桜の木が見守るキャフェ (文春文庫 し 71-1)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167921996

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  • 標野凪さん7冊目。今回は古い桜の木がある洋館で営まれるカフェが舞台。カフェの店主は30歳の緋桜。料理人の父とその妻である母が営んだレストランからバトンタッチし1人でカフェを経営している(両親と緋桜は洋館の裏の離れで暮らしている)。さらにその前の祖母の代は洒落た宿泊施設だったとのこと。ナイーブな言い方になってしまうが、採算度外視で素晴らしい環境&職住隣接でカフェを営なむ生活を羨ましく思った…。
    カフェのメニューはお茶3種、その時々の季節の和菓子というシンプルなもの。部屋も3部屋。常連のお客さんをはじめ、静かな時間が流れている。花屋の都子やカバン職人の可奈、和菓子職人の母娘といった仕事を通じてできた仲間も素朴で良かった。
    四季折々の花を室内に飾ったり、お客様へ提供する和菓子を調達したり、なんとなく森下典子さんの『日々是好日』のような雰囲気だった。
    これまで読んできた標野さんの作品と異なり本作はファンタジー要素は薄く、古い桜の木が緋桜たちを優しく見守っているとても温かいストーリーだった。時節、元料理人の緋桜のお父さんが季節の食材を用いて作るご飯もストーリーのメインではないのだが、なんだか幸せで美味しそうだった。とても好きな雰囲気の物語。

  • 【『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』が話題の著者による書き下ろし小説登場!】大木のヤマザクラが目印のキャフェでは、季節の和菓子と茶が提供される。四季の移り変わりと共に、店に集う人々の交流を温かく描く。

  • 「桜の木が見守るキャフェ」標野凪 著(文春文庫)
    うつろう季節と訪れてくれるお客様との交流にそっと寄り添うヤマザクラ。
    親子3代にわたって受け継がれてきた洋館で営むお店、というのも素敵。

    店主の緋桜の家族、料理上手なお父さんと、好きなようにすればいいという距離をもちつつも見守っててくれるお母さんとの関係もとても良い。

    大方の人にとってそうであるように、派手な事件はないけれども、流れる時間がとても穏やかで心地よい作品です。

  • 庭にヤマザクラの大木が立つ<キャフェチェリー・
    ブラッサム>。訪れるのは長年連れ添う国際結婚の
    夫婦、保育園からの帰り道の親子、自分が進むべき
    道に迷う少女…。四季の移ろいと人々の交流を、
    優しくゆったりと描く。

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著者プロフィール

静岡県浜松市生まれ。東京、福岡、札幌と移り住み、現在は東京都内で小さなカフェを営む現役店主でもある。2018年「第1回おいしい文学賞」にて最終候補となり、19年『終電前のちょいごはん 薬院文月のみかづきレシピ』でデビュー。その他著書に、『終電前のちょいごはん 薬院文月のみちくさレシピ』『占い日本茶カフェ 迷い猫』『伝言猫がカフェにいます』『本のない、絵本屋クッタラ おいしいスープ、置いてます。』等がある。

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