透明な螺旋 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2024年9月4日発売)
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本 ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784167922689

作品紹介・あらすじ

【待望の文庫化!】
誰も知らなかった湯川(ガリレオ)の秘密

南房総沖に、男の銃殺死体が浮かんだ。同時に、男の行方不明者届を出していた同居人の女が行方をくらませた。捜査にあたった草薙と内海薫はその過程で、思いがけず湯川学の名前に行きつく。草薙はすぐさま湯川の元を訪れたが、彼はそこ、横須賀のマンションで意外な生活を送っていた――。巻末に短篇「重命る(かさなる)」を特別収録。

感想・レビュー・書評

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  • 久々の東野圭吾さん!
    ガリレオシリーズ最新作!
    文庫化したので!

    湯川さんも歳取ったのか…
    なんか意外な私生活が…
    まぁ、仕方ないし、普通そうなるけど、湯川さんだから、えっ!ってなる…
    常識人でないと思ってたのを改めないと(^◇^;)

    螺旋と聞くとDNA!
    やはり、そんな内容やった。
    「生みの親より育ての親」とか言うけど、これもケースバイケースやねんな。
    色んな事情があって、育てられん事もあるし…子供の幸せを考えるとって思うんやろな。それが正しいかは分からんけど…

    今回は、事件の螺旋と、湯川さんの螺旋の両方が重なって…
    しかし、悲しい…
    オチが…
    信じたくないし、そのままでええんとちゃうかな…
    なんか、湯川さんも他人の心情を理解できるようになって来た?まぁ、自身に重ねてたのかもしれんな。
    意外な湯川さんの真実と。

    今の時代では、起こらん事かもしれんけど、その頃は、自身の子をそういう形で決別するってあったんやろな。

    なかなかでした!
    ようやく、本調子に戻るのか、湯川、草薙コンビに今後も期待!

    最後にある短編も面白く!これも螺旋やけどね!

    • ultraman719さん
      ガリレオシリーズは、ドラマとか、映画あるので、読まなくてもなんとかなりますよ!
      ガリレオシリーズは、ドラマとか、映画あるので、読まなくてもなんとかなりますよ!
      2024/12/22
    • かなさん
      東野圭吾さんの作品、まだレビューしたことないんですよ!
      読んだことはあるんで、手元に本はあるんですけどね、
      もう一度読まないとレビューで...
      東野圭吾さんの作品、まだレビューしたことないんですよ!
      読んだことはあるんで、手元に本はあるんですけどね、
      もう一度読まないとレビューできない…
      で、“積読”になってます^^;
      2024/12/22
    • ultraman719さん
      私は、東野圭吾さんは、10作品ほどレビューしてますね。
      未読で、何冊も山の中に埋もれてます(^◇^;)
      やはり、安定の面白さですね!
      私は、東野圭吾さんは、10作品ほどレビューしてますね。
      未読で、何冊も山の中に埋もれてます(^◇^;)
      やはり、安定の面白さですね!
      2024/12/22
  • ガリレオシリーズの文庫10作目。

    南房総沖に男性の銃殺死体が浮かんだと同時に、その男の行方不明者届を出していた同居人の女性が行方をくらませるという発端。
    草薙と内海が捜査にあたり、なかなか湯川の名前が登場しないが、思わぬ形で出て来て進むお話。

    今回は、螺旋=DNAを巡るお話だが、毎回毎回、面白い筋書きを考えるものだ。犯人と殺された男性&同居人の女性の意外なつながりが、それぞれの角度から明かされていき、その度に一転二転する話が楽しめる。

    終盤、結構早めに犯人の目星はついて、さて、残るページでこれまでの湯川の行動について語り明かされるのだろうとは思ったが、この本の値打ちはここからだった。
    前半から横須賀のマンションに暮らす湯川の両親が描かれていたが、螺旋=DNAは事件にまつわるだけでなく、こちらにもかかっていたとは。
    「どちらも僕の親だ」なんてさ、泣かせるじゃないかい。

  • やっぱり面白い。

    僕が湯川先生だったね。
    ピッタリ内容が重なった。
    しかし、20年以上前の作品と湯川先生が繋がっているって何人の方が気がつけるだろう?

    事件としては科学は出番なし。
    冷たいように見えるけど、優しい気持ちもきちんとある湯川先生。
    母を想う子の気持ちがあったりして、ホッとした。

    またまたクズのような男が…
    撃たれても文句言えないよ!

