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本 ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784167922139
作品紹介・あらすじ
人気女性作家6人が競作!
『隣に座るという運命について』中島京子
文芸サークルで偶然に出会ったエイフクさんは幽霊?
『月下老人』桜庭一樹
家事を出した台湾料理屋が探偵屋の1階に転がりこんできて……。
『停止する春』島本理生
勤続15年目のある日、会社を休んだ。次の日もその翌日も。
『チャーチャンテン』大島真寿美
1997年夏の香港でお腹のなかにいたあの子は、2022年に東京で……。
『石を拾う』宮下奈都
わたしの身体の中には活火山があって、ときどき噴火する。
『猫はじっとしていない』角田光代
1年前にいなくなった愛猫のタマ子が、夢の中に出てきて……。
あの街の空気が呼びおこす遠い記憶と、かすかな希望、そして――
文庫オリジナル 珠玉のアジア・アンソロジー
感想・レビュー・書評
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勝手に期待してたほうが悪いけどなんだか話の流れが理解出来ないお話が多くて戸惑いが凄かった印象。
台湾の食事は出てくるけど、話がごちゃごちゃしすぎて印象薄。
唯一最後の猫の話だけふわっと理解できたくらいかな。
文字は多くないのでさらっと読める。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
台湾と香港をテーマにした短編アンソロジー。
東京の大久保や江戸川橋近辺など、ノスタルジックな雰囲気の街も登場する。
ルーローハンや大根餅を調理する場面もあって、なんだかホッとする。
日本と比べて異文化だけども、どこか懐かしさを感じる街に出かけて、
思い出の人やペットとの巡り合いに期待しながら、ぶらついてみたい。
ぶらついている間に、忘れかけていた思い出や過去の辛い体験が、
人生の再発見に繋がる形で昇華されるのかもしれない。 -
アジアというか東南アジア大好きな私にとって、なんとなくふわっと面白い短編集でした。
一番好きだったのは、「月下老人」
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好きな感じの短編集だった。
特に好きだなと思ったのは、宮下奈都の「石を拾う」と角田光代の「猫はじっとしていない」だった。
心の底から突き上げてくる怒りをマグマと表現していたり、喪失感からくる寂しさを埋める旅をしてみたり、心の模様を石や猫をモチーフにして上手に描いているところが良かった。
好きになった作者の他の作品も読んでみたいと思った。 -
暑い夏の小旅行のお供にと手にした文庫。
台湾多めのアンソロジーで、待ち時間にちょこちょこと読むのに丁度よかった。
台湾には若い頃訪れたことがあるけれど
桜庭一樹さんも角田光代さんも描いていた「月下老人」は聞いたことがなかった。
角田光代さんの猫をモチーフにした輪廻にまつわる短編が、ぼんやりとした結末にも関わらずグッときた。(やっぱり角田さんといえば猫ですね…)
私自身に前世の記憶はないけれど、私の姉もひょんなことから前世の記憶が蘇ったという。
角田光代さんの前世の記憶が気になる…
前世の記憶はないけれど、私も生まれ変わったら出逢うべき人に出逢えるようにいつか月下老人にお参りに行きたい。
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6作家の短編集。
どの作品も作家さんならではの内容でした。
大島真寿美のチャーチャンテンがいちばんテーマにも合って良かったな。著者作、最近見かけないな、そろそろかしら。 -
アジアにまつわるお話のアンソロジー。台湾や香港のお話が多いかな
どの短編もなんとなく 神秘的な感じもあって 不思議な世界に迷い込んだ様な感覚になる お話もありました。
「停止する春」「猫はじっとしていない」が良かったです。台湾の猫村に行ってみたくなりました -
アジアにまつわるアンソロジー。アジアとはいえ台湾と香港がテーマの作品が多め。
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気持ちよく読める短編集!オススメで上がってきたので手を伸ばしてみた。本は出会いが大事。いずれも劇的な展開はないが一編目の『隣に座るという運命について』からスラスラと気持ちよく読める。全編とも女性作家ならではの柔らかな言葉選びも心地よい。中でも『月下老人』『チャーチャンテン』は今の自分にはすんなり入ってきて、感慨深いものを感じられた。日本で、本の中で、感じることのできるアジア。ガイドブックではないので楽しい内容ばかりではないけど、少し自分の周りにも目を向けてみようかなと思えた。自分では選書しなかっただろう一冊。楽しく読ませていただきました。
アンソロジーの作品





