が溢れてきます。すごく考えさせられる作品です。読んでいる時の自分の状況によって感じ方が変わってきそう。今の私からすると沢山の素敵な言葉と生きる勇気をくれる作品です。
ドラマも見たいと思います。5月6日覚えておかなくちゃ! -
「夢みたいだったな、こうしてみると空想すると思い出すというのは同じようなものなのかもな、今は現実にはそれはない。どっちにしても」この成瀬の言葉に、
私自身が長年重ねてきた想いをもう一度理解した。さりとて「妄想」も(笑)
終末期を迎える人と、心病める人(医師)、そして取り巻く人のそして風景の物語。
桜、夕焼け、海、暖炉、満点の星、花火、学校の屋上。どれもこれも美しい描写。
映像化に当たり文庫化されたものではあるが、職業柄気になって手に取り、本のカバーを取り去り読んだ。(これはかなり正解だった)
また、人は1人ではないと想い知らされる本となった。
西行の一句。この本読んで思い出したので忘れる前に書いておこう「願わくば花の下で春死なむ。その如月の望月のころ 」さ、朝がきた
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上司から貸していただいた本。妻は北川悦吏子さんの脚本が大好きだが、俺自身は今まで特に意識することはなく。
本書は余命宣告され安楽死を望む患者と担当医の話。安楽死、尊厳死を認めるか否かは現代社会の課題だと思うが、このように物語を通して考えていくことは意味がある。患者の、担当医の気持ちに迫ることができたように思う。 -
肝臓癌で余命わずかな作家、成瀬翔と主治医、佐倉陸の最期の日々の物語。ドラマもよかった。生きる意味を考え直させられる。「でも、生きませんか?死ぬ前に生きませんか?」いい人生だったと言える瞬間があれば、それで十分。
これからも小さな幸せを感じながら生きていきたい -
設定にリアリティが無い。全く感情移入出来なかった。
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本当に病気になると死の覚悟という厳しく切ない思いがいろんな思考に繋がってく。
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著者プロフィール
北川悦吏子の作品