  • 架空犯を読む前に久しぶりのガリレオシリーズ。

    シリーズの半分くらいしか読んだことないけど、今回もやっぱり騙され、最後はやっぱり切なくなった。

    事件の進行と同時に湯川先生の家族の絆が垣間見えた。変人の湯川先生も苦労の人生を歩んでいた。

    今回も加害者は悪人じゃなくて、仕方なく殺人を犯してしまった。仕方なくで人殺しをしてはいけないんだけど。

    ガリレオシリーズはまだまだ続きそうな予感。

  • ガリレオはドラマ・映画は全作品観ていますが、小説は初めて読みました。
    「誰も知らなかった湯川(ガリレオ)の秘密が今明かされる」なんて書かれた日には読むしかない!気になる!と手にとりました。
    さすが東野作品!読みやすいし、先が気になるわでスラスラあっという間に読み終わりました。
    湯川先生のルーツを知りビックリ!そうだったのか…読んで良かったです。ガリレオ作品も読み進めていきたいです。

    • のんさんさん
      お話に参加させていただきます。
      私は、ガリレオの中で1番容疑者X好きです。
      堤真一の演技力が凄くて、驚愕しました。もう何年も前に見たのですが...
      お話に参加させていただきます。
      私は、ガリレオの中で1番容疑者X好きです。
      堤真一の演技力が凄くて、驚愕しました。もう何年も前に見たのですが、印象に残っています。
      小説も良かったです。ぜひ、折を見て読んでくださいね。おすすめです。
      2025/05/16
    • MATSURIさん
      のんさん

      こんばんは!
      容疑者Xの献身は自分も最初に映画を見て
      とても印象に残りました。

      小説もやはり素敵なのですね!
      手元にはあるので...
      のんさん

      こんばんは!
      容疑者Xの献身は自分も最初に映画を見て
      とても印象に残りました。

      小説もやはり素敵なのですね!
      手元にはあるので近々読みたいと思います。
      2025/05/16
    • ハニロビさん
      のんさん⭐︎

      コメントありがとうございます!

      「容疑者Xの献身」の映画は5、6回観ました。堤真一さんの演技凄くいいですよね!わざと髪の毛...
      のんさん⭐︎

      コメントありがとうございます!

      「容疑者Xの献身」の映画は5、6回観ました。堤真一さんの演技凄くいいですよね!わざと髪の毛を抜いたとか!

      小説はまだ読んでいませんので、読んでみます!おすすめいただきありがとうございます!

      2025/05/17
  • 本でガリレオシリーズ初読みかも。
    福山の映像版では何作か視聴しているはず。

    久しぶりに没頭して集中できる時間にしたく、こちらを読み始めたら一気に最後まで。
    冒頭、戦争が終わって丸三年が過ぎた頃、、から始まるプロローグ。ミステリーの中でも家族系の括りになるのかな。
    読み終わり、透明な螺旋というタイトル意味がわかった気がするが、最後結局どうなんだろ。。

    湯川先生の秘密には驚いた!!
    設定の繋がり感が唐突な感じもするが物語だから、そこはいいのか。

    終始、
    なんとなく切ない悲しい印象でした。

  • 田舎から上京してきた女性が恋に落ち
    子供を宿す。愛した男性の子供を産むがやむを得ず
    施設に預けることとなったところから、物語は始まる。

    時は流れて男性の死体がみつかり、その男性の同居女性も行方不明となった。
    捜査を進めていくと、意外なところから
    関係者の中に湯川先生の名前が浮かんでくる。


    ガリレオシリーズの長編だが
    容疑者Xの献身などに比べるとさらっとしていた。
    トリックというよりは、親子のつながり、輪廻、因果応報などが描かれていた。

    特別収録短編の「重命る」
    こちらはオール讀物にて既読だったが
    執念にも似た人間の振り絞る思いが描かれ、東野圭吾さんのガリレオシリーズを読んだという満足感が高かった。

  • ガリレオシリーズ、安定の面白さでした。
    今回も、どんどん物語に引き込まれていき、あっという間に読了。
    やっぱり湯川先生最高です!

    まさかの湯川先生の過去も分かり、犯人や関わった人達の辛かったり切なかったり…。

    最後はスッキリ。

    超オススメです!

  • 『ガリレオ』シリーズ第10弾。

    房総沖で銃殺された男性の遺体が発見される。同時に男性と同居していた女性・園香も行方がわからない。そして、園香の知人女性・アサヒナナこと松永奈江も行方がわからなくなっていた…

    2人の行方を追う捜査1課の草薙は、松永奈江が湯川にコンタクトしていたことを突き止める…

    『大切なひとを守るため』。
    切ない…
    過去に犯した過ちを償おうと、罪を犯してしまうなんて。ましてやそれが間違っていたなんて…
    切なすぎる…

    奈江が祖母なのかと思ったが…
    そうだったとは。
    湯川にそんな出生の秘密があったなんて…

    『ガリレオ』シリーズらしい、科学的なトリックはなく、ちょっと寂しいような…

    今後は湯川の過去のロマンスが語られるのだろうか…

    湯川も教授になり、50代なんて。
    ますます、湯川イコール福山雅治、になってきたような。

  • ガリレオシリーズ。湯川博士の出生が明らかになりました。大どんでん返しを期待して読み進めたのですが、なくて少し物足りなさも感じました。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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