おでかけ料理人 ふるさとの味で元気になる (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2024年8月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167922610

作品紹介・あらすじ

教養高いが世間知らずのおばあさまと、
料理のセンス抜群だが内気な16歳の孫娘・佐菜。
老舗帯屋「三益屋」の倒産と共に世の荒波に放り出された
箱入りコンビが、「出張料理」を仕事に奮闘する大好評シリーズ第二巻。

出張料理人としてなんとか滑り出した佐菜が今回頼まれたのは、
山形・米沢から江戸に出てきた一家の御飯づくり。
だし(夏野菜を刻んだ漬物を入れる)や鯉のうま煮を所望されたが-―
故郷の味が人をどれだけ元気にするのかを
知る佐菜は、一方で、4歳の弟の様子が心配でたまらない。
おばあさまがお能「菊慈童」からヒントを得て救ってくれるか?

フードライターとして全国の美味しいモノを知る
著者が満を持して送る、
<美味しいモノ × 教養 × ほっこり時代小説>
5つの美味しいストーリー!

感想・レビュー・書評

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  • 2024年8月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。鯉のうま煮とだし、穴子すし、ねぎと桜えびのかき揚げ、二八そば、菊づくしと栗ごはん、の5つの連作短編。義理の母お鹿と弟の市松を気にかける佐菜が健気だ。佐菜の祖母が力を貸してくれるところが、楽しい。

  • 鯉のうま煮とだし/穴子すし/ねぎと桜えびのかき揚げ/
    二八そば/菊づくしと栗ごはん

    頼まれた料理はふるさとの味
    鯉の料理と細かく刻んだ野菜の漬物
    佐菜は心を尽くして料理をする

    家族やご近所さんに支えられ、少しは手助けもできて段々一人前になっていくんだね

  • 米沢から江戸に出てきた一家の出張料理を頼まれ、
    ふるさとの味で喜ばせたいと張り切る佐菜は、
    「鯉のうま煮」の作り方を調べる。一方、今は
    離れて暮らす4歳の弟の様子が心配な佐菜に、
    知恵物のおばあさまは…。全5話を収録。

  • 佐菜は、ようやく出張料理人が板についてきたようだ。
    「結局、一番喜ばれるのは、昔から食べていて、よく知っている料理だ。それを繰り返し作って、磨いていけば良い。」だからなのか、出てくるのは、郷土料理や家庭料理だ。
    郷里の懐かしい料理や、思い出の人が教えてくれた料理が、食べる人の心をほっとさせる。
    次は、どんな郷土料理が出てくるのだろう?

  • 澪つくし料理帳シリーズが好きなので、同じくお料理ものと言うところに惹かれて購入。

    元名家のお祖母様と孫娘さなの物語。
    お祖母さんはキツめで、孫娘は地味で、、というキャラクターにあまりハマれず。お料理の描写にもあまり食欲をそそられず、、星3つ。

  • 【江戸の出張料理! 美味しいシリーズ第二弾】山形出身の一家に料理を頼まれた佐菜は、思いやりとおばあさまの知恵で「ふるさとの味」の再現に奮闘する!美味しいシリーズ第二弾。

  • 佐菜がずいぶんしっかりしてきた。いろいろなことが長続きしない佐菜ですが、料理の方だけは誰にも負けない位頑張っている。この本の中にある料理、菊の酢の物。海老の団子スープを作ってみたいと思った いつ作る事が出来るか分からないが少し楽しみ。

  • 町の図書が移動図書を始め、そこで借りた本第一号です。サラッと読めるけど奥の深い事柄が会話として書かれています。食べてくれる人を思いながら季節に沿ったお料理を作りもてなす主人公のひたむきさと、素朴ながらも素材の味を楽しめる料理が食べる人やその料理に関わる人たちをいやしていく様子が素敵でした。

  • 素朴な美味しい料理と優しい人達との交流で、成長して行く佐菜と子ども達。懐かしい味に触れることは、人生を見つめ直すきっかけになり、また頑張ろうと思える元気を与えてくれる。一食一食大事だなぁと思い知らされる。

  • 佐菜が出張料理人に慣れてきて、おばあ様やお鹿との関係も良くなってきていい感じで、ほっこりします

  • 子供の一日はわたくしたちの一日とは違います。もっとずっと長いのですよ。

  • 佐菜のおでかけ料理がとても順調なので、佐菜がだいぶしっかりしてきた印象。周りの人も皆良い人なんだけど、どこか人間らしく駄目な所があって、それぞれ個性的で面白い。そんな人々と上手く付き合いながら色々もまれて成長していって欲しい。

  • 覚えておこう。
    自分をなんとか奮い立たせ、日々に感謝して楽しく生きるというのも、知恵なんです。
    それができないなら、年を取った意味がありません。

    こうやって歳をとって行きたい。

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